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2024年5月の読書メーターまとめ

nk
読んだ本
9
読んだページ
1881ページ
感想・レビュー
9
ナイス
260ナイス

2024年5月に読んだ本
9

2024年5月のお気に入り登録
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2024年5月のお気に入られ登録
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2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

nk
ネタバレ一つの作品をフェミニズムSFとわざわざ分類するのにはそれなりの理由があるのだろうか?序盤にはそう疑問を持った。中盤にたどり着くまでには私には難解であった。私は元来、物語が好きだ。うぅん、設定を固めてくるではないか?固有名詞で迷子になりそうだった。行ったり来たり…。両性具有の人類しか住んでいない惑星〈冬〉。宇宙連合の使節としてたった一人で派遣されたゲンリー・アイ。使命はゲセンにエクーメンへの加入を打診すること。次第に政局争いに巻き込まれ、絶体絶命に。後半、疾走する物語の中で友情を育む姿に人類の希望を灯す。
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
9

nk
ネタバレ政敵である右大臣の娘、朧月夜との逢瀬の発覚から、官位をもぎとられ、東宮に塁が及ばない内に手を打つ源氏。須磨への隠棲を決断する。方々へ別れの挨拶をし、青春時代の恋の宿痾の終焉を感じつつあるが今後どうなる?夫との別れを惜しみながら送り出す、紫の心の毅然さがまた彼女を慈しみ深く感じさせる。須磨へ行ってからも都との文のやり取りを熱心にしていた源氏であったが不在になった源氏の華やかさは文への賞賛という形になってきた為、太后が怒るのであり…。その罰が自分たちに及ばないように皆自重していった。須磨では禊に参加した源氏⇒
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nk
ネタバレ故桐壺院の妃のひとり麗景殿と妹の三の君(花散里)を庇護し支援する源氏。花散里は細くも永く続く源氏の恋人。『みずから求めてしている恋愛の苦は昔もこのごろも変わらない源氏であるが、ほかから受ける忍びがたい圧迫が近ごろになってますます加わるばかりであったから、心細くて、人間の生活というものからのがれたい欲求も起こるが、さてそうもならない絆は幾つもあった。』◆源氏を待つ人、去る人。この人はひとの中に愛情を育てるのにその愛を全う出来ない。この人の理想では、いつまでも待っていてくれる人受け入れてくれる人を求めている。
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nk
ネタバレ六条御息所の伊勢下向。桐壺院の崩御。藤壺中宮の出家。尚侍となった朧月夜との逢瀬が右大臣に見つかり朱雀帝の母、弘徽殿太后が源氏を政界から追放すると画策しはじめる。◆葵上の件もあり冷淡な様子の源氏。御息所はいっそのこと娘の斎宮について伊勢へ行くことにする。となると未練を募らせる源氏。御息所がどんなに素敵な女性か真価を分かってなかった。そして娘の斎宮にまで手を出したい源氏。藤壺は散々源氏に付き纏われ、東宮の未来を憂慮し、出家。院の崩御によって右大臣家に権力が集中する。政局が変わり源氏からも人が離れ出す。
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nk
ネタバレ光源氏、ことごとく女たちを不幸にする。六条御息所の深い愁嘆をはじめ、罪深い。私は葵の上に共感を寄せた。大事に育てられ、誇りも備えている人。愛することも愛されることも儘ならない不器用さ。初産に挑む彼女には、賀茂祭での車争いによる侮辱を受けた因縁か、はたまた源氏に纏わる嫉妬か、御息所の生き霊と思われる怨念が取り憑く。病に伏す葵の上。男児を出産するも葵の上は亡き人に。しかし御息所も生き霊になって呪い殺すなど本心で感じていても本意ではないと煩悶する。御息所の貴女の誇りと女心に嘆息と共感。源氏は若紫にムラムラ。
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nk
ネタバレ源氏ニ十歳の春。桜の宴に藤花の宴と花宴が続く帖。桜の宴では見事な詩を披露し、春鶯囀の舞を舞う源氏。ただただ見事と讃美の声。頭中将も冴えた詩と柳花苑という舞を負けずに披露した。花ざかり、何をしても怖くない若さ。藤壺も気になりつつ、誰や彼やいないかと夜になると宿直に留まらず、夜這いに出かける源氏。御所の中を夜這いとは何とも不埒な奴だ。弘徽殿で出会った怯える朧月夜を手懐け契りを結んでしまう。弘徽殿女御の身内の筈、厄介なことになった。右大臣家は政敵。(??)朧月夜との密通はなんとも淡く美しい。これも青い春の幻?
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nk
ネタバレ読む前はラテンアメリカ小説ばりの幻想文学を期待していたんです。蓋を開ければ、推理小説みたいじゃないですか?結論から言えば、それも半ば否定されてしまう訳ですが。◇昭和十年正月…明朝、安南国王の愛妾は墜死し、国王は誘拐される。日比谷公園の噴水のブロンズの鶴は鳴き。国王と共に大金剛石も行方不明に。タブロイド記者古市加十と捜査課長真名古警視、それぞれの活躍を愉しむ矢先で両者共物語から完全にフェード・アウトしていってしまう。推理小説として肩透かし500頁超徒労です。しかし戦前大衆小説としてエンタメを発揮しています。
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nk
正統的なカフカエスク小説でした。どこかで誰かが言っていたけど、「オースターは安部公房にも影響を受けたんじゃないか?」ということで私自身も『砂の女』を意識してしまった。オースターが公房に通じていたかは私には分かりようがないが…。カフカ然り、公房然り、なかなかの不条理に主人公は陥っている。フラワーとストーンという男たちの正体が本当に気になる。ポッティの誇張とナッシュの嘘の種類はタチの悪さが違うように思う。読者として誠実さを預けるにはいまいちナッシュは真面目なようでいて胡散臭い。これはもう結構な曲者揃いである。
が「ナイス!」と言っています。
nk
ネタバレ一つの作品をフェミニズムSFとわざわざ分類するのにはそれなりの理由があるのだろうか?序盤にはそう疑問を持った。中盤にたどり着くまでには私には難解であった。私は元来、物語が好きだ。うぅん、設定を固めてくるではないか?固有名詞で迷子になりそうだった。行ったり来たり…。両性具有の人類しか住んでいない惑星〈冬〉。宇宙連合の使節としてたった一人で派遣されたゲンリー・アイ。使命はゲセンにエクーメンへの加入を打診すること。次第に政局争いに巻き込まれ、絶体絶命に。後半、疾走する物語の中で友情を育む姿に人類の希望を灯す。
が「ナイス!」と言っています。
nk
ピンチョン版『1984年小説』。文章はスラップスティック。人工的な哄笑が響き渡るような本場アメリカのコメディショー的ノリで全編駆け抜ける。大分滑ってる気がする。他言語に訳することが既に難しそうだ。プレーリィが母・フレネシを探すことが一つのあらすじ。彼女が追体験するエピソードがこの作品の物語の軸になっている。カットバックにカットバック。断片を重ねながらも永久無限に続いていくような意識のシームレス。60年代から30年分のマテリアルとエッセンスをぎっしりと詰め込んだ。アメリカの反体制、抵抗に関する戯画化の物語。
nk
2024/05/04 17:59

そしてアメリカに蔓延るパラノイアについての模索の旅。これが本作品に乗り込んだ体感。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2022/07/11(719日経過)
記録初日
2022/06/24(736日経過)
読んだ本
247冊(1日平均0.34冊)
読んだページ
73169ページ(1日平均99ページ)
感想・レビュー
239件(投稿率96.8%)
本棚
1棚
性別
自己紹介

再スタートしました。
前のアカウントは2018年1月から4年半続けました。
難しい本を前にプレッシャーダウン。
800から900冊程の感想を失ったショックがあります。
そして、読書ペースが戻りません。。

返信・リアクション遅いです。あまり気になさらないでいただけたらありがたいです。



読書習慣7年目:龍と春樹のダブル村上を道標にここまできました。もの好きなだけで、芯のないミーハーです。おそらく。
酔いどれ文学やドラッグの話…ブコウスキーや中島らも、ビートニク世代を好む傾向。ロードノヴェルといえばケルアック。◇安部公房やマリオ・バルガス=リョサなどを追求したい。
世界文学や古典、現代日本の作品を追いかけていけたらと思います。






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