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2024年4月の読書メーターまとめ

ねこねこ
読んだ本
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読んだページ
4043ページ
感想・レビュー
11
ナイス
245ナイス

2024年4月に読んだ本
11

2024年4月のお気に入られ登録
3

  • Kircheis
  • Mipo
  • ikomuro

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ねこねこ
The Twist of a Knifeを読んだのが記録を辿ると去年の2月。今週末にようやくClose to Deathが届くので、山田蘭先生の翻訳で再読。英語版を読んだときはホーソーンの秘密が思ったより明らかにならなくてがっかりしたものの(それにしてもホーソーンの書斎を覗きにいくシーンはかなり嫌な気持ちになる。写真を削除したとはいえあんなことはしてはいけない)、久々に読んだらやっぱり面白かった!いいキャストでドラマ化したら絶対に流行ると思う。BBCお願いします。続編が楽しみすぎて泣きそう。
白いワンコ
2024/04/17 10:46

原語で読まれてるのですね!すごいなぁ…原語で読むとアナグラムって気づくものですか?

ねこねこ
2024/04/17 12:22

白いワンコさん、こんにちは。私はホーソーン・ホロヴィッツシリーズにハマって「ナイフをひねれば」から英語版を読み始めたので(翻訳が出るのを待ちきれず)、他のシリーズは読んでいないんです(「カササギ」はドラマ版だけ見ましたが)。英語で読む時は特に読み落としのないようメモを取りながら注意深く読むようにしていますが、アナグラムに自分が気付けるとは全く思えません……(笑)

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
11

ねこねこ
導入パートはすごくおもしろくて引き込まれたんだけど、そこから何が何だか分からないまま終わってしまった……。ページの冒頭では過去に着目しているタペンスが、同じページの後半では今過去のことを気にかけてどうすると言っていたり、物語のほとんど全てを占める会話に不自然なところがあって混乱した。最後に家族の幸せそうな姿が描かれていたのは嬉しかったけど、可哀想なアレグザンダーのお墓参りに行ってほしかった。とはいえ、シリーズを通してトミーとタペンスにはすっかり愛着が湧いた。「秘密機関」と「親指のうずき」が好きだったな。
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ねこねこ
ネタバレわーおもしろかった!殺人がなかなか起きないミステリは色々言われがち(イメージ)だけど、本当に起きない。起きないまま話が進んでいく。でも何かがおかしい。本当に殺人は起きていないのか?タペンスがたくさんの謎や違和感を拾い集め、いよいよかというところで、突然視点がトミー側に切り替わり、起きていること(起きていないこと)を別の角度から見ることになる。この話を読みながら思ったけど、私はミステリが好きな人ではなくて、クリスティーがとりわけ大好きな人なのかもしれない。一つひとつの会話や全ての文章が読んでいて楽しかった。
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ねこねこ
先日Twitterのおすすめトレンドに「火村先生」とあったので覗いてみたら、ファンが彼のお誕生日をお祝いしていた。そういえばずっと前にドラマをやっていて(全話見たのかどうかも内容も全く覚えていない)私が好きそうな探偵と相棒ものだったな〜と思い出したのをきっかけに手にとってみた。犯行の動機はさておき概して読みやすく面白かった(し、主人公二人の関係性も好きだった)ので、他の話もいくつか続けて読んでみたい。巻末の綾辻先生の解説を読んで、互いに尊敬し合う有栖川先生と綾辻先生の関係がとても素敵だなと思った。
ねこねこ
2024/04/23 22:00

ドラマのキャストだけは覚えていたので脳内でお二人のイメージで読んだ。どちらの俳優さんも割と好きだしいい組み合わせだなと思うのでHuluで見れるのかな?とサイトを覗いてみたら犯罪が美しいかどうかとかオモシロいかどうかとか書かれていて「???」になった。人が殺されてる現場でそんなこと言う人いる? それはさておき、本編では考えてることが同じだろうという時に「せーの」で声を揃えて言ってみる火村先生とアリスが可愛かった。そんな可愛い32歳いる?

が「ナイス!」と言っています。
ねこねこ
前々から読んでみたいと思っていた作家だけど、私には合わなかった。嘘を吐くという行為が好きじゃない。お話の90%が嘘でできている(印象)。たとえば悪人のお金持ちを貧しくも賢い子供が知恵を働かせてうまい嘘でやりこめるような話なら楽しいけど(それって一休さん?)、ほとんどの話があまり好意を持てない人が好意を持てない人にとことん好意を持てない嘘を吐いててんやわんやになるので、好意を持てないまま終わる。その中でもちょっとおもしろいなとおもったのは「ヤルカンド方式」「休日の仕事」「慈善志願者と満足した猫」。
が「ナイス!」と言っています。
ねこねこ
ネタバレおもしろかった。元は短編小説らしく、短編のほうが切れ味の鋭い物語になっているのかもしれない。絶えず戦争が起きている未来の世界でコカ・コーラ社(もちろん生き延びている!)が打つ様々な広告手段が可笑しくて毒がある。氷に閉ざされた南極に一人残されるだけでも十分絶望的なのに、その間に致死性のウイルスが全世界で蔓延し、救助以前に生き延びている人がいるのかどうかすら分からない。そんな中で必死でもがこうとするローラにたまらない思いにさせられた。ビー玉の章はローラの「横断」なのか。彼女はどこへ行く?誰にも分からない。
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ねこねこ
解決済みの過去の事件をホロヴィッツが資料を元に本にしていくという筋立てなので、事件パートは三人称小説で、ベストセラーミステリ作家の本領を発揮している。ホーソーンが事件を捜査する過去パートと、真相を隠され五里霧中のまま執筆を進めるホロヴィッツの現在とが交互に描かれていく。ホーソーンとホロヴィッツのバディ物として読んでいる私には二人の絡みが過去一で少なくて寂しすぎた、、ホロヴィッツは前作に続き「いやそんなことするなよ」と思うことを元気にやりまくる。とにかく続きが気になりすぎて目下寝不足。(続)
ねこねこ
2024/04/19 20:14

警察しっかりしてよ案件だった。私がホロヴィッツなら通報されてでも○○を○○しにいく。私はホーソーンが実在していて全て実話というつもりで読んでいるので、物語が派手な展開になるほど「そんなの本に書いたら大問題になるじゃん」となってしまうジレンマ……。そもそも前作までの内容でケヴィンは逮捕されてもおかしくないし!次回作はまたホーソーンとホロヴィッツがしっかりバディに戻って事件解決してくれますように(切実)あと膝つき合わせて一回お話しなね!BBCでドラマ化も待ってます。

ねこねこ
2024/04/19 20:25

ある意味で「衝撃の一行」があって「どえ〜!?」となった。他にも衝撃を受けるところがたくさんあって、最初は「もう解決済みって分かってる事件だしなぁ」と思っていたけど解決パートのドキドキ感は凄かった。読みながら立てた仮説のいくつかは当たっていて、鍵となるところも読み落とさなかったのはちょっと嬉しかった(もちろん全ては分からなかったけど)。今思うとシリーズ既刊の記載と矛盾するところがある気がする。久々に読み返さなくては。

が「ナイス!」と言っています。
ねこねこ
The Twist of a Knifeを読んだのが記録を辿ると去年の2月。今週末にようやくClose to Deathが届くので、山田蘭先生の翻訳で再読。英語版を読んだときはホーソーンの秘密が思ったより明らかにならなくてがっかりしたものの(それにしてもホーソーンの書斎を覗きにいくシーンはかなり嫌な気持ちになる。写真を削除したとはいえあんなことはしてはいけない)、久々に読んだらやっぱり面白かった!いいキャストでドラマ化したら絶対に流行ると思う。BBCお願いします。続編が楽しみすぎて泣きそう。
白いワンコ
2024/04/17 10:46

原語で読まれてるのですね!すごいなぁ…原語で読むとアナグラムって気づくものですか?

ねこねこ
2024/04/17 12:22

白いワンコさん、こんにちは。私はホーソーン・ホロヴィッツシリーズにハマって「ナイフをひねれば」から英語版を読み始めたので(翻訳が出るのを待ちきれず)、他のシリーズは読んでいないんです(「カササギ」はドラマ版だけ見ましたが)。英語で読む時は特に読み落としのないようメモを取りながら注意深く読むようにしていますが、アナグラムに自分が気付けるとは全く思えません……(笑)

が「ナイス!」と言っています。
ねこねこ
短くて1頁、長くても3頁程の短編(ショートショート?)100編からなる一冊。ギリギリありそうでなさそうな話たちがどれもおもしろく、ページをめくる手が止まらず一気読みしてしまった。特に好きな話は「選挙」「近道」「入れ替わり」「下線の引かれた頁」「マリア像」「明晰夢」←いちばんおもしろい!「道順」「空洞の扉」「ペテン師」「左利き」「おかしな人たち」「妄想」←怖い!「簡潔」。挙げなかったけど「パイプライン」は2頁でイヤミス一冊分の恐怖。「下線〜」と「空洞〜」は数少ないほっこりできる展開があって嬉しい。
が「ナイス!」と言っています。
ねこねこ
「夕暮れに夜明けの歌を」に感銘を受け、奈倉有里先生のSNSから本書を知り購入。大人が読んでも面白いけど、言語のおもしろさや翻訳に興味を持った若い人にぜひ読んでほしいと思った。「異文化交流」と簡単に言ってしまう影に潜む分断。文化とは生まれた場所で決まるのではなく、誰しもに自分自身の文化を選んで学んでいく権利があること。「学習者の感覚」「嬉しさ」の話は翻訳に携わる人には重要かも。これを大切にしすぎて気持ちよくなってしまう危険性がある。次は奈倉先生の翻訳を読んでみよう。ここまで真摯な人の嘘なら信じてみたい。
ねこねこ
2024/04/06 17:27

ただ私は奈倉先生の書く文章も考え方も読書も語学学習も翻訳も好きだから楽しかったけど、誰にでもお勧めかと聞かれるとあと一歩物足りなさがあるかもしれない。語学を学ぶ理由は色々だけどこの本の着地点は翻訳なので、途中からややターゲットが絞られる?というか……翻訳はある意味究極の読書法、最も丁寧な読書だと思うので、そういう意味では翻訳のことを伝えるのもいいと思うけども。千野先生の「外国語上達法」(大好き!)の新時代版になるかもと期待したのはちょっといきすぎだった。とはいえ、翻訳に興味のある子供にはぜひ勧めたい。

ねこねこ
2024/04/06 18:33

いや、よく考えたら副題に翻訳って入ってるのに「翻訳のことを伝えるのも〜」ってすごく変な意見になってしまった。本の冒頭は自分にとっての運命の言語を見つけて学んでいくところから始まるので、そこから始めた若い人がいきつく先は翻訳じゃなくてもいいし、言語を学び、文化と出会い、人と出会い、自分の世界を広げて人生を豊かにしていけたらいいなあ。

が「ナイス!」と言っています。
ねこねこ
「検察官」横田・服部共訳、「昔かたぎの地主たち」「イワン・イワーノヴィチとイワン・ニキーフォロヴィチが喧嘩をした話」「肖像画」※ここまで服部典三訳、以下は横田瑞穂訳「鼻」「外套」「ネフスキー大通り」「狂人日記」「幌馬車」「ローマ」の全10編を収録。一冊にゴーゴリをこれだけ詰め込んだ本は手に入るかぎりこれだけだったので大満足。「鼻」「外套」は岩波の平井肇訳で既読だったが、時々訳を比較しつつ楽しく再読。どちらもたまらなく好きな作品。この2作以外では「肖像画」「ネフスキー大通り」「狂人日記」が面白かった。
ねこねこ
2024/04/05 21:53

「肖像画」持つものを不幸にする呪いの絵の話と言ってしまうと平凡に聞こえるけど、とにかく怖い!面白い!特に第一部、たまたま絵を手に入れた貧しくも才能ある若い絵描きが、まるで生きた人間からえぐり出したような奇怪な目をもつ肖像画との出会いから破滅していく物語はのめり込んで読んでしまう。肖像画の中から老人が出てくる夢から醒めてもまた別の恐怖の夢の中にいる下りが恐ろしすぎる。「狂人日記」滑稽な妄執からだんだんと狂っていくさまに恐怖よりも悲しみを感じた。書けなくなっていく日付からだけでも相当な狂気が伝わり悲しかった。

ねこねこ
2024/04/05 22:00

「ネフスキー大通り」ここに着地するための冒頭だったのか……前半の若い青年の悲劇が特に印象深い。理想の外見を持つ完璧な美女の中身が理想とは真反対だった故にひたすらに理想に囚われてついには身を滅ぼしてしまう切なさ……。全てが“作られた”ペテルブルクという街に思いを馳せずにいられない。 「ローマ」ゴーゴリ自身のパリ・イタリアに対する印象が詰め込まれていて全編を通してほぼ物語が展開せず読むのが大変だったけどラストシーンに清涼感がありとても好きだったので読んでよかった。ゴーゴリのことがさらに好きになる読書でした!

が「ナイス!」と言っています。
ねこねこ
ネタバレ「霧の中」を読んでアンドレーエフが気になり、特に「深淵」が読みたくて探したところ2021年発行の本書を発見。嬉々として手に取るも旧字体で違和感のある訳文に四苦八苦しつつ読了。全体の半分を占める表題作と5つの短編からなる。「沈黙」娘を顧みず自死させた神父。どこまでいっても返ってくるのは沈黙だけ。「ラザロ」死から蘇ることは喜びではなくホラー…。「天使」悲しいおとぎ話みたい。訳者の個性を訳文の前面に出すことには賛成できないけど、読むのに時間が掛かる分ゆっくり自分の中に取り入れられたかも?彌早(ルビ:いやはや)!
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/02/13(464日経過)
記録初日
2023/02/01(476日経過)
読んだ本
69冊(1日平均0.14冊)
読んだページ
23971ページ(1日平均50ページ)
感想・レビュー
67件(投稿率97.1%)
本棚
10棚
自己紹介

記録のために始めました。自分が読み終えた本について、他の方の感想を読むのも好きです。

思い入れのある作家:フランツ・カフカ、ホルヘ・ルイス・ボルヘス、ポール・オースター、アガサ・クリスティー

最近読んでいる作家:ゴーゴリ、ほかロシア語文学

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