私の知識量なんて本当に僅かで恥ずかしさをおぼえながらも、火星の夕焼け、オポチュニティの轍、火星のクレーター、あれもこれも画像検索しながら夢中になって読んだ。何度も涙が出そうになりながら、定時制の年齢も経験も性格もデコボコな生徒4人が集まった科学部を応援した。顧問藤竹がとてもいい。顧問の思惑を超えていった周囲がとてもいい。ド直球な青春モノだが、気持ちよくハマり心掴まれた。知りたい学びたい突き止めたいとその気になれることにみんなが巡り合ってほしい。ドラマ放映中だったとは！モデルになった方々はどうしているだろう

読むことの力、書くことの力で平和のために闘っている姉弟だということがよくわかった。同志少女を読んだ後、逢坂さんがどんな想いで書いたのかが気になって、奈倉さんの夕暮れを読み心底感動した流れで海賊を読んだ。各々が好きなことを突き詰めて行った先で、異なるスタイルで同じ事を目指している不思議。そしてこの1冊のおかげでお二方のスタンスを確信する形で理解出来た。考える事、行動する事、それらで世の中が変わると信じ続ける事。逢坂さんの本屋大賞の受賞コメントも全く知らなかったけど、ペンを取り声を上げる闘う作家さんだ。

こういうタイプの学者は今はなかなか生み出されにくいでしょうね。本能のまま、やりたいことを猛然と突き詰めていく熊楠。周囲が支えきった天才。名前は知ってたが、記念館のそばまで行く機会が数年前にありながら、パンダの事しか頭になかった自分を猛省しながら読んだ。ああ、今とても行きたい…。常楠と和解が出来たら良かったのになぁという外野の身勝手な思いを、そのうちに南方のお酒を味わいながら昇華させたい。粘菌という独特で不思議な生態と熊楠の死生観をうまく融合させながら、彼の豪快な人生を描ききった一冊と感じる。

私の知識量なんて本当に僅かで恥ずかしさをおぼえながらも、火星の夕焼け、オポチュニティの轍、火星のクレーター、あれもこれも画像検索しながら夢中になって読んだ。何度も涙が出そうになりながら、定時制の年齢も経験も性格もデコボコな生徒4人が集まった科学部を応援した。顧問藤竹がとてもいい。顧問の思惑を超えていった周囲がとてもいい。ド直球な青春モノだが、気持ちよくハマり心掴まれた。知りたい学びたい突き止めたいとその気になれることにみんなが巡り合ってほしい。ドラマ放映中だったとは！モデルになった方々はどうしているだろう

生態や地道な音声研究の様子がギュッとまとめられていた。「新世界より」でその存在を意識し、小川さんのエッセイ等で出会いを重ねてきたハダカデバネズミ。可愛い！とまではいかないが、愛おしくなる不思議な魅力がある。本書の舞台であった千葉大での音声言語方面の研究は幕を閉じ、三浦先生に引き継がれたデバは熊大に舞台を移して医学的な研究で益々成果をあげているようだ。「くまだいデバ研」の可愛いサイトのデバの動画はちょっと可愛いと思えてしまう。いつか上野にみに行こう。

相変わらず小川さんの感性とそれを表現する日本語は魅力に溢れている。私が使ってるのとおんなじ言語なの？！(前回読んだ作品でもそう思ったな…)難解だなぁと唸るような小説を描くイメージなのに、それでいてご本人はとんでもなくピュアで透明。透けて向こう側が見えてしまいそうなのに、見える世界はむしろもっと美しいものに変換されている。今回はご自分に厳しい面もあちこちで感じた。あなた程の方が卑下なさるとこちらはもう…！という気持ちになる。。癒しと紹介された岩波科学ライブラリーのハダカデバネズミを入れ替わりで借りてきた。