大人の都合、子供の成長、それぞれ大事にするものが異なり、同じ到達点に向かう手段が異なると、ぶつかり、争いが生まれる。 最後まで、落としどころが見えず、ギリギリまで楽しめる作品だった。

近代日本の女性実業家、広岡浅子の生涯をまとめた小説。 知らなかったけど、NHKの連続テレビ小説になっていたようです。見たかった。 豪商三井家に生まれ、文明開化の時流に乗って、実業家として一代をなす。 今では考えられないような過剰な労働を自らに課し、九転び十起きの意をもって突き進む女性。 先見性を持ち、人脈を確保し、常にネガティブに物事を考え、自分の私腹よりも世の中のためを思って突き進む。 今の世の中の経営者に、広岡浅子さんのような人はいるのだろうか。

大人の都合、子供の成長、それぞれ大事にするものが異なり、同じ到達点に向かう手段が異なると、ぶつかり、争いが生まれる。 最後まで、落としどころが見えず、ギリギリまで楽しめる作品だった。