離婚してから没交渉だった父の生家に住むことになった作家を主人公に、田舎暮らしが始まる。地元の消防団、小さなお祭り、顔なじみの地元住人たち…田舎あるあるを楽しんでいるうちに放火が続きざまに起き、少しずつきな臭くなってくる。主人公の友人の勘介君がとても良いキャラで、犯人でありませんようにと祈りながら読んだ(笑)実は初めての池井戸小説。実写化が続くのも納得のストーリー展開で、一気に読み進めることができた。

深夜12時7分にイチイの木の怪物がやってきて、話をしていく。3つの話が終わると、主人公の秘密を語れという。主人公の秘密や話の流れは予想の範囲内だが、個性的な挿絵に魅せられて飽きさせない。それにしても、なぜ12時7分だったのか、その理由が良かった。思い通りにならないことへの向き合い方をそっと教えてくれるような本だった。

離婚してから没交渉だった父の生家に住むことになった作家を主人公に、田舎暮らしが始まる。地元の消防団、小さなお祭り、顔なじみの地元住人たち…田舎あるあるを楽しんでいるうちに放火が続きざまに起き、少しずつきな臭くなってくる。主人公の友人の勘介君がとても良いキャラで、犯人でありませんようにと祈りながら読んだ(笑)実は初めての池井戸小説。実写化が続くのも納得のストーリー展開で、一気に読み進めることができた。