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勝手に長編だと思ってて読み始めたら短編集だったので驚いた。この温度感の伊坂幸太郎作品が好き。伏線にはならない気になるワードが散りばめられてる感じが初期伊坂っぽくて良い。みんな大好き黒澤も出てくるし。

首折り男のための協奏曲 (新潮文庫)伊坂幸太郎

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あらすじ・内容

ナイス ★5

コメント(0)2025/04/08

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社内報を創刊するに際し、編集長を命じられた若竹七海は娯楽面充実も頼まれて困った末に大学時代の先輩を頼り短編の執筆を依頼するが代わりに匿名作家を紹介してやろうとの返答。そして創刊からの一年間で12本の短編が届き、一年が過ぎたタイミングで匿名作家と会えることに。12本の短編と全てを繋ぐ編集後記を併せた連作長編。倉知淳もやっていたが、こういう構成になっている物語は好みだ。しかも、一本一本の完成度が高くて満足。

ぼくのミステリな日常 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M わ 1-1)若竹七海

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あらすじ・内容

ナイス ★4

コメント(0)2025/04/02

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第168回芥川賞を受賞した「この世の喜びよ」に「マイホーム」「キャンプ」を追加した一冊。「この世の喜びよ」は前半少し乗り切れずに読み始めていたが途中からリズムがわかり、どんどん引き込まれていった。視点、時間の流れ、それぞれの関係性が積み重なっていく様は読み応えがある。芥川賞関連作あまり好きではなかったけど、これは苦手意識ある人にもおすすめできる。個人的には「マイホーム」「キャンプ」の方が好きでしたが。子どもの描写がとても細かく解像度が高い。言葉の使い方がとても上手い人だと思ったら詩人でもあるらしいので納得

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さくらももこのエッセイ集。はじめて読んだけど、さくらももこエッセイ書くの上手っ。ちびまる子ちゃんに出てくる家族がそのままの性格でおもしろい。

さるのこしかけ (集英社文庫)さくらももこ

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あらすじ・内容

ナイス ★4

コメント(0)2025/03/21

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グラスホッパーから続く殺し屋シリーズの第二弾。ハリウッドでの映画化もされた一冊。列車内で殺し屋たちがわたわたする物語は楽しめたが読み口の軽さでサラッと読み終えて読後にあまり残るものがなかった。登場人物が多く出てくるより少数の殺し屋にスポットを当ててるような物語の方が読みたいし好きかな。

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木下龍也の既発表と新作の短歌をまとめた第三歌集。日常に寄り添うような短歌が好みだった。読むタイミングによって違う一首が御守りやこころの支えになる短歌が多く歌集として一冊にまとめる意味のある短歌たちだなと思った。花や風、波など自然を上手く詠まれるので日々の隣に立っているようで、ふとした時に思い出しそう。谷川俊太郎との対談抄録を読んで『あなたのための短歌集』で谷川俊太郎へ詠んだ短歌に芝生という言葉が入っている意味がわかった。とてもいい。

オールアラウンドユー（定価1980円税込）木下龍也

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あらすじ・内容

ナイス

コメント(0)2025/02/17

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木下龍也と鈴木晴香という二人の歌人が短歌で紡ぐストーリーが途中の違和感や引っ掛かりから後半に進むにつれて不穏になっていく流れが衝撃的。普通の歌集ではない構造を成立させる二人の力量は圧巻。ストーリーとして楽しめるのはもちろんのこと、ひとつひとつの短歌も良くて鈴木晴香さんの短歌は初めてまとまったものを読んだが、スッと入ってきて自分の中に綺麗に収まってくれるような短歌で夜に読みたくなる。とても好み。短歌好き以外にも届くよう願ってます。

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いいなと思う短歌がいくつもあったものの、やはり〝あなたのための短歌〟であり、わたしや不特定多数のためではなくて。そこがとても良かった。同じ悩みや自分と同じ名前の一文字があったとしても特定の誰かのために作られた短歌であるから共感する短歌があっても奪ってはいけないなと思うし、次があるなら同じ悩みやテーマを出しても木下龍也なら別解を出してくれるだろうし自分にも作ってほしい気持ちになった。三十一音の御守りはテーマによっては引き継がれていく可能性もあるから素敵だな。