読後、しばらく考えたが良く分からなかった。不思議な小説。読者に考えさせる事には成功しているが、そう言う事なのかな。 　付け加えると、巻末のエッセイは普通に面白くて、より混乱した。 　他の作品も読んで見たい。

　明記されていないが、おそらく2007年7月前半、12日間のバスツアーによる旅行記。 　行く先々で往時を偲ぶ記述が多く、こちらがメインの様で、旅行の参考にはならない。ただ、当時の関東軍や開拓団、ソ連軍の動きが詳述されていて、読み応えあり。　　「生きて帰れまい」との書き出しで始まるが、さすがに大袈裟。不用意に写真を撮っていたら拘束されるかも知れないが・・・。

　オチなど不要、自分の事を話せと、トークのハードルを下げて背中を押してくれる本。 　構造や切り口、紙上トークレッスンなど、ヒントも沢山あり、自分の身の丈にあったトークを考えて見ようかな、と言う気になる。 　語りかける様な、読み易い文章で一気に読了。面白かった。

　読後、しばらく考えたが良く分からなかった。不思議な小説。読者に考えさせる事には成功しているが、そう言う事なのかな。 　付け加えると、巻末のエッセイは普通に面白くて、より混乱した。 　他の作品も読んで見たい。

　とても面白かった。 　９編の短編集。 　ネガティブな状況や感情の話しが多いが、最後にスッキリさせてくれる。それでいて、各編バラエティに富んでいるので凄いと思った。

　知らない話も多々あり勉強になった。 　多くの資料を公平に扱った良書と思う。 　この地域の失敗は、149ページの折田大佐の言葉が全てだと思う。 『満州事変頃の土匪討伐の意識で、その後の中国大陸の治安工作をしたことに根本の誤りがある』 　相手に尊厳を感じていなければ、いくらでも酷いことが出来てしまう・・。