でもマンガもマンガで読むのに難儀するときもあるから、そういう意味ではやっぱりマンガも読書なのではという気もする。もっといえばどう読み取るかとかそういうところなんだろうけど。
自分にはアニマ、アニムスをパターン分けして解説することより、そもそも「アニマ、アニムスとは結局何なのか。」という部分を説明して欲しかった。魂の中の異性性とは、つまるところ自分(として意識している部分)と真逆のものが無意識の中にあるということなのか、自分が抱く魅力的な異性像のイメージみたいなものなのか、そこがよくわかっていない。
当書の中で個人的に難解に感じたのは「シンボルとは何か」といった部分だったが、ようやく咀嚼できた。本文中では「よくわからないもの」とされていて、何なのか明言したらシンボルではなくなってしまうとされていたが、それはシンボルに対して答えが一つだとそうなるんだと思う。正しくはシンボルに対して答えがいくつもある、それが筆者の言いたい「よくわからないもの」の正体ではないかと思った。つまりシンボルとは「多様な解釈が可能なもの」なのだ。十字架は磔の道具とも、聖なるものとも言える。ある種偶像的な役割を果たすのがシンボルだ。
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