松本清張作品は3作目です。相変わらず時代背景を感じさせます。主人公の今西刑事は家で奥さんのことを「オイ」「お前」と呼ぶとこなど典型的な昭和亭主関白って感じです。東北訛りと思われた言葉から亀嵩にたどり着くまでの今西刑事の地道な捜査、派手さはないですが引き込まれていきます。電車の女を成瀬リエ子に結びつけたくだりはちょっと強引かなと感じましたが、下巻が楽しみです。

懐かしさから会いに行っただけの被害者。自らの昔を知る被害者が近づいてきただけで、何もかもが崩れ去ることを恐れ犯行におよんでしまった犯人。その根底にあるハンセン病を巡る当時の社会的な背景。とても考えさせられる重いテーマでした。本格的推理小説としてとても楽しめました。

松本清張作品は3作目です。相変わらず時代背景を感じさせます。主人公の今西刑事は家で奥さんのことを「オイ」「お前」と呼ぶとこなど典型的な昭和亭主関白って感じです。東北訛りと思われた言葉から亀嵩にたどり着くまでの今西刑事の地道な捜査、派手さはないですが引き込まれていきます。電車の女を成瀬リエ子に結びつけたくだりはちょっと強引かなと感じましたが、下巻が楽しみです。