内殻が結晶成長するとき、外殻に出来た結晶が降り積もるのね。見る事出来ないところでそんな綺麗なものが。

水素原子に入るまでは丁寧だったが、球面調和関数が出てくる辺りからはどうも親切さに欠けてるような気がする。「文系の」編集者がサボり始めたのかと思われるのだが、どうなんだろ。とりあえずそこまではノートに計算しながら進めることができた。そして、そこでやめた。

「検定」当日なのでざっと見直し。よくまあすっかり忘れてるもんです。小学一年生の方がよほどよく覚えてるばかりか、周辺知識もちゃんと図鑑で得てる。ちびっこのための「検定」だなと改めて思う。バカにしてるのではなく、知識豊かなちびっこに敬意を表して。

内殻が結晶成長するとき、外殻に出来た結晶が降り積もるのね。見る事出来ないところでそんな綺麗なものが。

かなり強引に終わっちゃいましたね。打ち切りにさえしなければ、空前の化石ブームを起こしたかもしれないのに。監修が土屋健氏らしいのですが、事実上の監修は作中にも実名で登場している小原学芸員じゃないの？鳥屋城、湯浅町の海岸、広川町の磯海岸、博物館、全部見たまんまの風景で、あそこにスピノサウルスの全身骨格があるんじゃないの？と空想してしまいます。そうだ、化石探しに行こう。

金屋中学校の裏側にある細い登り道。マムシに怯えながら、夏の間に茂った草に半ば隠された階段を見つかる細い階段を登ると、やや道が開け、遊具らしきものを横目に、登山道をしばらく登り、聳え立つ高圧線の鉄塔をすぎると、突然視界が開ける。１話の始まりの舞台がそこなんですよね。知ってる風景。もしかしたら、読み手を選ぶ漫画なのかもしれないですが、読めば和歌山に行きたくなるはずです、化石に興味さえあれば。

ワカヤマソウリュウから知りました。出会い方がベタベタですが、化石と青春の融合ネタで書かれた漫画は他にないのでは。3巻で完結ということで、打ち切りになったんでしょうね。良い漫画なのに。もっと広く読んで欲しいけど、あまり売れなかったんですね。化石に興味あるならぜひ、と言いたい。