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2024年8月の読書メーターまとめ

たかきち
読んだ本
12
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感想・レビュー
12
ナイス
71ナイス

2024年8月に読んだ本
12

2024年8月のお気に入られ登録
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  • emakaw

2024年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

たかきち
安部公房が「夢」について書いたエッセイと小説とをまとめた短編集。夢を記録すると気が狂うと言ったりするけれど、本作の筆致はどれも至極冷静。ただ、その静かな筆致がともすれば狂気を感じさせるようなものとして作用していた気がします。いずれにせよ、安部公房の作品は面白い。色々と読んでみよう。
が「ナイス!」と言っています。

2024年8月の感想・レビュー一覧
12

たかきち
読みやすい研究書。こういう作家研究の門戸を広げてくれるような本が好き。安部公房のマルチな才能っぷりを全然知らなかったので、勉強になったな。リテラリーアダプテーションとか、ノベライズの先駆者とか、全然知らなかったもんね。
たかきち
大学生以来の再読。「壁は思想」と語る石川淳の序文からして、もう期待しかなかったのですが、期待通り面白かった。「壁」や「砂漠」といったものを通して人間存在の不安定さを描きだす筆力に脱帽の一言です。安部公房関係の本を読み漁っているので、彼の作品や周辺事項について解像度が上がっていく(気がするだけかもですが)のが嬉しいな。
モトラッド
2024/08/29 23:08

突然失礼します_(._.)_ 私も、学生(高校生)の時、安部作品にハマってました。最近、再びドハマりしてますが、初期作品など難解なものは、若い頃の方が、スラスラ頭に入っていたようにも思います(^^ゞ 歳のせいか、頭が固くなったのだと感じます。安部氏関連の周辺書籍やカフカなどを、読み漁っております!宜しくお願いします。

が「ナイス!」と言っています。
たかきち
安部公房が「夢」について書いたエッセイと小説とをまとめた短編集。夢を記録すると気が狂うと言ったりするけれど、本作の筆致はどれも至極冷静。ただ、その静かな筆致がともすれば狂気を感じさせるようなものとして作用していた気がします。いずれにせよ、安部公房の作品は面白い。色々と読んでみよう。
が「ナイス!」と言っています。
たかきち
これは面白い。未知の惑星とか、宇宙を駆け巡る冒険とか、好きな要素が満載の作品でした。弊機ことマーダーボットの感情を抑制した視点からの語りで話が進むことで、ある事件についての証言記録を読んでいるような感覚になりますが、同時に抑制しきれない弊機の感情の部分も感じ取れたりして、そこが「ダイアリー」というタイトルの所以なんでしょうね。これは続編が非常に楽しみ。
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たかきち
一気読みしてしまった。やっぱりこういう誰かの恋愛に対する価値観を語る小説が好きだと思う。本作は尾崎世界観さんと千早茜さんの共作でしたが、どちらの作品の登場人物にも共感できるところと、できないところがあり、興味深かった。そういう意味では、男女の恋愛観の差異を読んだという感覚はあまり無かったかな。恋愛という文脈に限らず、より一般化して自分に引き付けるとすれば、やっぱり、僕は他者ともっと話したいなと思った。今関わっている人とも、もう関われないかもしれない人とも、自分の中に話したかったことはたくさんあったんだな。
たかきち
2024/08/14 22:10

話したかったこととは、その瞬間には、話すべきだったこととか、話せなかったことだったりもするから、難しいね。

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たかきち
とても良かった。仕事で夜遅くなった時とかに「話しかけて欲しくないけれど気にかけられたい」みたいな気持ちになることがあり、我ながら面倒くさい性格よのうと思っていたのだけれど、それに通じるものを感じた。そう感じたのは誤解かもしれないし、書かれた内容に「分かる」って思いすぎるのも最果タヒさん的にはどうなんだろうかと考えたりもするけれど、そう思わせてくれる著作に出会えたことは幸せだなぁと思う。
たかきち
2024/08/14 21:32

くどうれいんさん然り、文月悠光さん然り、詩人の方が書いたエッセイは心に響くことが多い気がするな。そうやって詩人という一括りの枠で切り取る危うさはあるかもだけれど。

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たかきち
吉田篤弘さんは「今、ここ」に自分がいることを肯定してくれる作家さんだと思う。そういう意味では、よしもとばななさんに近いものを感じるな。ベーコン醤油ライスは作ってみようっと。
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たかきち
吉田篤弘さんが書く登場人物が好きだ。彼ら彼女らは派手な魅力を持った人物ではない。だけれど、確かに自分の意志をしっかりと持って生きている。自分の在り方を自らで決めていける人間でありたいと思う。「不安になると、つい言葉に頼りたくなるけど、自分が好きなことをきっちりやってれば不安になる暇もないだろう。俺はたぶん、いつからか、きっちりやってなかった。やってるふりをしてただけだ。どこかで手を抜いてた」「本当に好きなら、やめないこと。逆に云うと、やめちまうってことは、なんだかんだ云っても、気持ちがさめたってことだ」
が「ナイス!」と言っています。
たかきち
面白かった。後半の出前ゲームの部分が特にワクワクしました。『ゴドーを待ちながら』って最近よく聞くようになった気がするのだけれど、何でだろう?流行っているのかな?
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たかきち
ネタバレ赤い夢に遊ぶ登場人物たちが織り成す謎模様。はやみねかおるさんの真骨頂でしたね。不死身の人間の悲哀は『竹取物語』の時代から連綿と書き綴られてきたテーマですが、そのテーマと小学生をぶつけたのが今回の見所でした。夏休みに読みたい一冊です。
が「ナイス!」と言っています。
たかきち
くどうれいんさんと東直子さんによる歌物語。本作を読むと、歌物語は最初に作品の本筋があり、そこに沿う歌を作り、本文を書いていく、という手順で作り上げられるものであるような気がします。『伊勢物語』とかと関連させて読んでいけたら面白いかもなぁ。書かれていた内容としてはくどうれいんさんの方が頭にすっと入ってくる感じ(両者の作品の性質の違いはあるでしょうけど)で好きだったかなぁと。忘れられない人というのは、忘れたくない人のことかもしれないね。
が「ナイス!」と言っています。
たかきち
現実と妄想が入り乱れる森見登美彦さんの真骨頂。個人的にはライトに読める「宵山劇場」とかが好きだったけれど、読まされたなと思うのは「宵山回廊」「宵山迷宮」などの少しゾッとする方でした。結局、面白おかしいのも、怖いのも、どちらのテイストの森見登美彦作品も好きなんだよなぁとあらためて実感。季節的にもピッタリだったので、祭りに行きたくなったな。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2022/01/16(981日経過)
記録初日
2022/01/01(996日経過)
読んだ本
349冊(1日平均0.35冊)
読んだページ
106048ページ(1日平均106ページ)
感想・レビュー
349件(投稿率100.0%)
本棚
3棚
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