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2024年11月の読書メーターまとめ

cyuyo
読んだ本
8
読んだページ
3089ページ
感想・レビュー
8
ナイス
40ナイス

2024年11月に読んだ本
8

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

cyuyo
短篇の名手として有名なO.ヘンリーのニューヨークに住む人々を題材にした短篇集。短篇21篇。都市部の狭いアパートに住み、安い賃金で何とか暮らす1900年代のニューヨークの平民の実態をリアルに描いている。ビルやデパート、自動車などが登場している一方、人々の暮らしは貧困で、仕事を失えば餓死しかねないし、酒で身を持ち崩す人も多い。今の東京はこの小説の世界に逆戻りしようとしているような気もする。
cyuyo
2024/11/04 16:53

『O.ヘンリー ニューヨーク小説集』を読んでいて、「春のアラカルト」に「マレシャル・ニール種のバラ」が出てきて、これはニール元帥バラのことかと検索したらそうだった。ナポレオン3世の副官の名前に因むらしい。ニール元帥バラはキプリングの『ジャングル・ブック』を読んだ時に出てきて印象に残った。『O.ヘンリー ニューヨーク小説集』にも「吾輩は駄犬である」冒頭に『ジャングル・ブック』のことが皮肉交じりに引用されている。

cyuyo
2024/11/04 19:12

「魔女のさしいれ」「伝えてくれ」「二十年後に」「振り子」「春のアラカルト」「天窓の部屋」「芝居より劇的」「吾輩は駄犬である」「千ドル」「多忙な株式仲買人のロマンス「伯爵と結婚式の客」「詩人と農夫」「あさましい恋人」「ティルディの短いデビュー」「ひとときの理想郷」「すべてが備えつけの部屋」「ハーレムの悲劇」「車を待たせて」「マディソン・スクエア千夜一夜物語」「マーティン・バーニィの変心」「整えられたともし火」

が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
8

cyuyo
ネタバレ奥飛騨の山荘に、震災で家族を失った隣人の三姉妹を希美子は引き取る。さらに姉妹を頼って来た七人の少女も引き取ることになり、大所帯となる。希美子の両親、妹の知沙や妹の婚約者マンボちゃんが希美子を後援。希美子は、山荘の所有者だったカナ江の謎に満ちた生涯を追ううちに、元陶芸家の半田を知ることになる。半田を通して語られるカナ江の波乱に満ちた生涯。
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cyuyo
ネタバレ阪神淡路大震災に被災した希美子は、それをきっかけに夫の愛人がばれ、これまでの生活が崩壊していく。一方、学生時代に知り合った老婦人・カナ江から奥飛騨の広大な森と山荘を相続し、息子二人と移住することになる。震災の生々しい描写と奥飛騨の自然の描写が鮮明。
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作家・色川武大(阿佐田哲也)の従妹で妻だった作者が壮絶な結婚生活を綴ったもの。おおよそのことは色川のウィキで読んで知っていたが、色川の生活の無茶苦茶さは度を超えている。ナルコレプシーで大食漢で浪費家でギャンブラーでしょっちゅう家に客を連れてきて宴会になるし、愚痴を書きたくなるのもわかるくらいのひどさだ。ただ、作者の孝子氏もかなりぶっとんだ人で色川の無茶苦茶さにもつぶれない自己の強さがある。終始愚痴混じりなのには閉口したが、一方で作者と色川との強い結びつき、愛憎にはどぎついまでに人間の本質が現れている。
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cyuyo
ネタバレアメリカの12人の作家の誕生日に因んだ短篇と編訳者の短篇13篇。冒頭にポール・サイモンの「楽しくやろう」という詩。バンクス「ムーア人」「私」は立ち寄ったバーでかつて関係のあった年上の女と再会する。ジョンソン「ダンダン」ダンダンは阿片で頭がいかれて友人を撃ってしまう。トレヴァー「ティモシーの誕生日」ティモシーは両親との確執で誕生日に実家へ帰ることができない。ライオンズ「バースデイ・ケーキ」独居する老婆は予約していたケーキを買いに来て、プエルトリコ人の女にケーキを譲ってもらえないか頼まれる。
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cyuyo
『ニューヨーク小説集』短篇翻訳第二弾。短篇23篇。名作「賢者の贈り物」「最後の一枚(最後の一葉)」も所収。ザチャーミン、パヴェーゼの評論も付く。第一弾同様、ニューヨークに住む日銭を稼ぐのに必死な貧乏な市民を中心とした生活が生き生きと描かれる。意表を突いたラストが多いので、かえってパターン化しているように思えるが、一方で物語の登場人物が映像のように鮮やかに言葉の中で動いている感覚がある。この中に収められた短篇でお気に入りは「キューピッドの王子と大時計」のマイケル王子だ。
cyuyo
2024/11/16 07:56

「警官と讃美歌」「ゴム族の喜劇」「キューピッドの王子と大時計」「アイキー・ショウエンスタインの惚れ薬」「探偵たち」「天気のチャンピオン」「円を四角に」「愛の苦労」「コスモポリタンはカフェで」「巡回の合間」「この街の声」「真夏の騎士の夢」「幻のブレンド酒」「終わらない話」「ネメシスと菓子売り」「恐ろしい夜の都」「成功の査定者」「「罪人」は」「感謝祭の二人の紳士」「核タス・シティからの買い付け人」「屑レンガ街」「賢者の贈り物」「最後の一枚」ザチャーミン「O・ヘンリー論」パヴェーゼ「O・ヘンリー、...」

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cyuyo
短篇の名手として有名なO.ヘンリーのニューヨークに住む人々を題材にした短篇集。短篇21篇。都市部の狭いアパートに住み、安い賃金で何とか暮らす1900年代のニューヨークの平民の実態をリアルに描いている。ビルやデパート、自動車などが登場している一方、人々の暮らしは貧困で、仕事を失えば餓死しかねないし、酒で身を持ち崩す人も多い。今の東京はこの小説の世界に逆戻りしようとしているような気もする。
cyuyo
2024/11/04 16:53

『O.ヘンリー ニューヨーク小説集』を読んでいて、「春のアラカルト」に「マレシャル・ニール種のバラ」が出てきて、これはニール元帥バラのことかと検索したらそうだった。ナポレオン3世の副官の名前に因むらしい。ニール元帥バラはキプリングの『ジャングル・ブック』を読んだ時に出てきて印象に残った。『O.ヘンリー ニューヨーク小説集』にも「吾輩は駄犬である」冒頭に『ジャングル・ブック』のことが皮肉交じりに引用されている。

cyuyo
2024/11/04 19:12

「魔女のさしいれ」「伝えてくれ」「二十年後に」「振り子」「春のアラカルト」「天窓の部屋」「芝居より劇的」「吾輩は駄犬である」「千ドル」「多忙な株式仲買人のロマンス「伯爵と結婚式の客」「詩人と農夫」「あさましい恋人」「ティルディの短いデビュー」「ひとときの理想郷」「すべてが備えつけの部屋」「ハーレムの悲劇」「車を待たせて」「マディソン・スクエア千夜一夜物語」「マーティン・バーニィの変心」「整えられたともし火」

が「ナイス!」と言っています。
cyuyo
短篇十二篇。冒頭に妻テス・キャラガーの序文。最後に村上春樹の解題。これらの短篇に登場する人物はアル中だったり流れ者だったりで、言動も決して賢くなく、無駄なことばかりやっていて、状況が決して良くなるわけではないのだが、読み終わってから登場人物たちに対して一種の愛着をもつ。作者の登場人物に向ける眼差しが優しいと思う。自分が一番印象に残ったのは「ビタミン」だった。
cyuyo
2024/11/04 10:58

「羽根」とんだ晩餐。「シェフの家」アル中男と妻の借家。「保存されたもの」ソファーを離れない男。「コンパートメント」息子に会いにフランスへ電車旅行。「ささやかだけど、役にたつこと」親子の不幸とパン屋。「ビタミン」ビタミン剤売り子たちと「僕」。「注意深く」別居中の夫婦と酒。「ぼくが電話をかけている場所」アル中療養所でのJPの恋愛顛末。「列車」列車で相席。「熱」妻が出奔しベビーシッターを雇う。「轡」アパートに越してきた親子。「大聖堂」妻の知り合いの盲人を招く。

が「ナイス!」と言っています。
cyuyo
ネタバレ粟田真人は遣唐使として、白村江の戦い以後初めて唐に渡るが、唐は則天武后統治によって以前と体制が変わり、様々な困難に直面する。その困難に対して真人は、老齢の則天武后に代わって実権を握る太平公主に対して、まるで『課長・島耕作』のような展開で局面を打開する。万葉詩人として名高い山上憶良が、真人の部下として唐まで同行し、活躍。以前読んだ『平城京』では主役として登場する安倍船人も遣唐使の船長として登場。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2022/09/01(841日経過)
記録初日
2023/01/02(718日経過)
読んだ本
330冊(1日平均0.46冊)
読んだページ
122898ページ(1日平均171ページ)
感想・レビュー
328件(投稿率99.4%)
本棚
25棚
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