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2025年2月の読書メーターまとめ

nk
読んだ本
8
読んだページ
2090ページ
感想・レビュー
8
ナイス
219ナイス

2025年2月に読んだ本
8

2025年2月のお気に入り登録
1

  • ヒロユキ

2025年2月のお気に入られ登録
1

  • ヒロユキ

2025年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

nk
「ハンチバック(せむし)の怪物」と卑下したりはするけど、自己憐憫に浸らない主人公は強い。叶わないものだらけの人生を時にweb上で想像的具象化を挑戦的にも試みる。エロの具現化や体験が釈華にとって生きる上で一番手に入らないものだったのだろう。無自覚に享受する者と不完全な形しか手に出来ないものの差を突きつける。自称・弱者男子の田中の劣等感や自己憐憫の方がより気持ちは理解できる場合が多い。障害を持った人だけとは捉えず、人間の人生と性に対する葛藤はいつの時代も付き纏う。今後、私たちはどういう接し方を自分に問うのか?
が「ナイス!」と言っています。

2025年2月にナイスが最も多かったつぶやき

nk

昨年も皆さまにお世話になりました。今年も宜しくお願いします!健やかな一年を。 2024年の読書メーター 読んだ本の数:144冊 読んだページ数:32926ページ ナイス数:3623ナイス ★去年に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1350056/summary/yearly

昨年も皆さまにお世話になりました。今年も宜しくお願いします!健やかな一年を。 2024年の読書メーター 読んだ本の数:144冊 読んだページ数:32926ページ ナイス数:3623ナイス  ★去年に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1350056/summary/yearly
tosca
2025/01/04 15:10

nkさん、明けましておめでとうございます。素敵な写真をありがとうございます。今年も宜しくお願い致します。去年は源氏物語で沢山楽しませていただきまして、お世話になりました!

nk
2025/01/04 16:31

toscaさん、あけましておめでとうございます。源氏物語も長丁場でしたが、読んでいただけて嬉しかったです。感想というよりは概要になりがちです。吉村昭さん、いい作家さんを教えていただきました。toscaさんから滲み出る自然環境愛にも注目してます!また素敵な本を読みたいですね。

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2025年2月の感想・レビュー一覧
8

nk
ネタバレ3.11被災後、9年間の不在。幽霊となってドイツのゲッティンゲンにいる里美の前に現れた野宮。遺失物を元に還す巡礼者たち、そして冥府。静謐に織りなす鎮魂の言葉として結実した作品。敢えて深入りも出来ない距離感の知人・野宮は海沿いの石巻で被災し、遺体が海に流されたという推定がなされ、2020年コロナ下に突入したドイツに突然幽霊として現れる。里美はどう接していいか分からないまま、ゲッティンゲン市中に設置されていた太陽系惑星のモニュメント(かつて撤去された冥王星のブロンズ板)が突然出現する異変に出会す。⇒
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nk
アポロ8号の有人月面周回がなされた1968年。地上ではヨットによる無寄港世界一周レースが開かれた。偉大なる前代未聞の記録達成と名声を巡ってそのレースに惹きつけられ意気揚々の男達は集結した。ここに記録された傑作海洋ノンフィクション!ヨットという相棒と共に航海という冒険へと向かった参加者9人。極限との隣り合わせ。そして海に出た男たちの人生観や哲学まで変えてしまう挑戦。ダークホースとして注目されていたクロウハーストの末路やヴァガボンドとしての道を追求するモワテシエ。熱い血が騒ぐ大人たちの青春譚とも呼べる。
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nk
【文学フリマ東京39】でお披露目された純文学YouTuberつかっちゃんの現代日本純文学を中心としたブック・ガイド。意外と網羅されていなかった平成・令和時代の純文学にも特化されている様に見えます。私自身もたくさん本を読んで来ましたが知らない作家や本がたくさんありました。つかっちゃんお疲れ様です。出版社から刊行出来るといいですね。予想以上に充実していました。(もちろん告知段階から期待は大きかったんですが…)皆さんが手に取りますように。
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nk
身を切って、腹を割って語られるブコウスキーの半自伝的要素を詰め込んだ労働小説。実話そのままというよりもブコウスキーの分身であるヘンリー・チナスキーに存分なトンチキ話を加えたフィクショナルに再構築された作品だと思うが?デビュー作だ。このチナスキーも酒と女と競馬は欠かせないのだが、時期としては郵便局員時代の終わることのない疲弊を描き出す物語になっている。終わりない労働と生活…。露悪的に振る舞うチナスキーの中に彼のシャイな優しさを見出し、馬鹿正直な悲哀溢れる背中を眺め、今日も生き残ってることに勇気を持つ。
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nk
ホーボー(Hobo)についてはウディ・ガスリーのぼんやりしたイメージしかなかった。東西南北、大陸を縦横無尽に汽車の無賃乗車で命懸けの放浪する浮浪者。これほど過酷なものとは…。とはいえ一概に彼らもホームレスや酔っ払いとの違いに自負があるらしいく落伍者たちではないという。1892年のこの時期、不況時代が生み出した失業者は軍を組織しワシントンD.Cまで大規模なデモ行進を行う者も巨大な集団となって出現するがロンドンは巻き込まれながらも我が道を一匹狼として歩み出す。ケルアックが愛した放浪癖のロンドンも改めて好きだ。
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nk
「ハンチバック(せむし)の怪物」と卑下したりはするけど、自己憐憫に浸らない主人公は強い。叶わないものだらけの人生を時にweb上で想像的具象化を挑戦的にも試みる。エロの具現化や体験が釈華にとって生きる上で一番手に入らないものだったのだろう。無自覚に享受する者と不完全な形しか手に出来ないものの差を突きつける。自称・弱者男子の田中の劣等感や自己憐憫の方がより気持ちは理解できる場合が多い。障害を持った人だけとは捉えず、人間の人生と性に対する葛藤はいつの時代も付き纏う。今後、私たちはどういう接し方を自分に問うのか?
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nk
ネタバレ化学研究所・所長代理までつとめていた男が液体空気の事故で顔を失い、蛭が這うようなケロイド状の姿になってしまった。次第に葛藤が大きくなっていく男は仮面を拵えることにするが、その仮面は元々の自分の顔型ではなくて、赤の他人の顔だった。◆妻宛ての独白の手記を読者も読んでいくのだけど、これが異様に冗長で粘着質な代物である。延々と情け無い男の内省と思索はノートに綴られた独り善がりな手記の形から妻へ理解を訴える。ただ先への展開は全然予測不可で頁を捲る手は苦しいが止まらない。人間の実存が揺らぐ『失踪三部作』第二弾。
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nk
ネタバレフランス人の彼氏、ハリエットに言わせるならドブネズミのクロードに捨てられた後を意味するタイトル。ちなみにクロードはハリエットがドブネズミと称しているだけ。わりと憎めないクロード。他人から愛されることをすり替え依存と寄生に没入するだけの顛末を迎えるハリエット。人間不信やら自己防衛と保身の為に周囲へ毒を撒き口撃せずにはいられない。◆クロードに保護されて彼女になったものの関係は破綻し、チェルシーホテルに追い出された。カルト教団との接触も彼らからも拒否される。ハリエットの地獄落ち、壊れかたから目を離せない。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2022/07/11(993日経過)
記録初日
2022/06/24(1010日経過)
読んだ本
327冊(1日平均0.32冊)
読んだページ
93996ページ(1日平均93ページ)
感想・レビュー
318件(投稿率97.2%)
本棚
1棚
性別
自己紹介

再スタートしました。
前のアカウントは2018年1月から4年半続けました。
難しい本を前にプレッシャーダウン。
900冊程の感想を失ったショックがあります。

返信・リアクション遅いです。あまり気になさらないでいただけたらありがたいです。


読書習慣8年目: 龍と春樹のダブル村上を道標にここまできました。小説を読みます。基本的にもの好きなだけです。
酔いどれ文学やジャンキーの話…ブコウスキーやケルアック、ビートニク世代には惹かれます。ディストピアや退廃的な作品も好きです。

◇今までの読書生活で印象深い作品
◆『オン・ザ・ロード スクロール版』ジャック・ケルアック
◆『都会と犬ども』マリオ・バルガス=リョサ
◆『箱男』安部公房

◆『家守綺譚』 梨木香歩
◆『荒野のおおかみ』 ヘッセ
◆『肩をすくめるアトラス』 アイン・ランド
◆『スプートニクの恋人』 村上春樹
◆『中国行きのスローボート』 村上春樹
◆『見えない人間』 ラルフ・エリスン
◆『Catch=22』 ジョセフ・ヘラー
◆『夜はやさし』 フィッツジェラルド
…まだまだたくさん。

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