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2024年3月の読書メーターまとめ

コニコ@共楽
読んだ本
15
読んだページ
3395ページ
感想・レビュー
15
ナイス
495ナイス

2024年3月に読んだ本
15

2024年3月のお気に入り登録
3

  • ツヤマユウスケ
  • フランソワーズ
  • TR40

2024年3月のお気に入られ登録
2

  • ツヤマユウスケ
  • フランソワーズ

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

コニコ@共楽
黄色は自分のラッキーカラーだと思っているし、金運が上がるために宝くじを黄色のハンカチに包んで引き出しにしまったりしている。でも、『黄色の家』の黄色は、そんな甘っちょろいものではなくて、花の生きるための強い希望だったのだ。家族愛(疑似的な)であり、貧困からの脱出という夢であったはず。それがやがてお金という妄想に憑りつかれて大きな犯罪というか、社会の闇に吞み込まれていく様が刻々と描かれていた。4人の楽しかった家は、黄色い悲鳴を上げる呪いの家になってしまう。600頁という長さを感じさせない力作だった。
コニコ@共楽
2024/03/07 15:15

脇で登場する花の一つ前の世代の女たちが印象的だった。花の母、愛のどうしようもなさ、琴美さんの切なさ、ヴィヴさんのすさまじさ、そして将来に不安しかなかった、火事で大けがをしたエンさん。バブルに青春時代を過ごして狂乱からはじかれてしまった人たちだ。

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

コニコ@共楽

今日は、拙読書会、共楽Story Clubの6歳のお誕生日です。7年目に入ります。人間だったら、小学生。すくすく育ってほしいです♪

コニコ@共楽
2024/03/03 09:58

ナイスをしていただいた方々、どうもありがとうございます。これからの励みになります。読み手の心に残る読書会を皆さまと共に楽しんでいけたらと思っています。よろしくお願いいたします。

コニコ@共楽
2024/03/03 10:03

たかひろさん、お祝いのコメントをありがとうございます。これからも粛々と続けていきたいと思います。ご興味をもたれる本がある時にはぜひご意見を聞かせてください。よろしくお願いいたします。

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
15

コニコ@共楽
2023年12月号の特集は「21世紀のための源氏物語」。初めて読む人のためのあらすじから、メインの登場人物の性格、相関関係、源氏絵ギャラリーまで、多面的に取り上げられている。なかでもめずらしい「白描源氏物語絵巻」は色がないのに迫力満点。そういえば、大和和紀の「あさきゆめみし」も白黒で描いたマンガだが現代版白描源氏物語絵巻といえよう。また、三田村雅子氏による”「紫式部」の誕生”は読み応えがあった。紫式部の作家としての彷徨う気持ちが感じられた。
が「ナイス!」と言っています。
コニコ@共楽
千年前の『源氏物語』を心理療法家の河合隼雄氏がどう読み解くか、とても興味深い本。西洋の個人の物語が14世紀の『デカメロン』に始まったのに対して、平安時代に『源氏物語』という大物語を作り上げていたという考察が面白い。一神教は『聖書』に物語を封じ込め、個人の物語は神に対する冒涜としていると分析している。『源氏物語』は、女性が女性を語っている物語として現代人へ生きるヒントを与えてくれるという。確かにさまざまな階級のいろいろな性格の女性が描かれ、多面性を持つ分身を感じることで読み手はそこに自分を見出し得る。
コニコ@共楽
2024/03/31 22:26

様々な女性像は、娘、妻、母、娼として紫式部の物語にマンダラとして描かれ、豊かな世界を創っていくことが感じられた。物語が壮大なだけに、この本ももう一度頭にストンと来るように読んでみたいと思う。

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コニコ@共楽
小川哲さんと高瀬隼子さんの対談に注目。テーマは「小説家は嘘をつく」。エッセイと私小説の境目のやり取りも高瀬さんがエッセイで嘘をつきたくなるって言っているのもわかる気がした。小川さんの作家になる動機も面白く、また作家としてエンタメ系で生き残っていくかの戦略も説得力があった。彼のサバイブ術は、基本的に編集者に好かれるか、書店員に好かれるか、読者に好かれるかといい、書店員に好かれるのが嬉しいという本音も楽しい対談だった。
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コニコ@共楽
たなさんの本を知って、もっと読んでみたくなりました。食べ物がこんなにも生き生きと描かれると、もう手に取らずにはいられません。こちらはめくって楽しいしかけ絵本。毎日のお弁当から特別な日のお節料理まで、フタを開けるのが楽しくて。でもなんといっても一番のあたりは家族で食べる手作りホットケーキ。食べ物の絵本にはホットケーキは欠かせません。ですよね、ぐりとぐら!
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コニコ@共楽
OEDの制作秘話『博士と狂人』のレビューで『小さなことばたちの辞書』を知りました。こちらはフィクション。原題は『The Dictionary of Lost Words』で、『博士と狂人』が表の舞台だとすると、こちらの本は舞台裏にあたる辞書に載らなかったことばたちの話し。編纂主幹のマレー博士の仕事場、スクリプトリウム(写字室)で育ったエズメが集めたことばの多くは、文献に載っていない除外されたことばたち。19世紀の英国のサフラジェットにも触れていて興味深く、表と裏を知って辞書作りの歴史を深く知れた思いです。
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コニコ@共楽
読メのお友だちからのおススメ本です。たなさんの本も初読み。居並ぶトーストたちのこの質感!ジャムのテカリ具合から甘さがたっぷり伝わってきます。おじいちゃんの作るトーストはレシピもついて、今すぐにでも作ってみたくなるものばかり。どんどん大きくなる孫は、いなくなったおじいちゃんにショックを受けますが…最後はああ、よかったで、ごちそうさまでした。
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コニコ@共楽
『死神です』シリーズ、第二弾。なぜか満月の夜に現れる死神は、今回はおばあさんの前に。「あなたの命は残り少ないのです」と告げられたおばあさんは、死を前にして”生きる時間”を考えることになります。いくつも後悔していること、たくさんやりたかったこと等、次々と思い起こしていきます。どんな年齢の人でも余命は刻々と短くなっているのに気が付かせてくれる本です。林先生ではないですが、やりたいことをやるのは「いまでしょ」と感じるこの頃です。
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コニコ@共楽
以前、読み聞かせのボランティアをしていたことがあります。子どもたちが熱心に絵本を見つめる姿が好きでした。久しぶりに大人の私が絵本を読んでもらうことになりました。表紙とタイトルに絵本らしからぬものを感じましたが…じわ~と悲しく、じんわり温かなお話しでした。主人公のルイ少年の家には、年寄りのラブラドール、ロッキーがいます。そんなロッキーに死神が近づき、その死神の姿を見たルイはロッキーの余命がわずかだと知らされます。ルイはその知らせを大切に受け止めロッキーとの最後の時を大事な時間にしていく話でした。
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コニコ@共楽
『魂の文章術』というすごいタイトルに惹かれて手に取る。現在76歳のゴールドバーグ氏は作家、教育者であり、瞑想者でもあるそうだ。数多くある「書く」ことの指南書とは違い、ともかく「書く」ことへの情熱をひたすら書いている書。つまり、「つべこべ言わずに書け。」と熱をこめて励ますコーチのよう。なぜ書くのか?その答えにグッときた。”書く理由は書く行為そのものの中にある。”という。日常のありふれたものも覚醒した開かれた心で見た時、平凡が非凡になり、奇跡が宿るということも心に残る。
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コニコ@共楽
『君のクイズ』が面白かったので、手に取る。題名から遠い国の冒険譚かと思いきや、著者自身の体験談を思わせる、身近にあるような話だった。しかし、身近にあるような話に見せかけてそれぞれの話は虚実こもごもの話しだった。著者と同名の小川君は、就活活動をフィクションと捉え、自分をフィクションの登場人物に見立てて、短篇は始まる。彼の同窓生や仕事で知り合った人々のウソっぽい話は、実は事実であったのだろうと思わせるリアル感があった。小川君の読んでいる本がオースターなどの好きな本ばかりで嬉しかった。
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コニコ@共楽
「マティス 自由なフォルム」展覧会に行って発見した本。なんと大好きなミッフィーちゃんと大好きなマティスさんが一緒になった絵本があるなんて、嬉しすぎます。躊躇なく購入。マティスさんの切り絵には子ども心がいっぱい。ミッフィーちゃんもうさぎのフォルムをちょきちょき。ミッフィーちゃんの生みの親、ブルーナさんがマティスに出逢わなければ、皆がミッフィーちゃんとも出会うことがなかったことを知りました。素敵な出逢いがあってよかったです。
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コニコ@共楽
黄色は自分のラッキーカラーだと思っているし、金運が上がるために宝くじを黄色のハンカチに包んで引き出しにしまったりしている。でも、『黄色の家』の黄色は、そんな甘っちょろいものではなくて、花の生きるための強い希望だったのだ。家族愛(疑似的な)であり、貧困からの脱出という夢であったはず。それがやがてお金という妄想に憑りつかれて大きな犯罪というか、社会の闇に吞み込まれていく様が刻々と描かれていた。4人の楽しかった家は、黄色い悲鳴を上げる呪いの家になってしまう。600頁という長さを感じさせない力作だった。
コニコ@共楽
2024/03/07 15:15

脇で登場する花の一つ前の世代の女たちが印象的だった。花の母、愛のどうしようもなさ、琴美さんの切なさ、ヴィヴさんのすさまじさ、そして将来に不安しかなかった、火事で大けがをしたエンさん。バブルに青春時代を過ごして狂乱からはじかれてしまった人たちだ。

が「ナイス!」と言っています。
コニコ@共楽
初読みの作家さん。酒井順子さんの『本棚には裏がある』で薦めていた本。冷え性という辛さと身体が太いという悩みを取り上げています。身体の冷えには手足からはじまり、芯から冷えてなかなか温まれないという頑固さがあります。冷えは、脈をケチることなのかと気づかされ、その対処法が他者への温かい行動だとするのが面白い発想。劇的な体の変化を行使するのは、もう一つの短篇「その周囲五十八センチ」でもいえること。こんな極端ではないけれど、誰しも自分の中にある”今の自分の身体”理想論みたいのが感じられ、なるほどと思いました。
が「ナイス!」と言っています。
コニコ@共楽
ネタバレ辞書作りの秘話では、なんといっても『舟を編む』が思い浮かびますが、外国語辞書編纂の物語がノンフィクションであったとは!まずはその物語を構想20年を費やしたというメル・ギブソンの映画で知りました。原作をゆっくりと時間をかけて読んで、事実の向こうにある編纂者や支援者の気持ちと情熱に思いを馳せました。どんな辞書を作っていくかについてにも相当な時間がかかったことがわかりました。時と共に変わっていくことばを掘り起こす努力に惜しまない賛辞をおくりたいです。
が「ナイス!」と言っています。
コニコ@共楽
この漫画の存在は全然知らなかったけれど、酒井順子さんの『本棚には裏がある』で、じーんとした本として紹介されていた。気がついてみれば図書館でも本棚に堂々と並んでいた。きも可愛い擬人化”生理ちゃん”は、女の人の前に容赦なく登場し、時々過激な一撃を加えるという次第。感情的には中立でありながら、どこか微笑ましく見守ってくれるところがじーんとくる。性欲くんまで登場し、よりリアルに描けている。これは男の人にも是非読んでもらいたいマンガ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/08/31(4622日経過)
記録初日
2011/08/31(4622日経過)
読んだ本
1440冊(1日平均0.31冊)
読んだページ
367405ページ(1日平均79ページ)
感想・レビュー
1252件(投稿率86.9%)
本棚
3棚
性別
自己紹介

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4月の読書会は『ロビンソン・クルーソー』(デフォー)を読みます。
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特別読書会『源氏物語』を語りたい人、集まれ!
https://bookmeter.com/events/11141













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