
また、自分が既に持つ知識を文章に簡単・粗雑に当てはめてしまうことが、間違ったたり、不十分だったりする読みに繋がるという主張は、例えば、背景知識を活用しながら英文を安易に読み進めることに釘を刺しているように見受けられた。加えて文章の解釈は、整合的であれば、間違いが露わになるまで、少なくともその確からしさが保持されるという主張は、入試問題で扱われた文章の作者が、必ずしもその問題に正答できる訳ではないことを踏まえると、妥当だと感じた。
さらに本書は、大きな体制や秩序の中でそれらを諦観して受け入れつつも、何処か内省的で斜に構えた姿勢をとるキャラクターを描いており、上遠野浩平の作品が好きな自分にとっては、終始腹落ちしながら読めた。
以前はReadHubというアプリで読んだ本の感想を投稿してました。その時に読んだ本の感想も時々投稿します。経済系の本やミステリの感想が多い傾向です。
【好きな経済学者】
権丈善一・小野善康・井手英策・神野直彦・飯田泰之・
宇沢弘文・ヴェブレン・ガルブレイス
【好きなエコノミスト】
河野龍太郎・森田長太郎・門間一夫・唐鎌大輔
【好きな小説家】
東川篤哉・内藤了・綾辻行人・誉田哲也・上遠野浩平・西尾維新・斜線堂有紀・辻村深月
【好きな新書レーベル】
中公新書・岩波新書・ちくま新書・講談社現代新書・光文社新書・集英社新書
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