読んでよかった！戦時中の日本の様子は真に迫る。今では考えられない軍の統制とそんな中懸命に生きる庶民の姿は今まで見た映像などより心に響いた。原爆投下も日本国民も知らなかったりみんな何が起きてるのか知らないことばかりだったんだろうな。今の時代当たり前のように感じてることが当たり前じゃない時代に思いを馳せた。後半の清太を巡る話は家族物語として面白かった。登場人物みんな素敵で優しく温かい。前半は読むのも辛いシーンも多いけど、でもどこかユーモラスな語り口もあるので全体を通していい意味で緩さがあって読みやすかった。

おじいさんおばあさんも若い頃には色々あった。恋も愛も犯罪も…今となっては老人と一括りにされてしまう人達の人生を孫世代との関わりから描いたせつない物語。時系列がわかりにくかったのと若い頃はそれぞれの性格がちゃんと描かれているのに現在になると老人達がみんなべらんめえ調の喋り方で気の強い愛想がない感じで画一的に描かれているのが気になった。平も翠の祖父も悦子もみんな同じ喋り方で若い人への対応も同じ。年をとっても優しい喋り方で気が弱い人だっているはずなのにみんな同じなので老人達が魅力的に感じられなかったのが残念。

読んでよかった！戦時中の日本の様子は真に迫る。今では考えられない軍の統制とそんな中懸命に生きる庶民の姿は今まで見た映像などより心に響いた。原爆投下も日本国民も知らなかったりみんな何が起きてるのか知らないことばかりだったんだろうな。今の時代当たり前のように感じてることが当たり前じゃない時代に思いを馳せた。後半の清太を巡る話は家族物語として面白かった。登場人物みんな素敵で優しく温かい。前半は読むのも辛いシーンも多いけど、でもどこかユーモラスな語り口もあるので全体を通していい意味で緩さがあって読みやすかった。

アンソロジーは今まで知らなかった作家さんを知る良い機会として楽しみにしているのだけれど、結果、元々好きだった飛鳥井千砂さん・寺地はるなさん・町田そのこさんの3作品が優しく温かい素敵な作品で私の好みだったけれど、はじめましての作家さんの3作品は途中まで読んでもよくわからず読了できなかった。残念。

全部読んだら感動できそうな予感もあるものの、中高生の話でここまでの長編だとなかなか入り込めず…早々に挫折。 いつか、たっぷり時間のある時に再チャレンジしてみようかな。