ネタバレ「人間らしさ」がこの小説のテーマだったのかな。権力を行使し、利益を貪る上級の人々。悪気もなく己の向上にひた走る海斗。過去の悪事やトラウマに苛まれながらも有紀に出会えた翔太。ネットに晒された海斗を歪んだ正義感で叩きまくる名もなきネット民。そのすべてが良くも悪くも人間らしい。 最後の最後、翔太と海斗を引き合わせたヤクザの陣能。冷酷の極みと優しさの極みを持ち併せたキャラにも見えた。 とても面白かったが、読後に色んなことを考えさせられます。

ネタバレ「人間らしさ」がこの小説のテーマだったのかな。権力を行使し、利益を貪る上級の人々。悪気もなく己の向上にひた走る海斗。過去の悪事やトラウマに苛まれながらも有紀に出会えた翔太。ネットに晒された海斗を歪んだ正義感で叩きまくる名もなきネット民。そのすべてが良くも悪くも人間らしい。 最後の最後、翔太と海斗を引き合わせたヤクザの陣能。冷酷の極みと優しさの極みを持ち併せたキャラにも見えた。 とても面白かったが、読後に色んなことを考えさせられます。

ネタバレ主人公・隠岐は詐欺の世界に浸かりながらも、読み手をも欺くような常識人の一面も垣間見せる。隠岐を見抜いてスカウトした因幡を自らの手で殺めた時から逃げ道は閉ざされた。欺し欺されそしてまた欺す。そのような人種の本性、ある種の才能が自分の娘にも残酷なまでに遺伝していた。おそらくじきに耄碌したオヤジの跡をハイエナの如く娘が継ぐのであろう。。。