息子を甲子園常連校に入れることが叶わなかった親や、新興高校で自分の息子がヒーローになることを疑わない親など、いろんな人たちとその父母会と結果を出すことに躍起になっている監督がかなりめんどくさい。主人公は父と死別し母子家庭で育ち、いろいろ思うところはあるけれど、それをいちいち母に言わないところがよかった。外の顔と家の中の顔、高校生なら違っていて当たり前。思ってたより野球の描写は少なかった。

絵本にまつわるエピソードがどの短編でも語られるので、そんな本あったっけ？絵本も好きだけどこれ知らないなーと思い、検索してしまった。どれも架空の本だったのでびっくり。どの話も静かな感じ。表題作が1番好きだ。

食小説6編。おいしいではなく「ブルー」な話。人前で食べられなかったり、料理が苦手だったり、味覚障害だったり。2つ目の「さじかげん」が現実にもありそうだなと思った。

マイペースぶりにイラッとしつつ、ついつい読んでしまう麦本三歩もついに第3巻。ヘタレと思っていたこれまでと打って変わって応援したいところが出てきた。大きく変わった環境の変化に飲み込まれず、これからも自分を貫いて欲しい。

表題のような、ヒントは全くない。自分がどれだけ休めないタチなのかをそれぞれが語っている本。その中でちょっと違った方向性の石田夏穂さんはやっぱり面白い。

カフェというか喫茶店というかお茶屋さんというかそんなところで繰り広げられるお話6篇。ルノアールの貸し会議室に興味を持った。不純喫茶まぁぶるでは作中作になってて惑わされた。紅茶占いの洋館の話はその文化を知ってたので、多分こういうことだろうなという予想通り。

息子を甲子園常連校に入れることが叶わなかった親や、新興高校で自分の息子がヒーローになることを疑わない親など、いろんな人たちとその父母会と結果を出すことに躍起になっている監督がかなりめんどくさい。主人公は父と死別し母子家庭で育ち、いろいろ思うところはあるけれど、それをいちいち母に言わないところがよかった。外の顔と家の中の顔、高校生なら違っていて当たり前。思ってたより野球の描写は少なかった。

戦後すぐだったとはいえ壮絶すぎる著者10歳当時の記録。それにしても女の人は強いと思った。子どものためにと動く人が多く出てきた。それに比べてお酒や競馬がやめられずその日暮らしを続ける父親の弱さ。そのお金を生活費に回せないものなのか。母親もなかなかな人だけど、お手伝いさんつきで私立小学校に通ってたような人が、3畳一間に暮らしシングルで勤め人をするなど頑張ったと思う。

ここから落ちたら死ぬと思って白線歩いたこと、誰にでもあるよね。