ネタバレ変人奇人の神経内科医、伊良部一郎。様々な病を抱えた患者が彼の元へとやって来る。水泳依存症や妄想癖、強迫神経症など、訪ねてくる患者の症状は辛く深刻な症状ばかりで読者にも痛いほど伝わってくるのだが、伊良部の憎めない性格と軽快な会話で不思議と笑ってしまう。クールな看護師マユミとのコンビも癖になる。 個人的に特に印象に残ったのは「コンパニオン」と「フレンズ」だが、どの短編もシリアスとコミカルの塩梅が絶妙で読みやすく、あっという間に読め終えてしまった。 次作の空中ブランコも読むのが楽しみ。

ネタバレ変人奇人の神経内科医、伊良部一郎。様々な病を抱えた患者が彼の元へとやって来る。水泳依存症や妄想癖、強迫神経症など、訪ねてくる患者の症状は辛く深刻な症状ばかりで読者にも痛いほど伝わってくるのだが、伊良部の憎めない性格と軽快な会話で不思議と笑ってしまう。クールな看護師マユミとのコンビも癖になる。 個人的に特に印象に残ったのは「コンパニオン」と「フレンズ」だが、どの短編もシリアスとコミカルの塩梅が絶妙で読みやすく、あっという間に読め終えてしまった。 次作の空中ブランコも読むのが楽しみ。

ネタバレ辻堂ゆめさん初読み。 ある日、教師の誘拐事件を通して、無関係と思われる4名の生徒が集められる。学校を舞台に、誘拐された教師の救出や犯人探しをすることになった4名。それぞれが抱える秘密や悩みも徐々に明かされながら、彼らが事件解決に挑む姿が描かれている。 この作品には告白ノートという生徒による書記が作中にあって、誘拐犯や物語の結末にも深く関係している。 思っていた以上にミステリ要素も含まれていて楽しめた。読みやすく読後感も良かった。 既に地上波で実写ドラマ化もされていたんですね。 著者の他作品も読んでみたい。

ネタバレ主人公の成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う知人から悪質な霊感商法の調査を依頼される。そんな時、自殺を図ろうとしていた麻宮さくらという女性と出会う。 多くの方が話題にしていて気になっていたが、とにかく衝撃を受けた作品。 主人公を含めた登場人物の重要な事実に関して、読み進めていて違和感を感じながらも確信までは至らず、終盤には驚きの連続。すぐに伏線の箇所を確認するために読み返して啞然とした。 思えば冒頭のあの描写から、既に先入観にとらわれて騙されていた気がする。 映像化が難しいというのも納得。