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　昨年の出版ではあるものの，個人的には今年ベスト．刑事ケイトは自信もコミュ力にも欠けた孤独な女性．レジェンド刑事だった父リチャードの惨殺事件に関わるうちに，理想の父だった彼の裏切りを知って…というのが話の筋だが，同時進行である家族の危機も描かれてスリリング！．捜査の中で，自分だけでなくみなも問題を抱えながらもがいていることを知りケイトがちょっと成長する物語でもある．ラストにもう一つの「裏切り」が明らかになる．鮮やか！

裏切り上 (創元推理文庫 Mリ 7-5)シャルロッテ・リンク

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あらすじ・内容

ナイス ★9

コメント(0)2023/07/15

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ネタバレ暗っっ。定年間近の女性警部が主人公。波乱万丈だったフルダの人生のカーテンコール。結末には不満が残るものの、最終的な評価は三部作全て読み終わってからにしたい。連続殺人犯を野放しにしたままの物語をミステリと呼びたくはないな…まあイヤミスだ。春を迎えつつあるアイスランドの大自然、独特の空模様や冷たい空気の描写がすばらしい。

闇という名の娘: The HULDA TRILOGY #1:DIMMA (小学館文庫ヨ 1-4)ラグナル・ヨナソン

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あらすじ・内容

ナイス ★11

コメント(0)2023/01/26

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「しまった！やられた！」がやや多いかな…うっかりミア･クリューゲルさんと警察チーム。ムンクおじをはじめとした警察チームの面々が個性豊かで素敵だった。ミアには乗り越えるべき暗い過去があるものの、読後感は悪くない。2作目以降も楽しみ。

オスロ警察殺人捜査課特別班アイム・トラベリング・アローン (ディスカヴァー文庫)サムエル・ビョルク

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あらすじ・内容

ナイス ★3

コメント(0)2023/01/19

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　「この主人公を愛さずにはいられない」みたいなコピーがついていたが，こんなイライラさせられるモーリーのどこに愛せる要素が…？しかしはっきりとは明かされないがモーリーには自閉症スペクトラムに属する何らかの障害があると思われるので，イラつく自分を嫌いになる．障害のある人に対して意地悪な気持ちになるなんて！　謎解きに関しては凡庸で特筆すべきトリック等はなし．タイトルの“メイドの秘密”もまあ，そんなに勿体ぶるようなものでもなし．殺人事件はあるもののコージーミステリに分類されてもいいようなのんびりさ．