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2024年2月の読書メーターまとめ

シュテッケン
読んだ本
14
読んだページ
4535ページ
感想・レビュー
14
ナイス
110ナイス

2024年2月に読んだ本
14

2024年2月のお気に入られ登録
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  • ももも

2024年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

シュテッケン
ネタバレこの読後感をどう表現しよう、なんて思いながら読んだ巻末の島田荘司氏による文章で、図らずも感想がまとまった。漫才日本一を決めるM-1グランプリで、披露された漫才の後に審査員が「漫才の技術が優れている・漫才が上手い」という講評をする事があるが、私が見たいのは単に面白い漫才なんだよなぁと思い、M-1を見るのをやめてしまったことを思い出した。この作品も、古典を中心にミステリのあらゆる要素を詰め込んでまとめあげた、技術の開陳を作品にしたような物かな、と思ったところで腑に落ちた。つまらないわけではないけどね。
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2024年2月にナイスが最も多かったつぶやき

シュテッケン

シュテッケンさんの2024年1月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:2911ページ ナイス数:159ナイス ★シュテッケンさんの2024年1月に読んだ本一覧はこちら→ >> https://bookmeter.com/users/1407782/summary/monthly/2024/1

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2024年2月の感想・レビュー一覧
14

シュテッケン
ネタバレ再読。改めて読むとデュパンの御託が長過ぎるが、これはジャンルの開祖として読者に「この物語はこういうものですよ」という前口上のようなものかなと解釈。それでもさすがに、さまぁ〜ずの三村さんみたいに「うるせぇよ!」とツッコミたくなりますw。後に続くホームズやファイロ・ヴァンスたちも似たようなもので鬱陶しいんだよなぁ。それはさておき、ミステリにおける作家と読者との間に前提条件の共有が成立している現在は、ジャンルの成熟を感じますね。「ホップフロッグ」が乱歩への影響を感じて好きです。
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シュテッケン
ネタバレ古代エジプト史やエジプト神話は好きなので、信仰を絡めたプロットは面白いと感じたけれど、「これ、わざわざミステリにする必要あったかな?」という感想。最後に判明するセティの秘密も蛇足に感じるなぁ。マアト様に対する嘘と真実に関する対話には充分な「秘密」があるんだから、そんな陳腐な設定はいらんでしょ。そして、文章が上手くないのが一番気になるかな。最後にタイトル。これで本格的な『本格ミステリ』を期待しちゃうから肩透かし感が強いのよね、きっと。それくらい、タイトルにおける「密室」という言葉は強いよ。
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シュテッケン
あれ、どうしてこれを読んだんだっけ?鮎川哲也の『死者を笞打て』に出てきたんだっけ?うーん、忘れた。まぁ短編だし、90年前の作品だし、こんなものかしら?
シュテッケン
ネタバレ鮎川作品は『りら荘事件』『黒いトランク』しか読んでいない私に、これはまだ時期尚早でした。発表当時の文壇の状況や作家、評論家などを知悉していないと充分に楽しめないぞ、と。とにかく人名がたくさん出てくるので、誰を覚えておいて誰を忘れるかの取捨選択も必要だぞw。読み始めは、日常の謎を扱うミステリの先駆けなのかなとも思ったが、連続殺人事件に繋がるのは驚きでした。でも正直に言って、読み進めるのは大変でした…
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シュテッケン
ネタバレ麻耶作品はこれで最後、と思っていたのだけれど、うっかりハマってしまいました。他のシリーズも読みたくなっちゃったなぁ。やはり最初につまらない『隻眼の少女』を読んだのが失敗だったのでしょうね。さて、この作品について。物語の、それまでの違和感を解消する「バレンタイン昔語り」でグッと引き込まれてから、横軸たる黒い思念がより強く表れてくるのがたまらない。オチは「黒い、黒過ぎる」って感じだけど、それを強調するかの如くハートマークさえ黒く塗り潰されているのには笑ってしまったw
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シュテッケン
ネタバレこの読後感をどう表現しよう、なんて思いながら読んだ巻末の島田荘司氏による文章で、図らずも感想がまとまった。漫才日本一を決めるM-1グランプリで、披露された漫才の後に審査員が「漫才の技術が優れている・漫才が上手い」という講評をする事があるが、私が見たいのは単に面白い漫才なんだよなぁと思い、M-1を見るのをやめてしまったことを思い出した。この作品も、古典を中心にミステリのあらゆる要素を詰め込んでまとめあげた、技術の開陳を作品にしたような物かな、と思ったところで腑に落ちた。つまらないわけではないけどね。
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シュテッケン
ネタバレ初めて読む作家の作品が面白かったときよりも、つまらなかったときの方が他の作品も読んでやろうかという気になるのは私だけかな。初めて手にした麻耶作品の『隻眼の少女』が思いっきり肩透かしだったけど、後書きで触れられていたこちらに少し惹かれたので読んでみました。途中までは面白かったけど、オチはなんじゃそりゃって感じ。「神様」の言葉は常に真実なわけで、「探偵方法に超自然能力を用いてはならない」という例の十戒に触れるか否か?『隻眼〜』もそうだったけど、この作家は十戒破りが好きねw。続けて『さよなら神様』も読む。
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シュテッケン
ネタバレこの物語の解釈が二分されるのは、最後の消しゴムをどう判断するかによるからだ。これが自室の抽斗から発見されたのならば「両想いになるためのおまじない」とも考えられるけれども、持ち歩いていたということは用意周到な景だからこそ、このタイミングで宮嶺に突き付けるためだったからだと思う。彼が転校してくる前から彼女の言葉で委員などがスムーズに決まっていたことなどから、流される者への嫌悪を抱きながらも他者を従えることに満足を覚え、芽生えた殺人衝動への保険として彼を懐柔した、生まれながらのサイコパス説を推します。
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シュテッケン
ネタバレ15歳が21歳に惚れることはあっても、その逆はない(私見です)。だからこその10万円なのだろう、と思った。それにしても、あれだけ進学や絵の道を薦めて夢を見させた挙句にそれって酷くないかな?ゲームに勝っていないからと言われりゃそれまでだけど…。主人公も、彼女を海に沈めるってのが死後の話かと思いきや生きてるうちにだから相当ヤバイ。結果的に心中未遂になったから美談に見えるだけ。物語的にはいわゆる『純愛』というヤツなのだろうけれど、私自身が恋愛に興味が無いためか私のヒネた視点のためか、今一つピンと来ない読後感。
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シュテッケン
ネタバレ『館シリーズ』の合間に、「掟破りの傑作集」との煽りのこれを。フーダニットに特化した短編が5篇収録されていますが、正直な感想では「犯人当ての長いクイズ」が5問、と言った感じかなと。もちろん問題だけではなく、U君の存在や過去の自分(=綾辻行人)の心情の吐露などの横軸もありますが、論理的な解答や叙述トリックってのはこうやるんだぜ、みたいな技術の披露にも感じるので合わない読者もいるだろうなぁと思いました。個人的には、「井坂南哲って伊佐坂難物先生みたいな名前だな」と思ったらそのものズバリだったのが衝撃でしたw
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シュテッケン
ネタバレ妻を喪った男が2人、悪の組織に立ち向かうーーこんな話かと思いきや!さて、ある意味での叙述トリック、章立てしていることで成立するミスリード…と言うか、明記されている日付をしっかり頭に入れて読まないと第3章は第2章よりも前の出来事であるということに気付かないかもしれない、ここがキモですね。終盤、読み進めながら「残りのページ数でちゃんと終わるのか、コレ?」とシリ切れトンボを懸念しましたが、心配は無用でした。きっちり・すっきり、決着が着きます。まぁ、すっきりかどうかは読者によりますかw。私は好きです!
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シュテッケン
ネタバレ最早この作家には不信感のようなものがあるから、些末な部分でも癇に障る。新装版のみの序文からにしてミスリードを誘うものだ。しかしわざわざ鉤括弧を付けていることから、文字通りの意味ではないのだろうと察するが。本編が始まってみても、一人称で語られる信濃譲二は俗が過ぎるし登場人物もみな一様に鬱陶しいし、何より物語が面白くない。終盤の、鬼塚の独白と恭子の行動だけは小説的で良かったけど。それにしても、明確に個人名を出して「殺された」と書くなら死んでなさいよ。何をしれっと「消えた」と言い直してるのよ、と不満ばかりな私。
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シュテッケン
ネタバレ前作『長い家の殺人』でも感じたのだけど、トリックに無理があるよねぇ。死体を逆さ吊りにするのも大変だろうけど、窓際で天井近くまで斜めに持ち上げた不安定な死体の手首をロープで結ぶなんて出来やしないでしょw あと、釣りの名人ってだけでなんでも出来ると思うなよってw 市之瀬くんも鬱陶しいしねww『葉桜〜』もそうだったけども、歌野晶午作品と私は相性が悪いのかも。まだ手を付けていない彼の著作が5冊も手元にあるのだけれど、どうしようか?w ……「w」ばっかりだけど、実際は草も生えないわよ
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シュテッケン
ネタバレ面白い、その一語に尽きます!短編集ながら、そのどれもが読み応え抜群。長編には描かれていないアリスとマリアのEMC入部のきっかけや『月光ゲーム』前後などのミッシングリンクを補完するだけでなく、江神さんのミステリに対する講釈まで堪能することが出来ます。これはファン必見!そして当然、総ての作品で彼の推理は冴え渡っており、ファンの私はもうメロメロです。私が大学1年生の頃、所属していたサークルに6年生の先輩がいたけどこんなにカッコよくなかったなぁw。『ミステリ+青春小説』と言える雰囲気もいいし、大好きな作品です!
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/04/09(445日経過)
記録初日
2022/06/14(744日経過)
読んだ本
409冊(1日平均0.55冊)
読んだページ
143046ページ(1日平均192ページ)
感想・レビュー
137件(投稿率33.5%)
本棚
0棚
性別
年齢
123歳
血液型
A型
職業
アーティスト
現住所
神奈川県
自己紹介

本格ミステリと、中国および日本の歴史時代小説(楚漢戦争、三国志、水滸伝、赤穂事件、南総里見八犬伝など)が好きです。

自分が読みたい本だけを選んでいくとどうしても偏ってしまうので、私が興味のある有名人たちが紹介した本には積極的に手を出すようにしています。

既に一定の評価がある作家や作品を手放しで誉めそやす、権威主義の犬のような真似はしません。
どれだけ評価の高いものでも、私が良いと思わなければそういう評価をくだします。
音楽や絵画もそうですが、芸術は飽くまでも己の感性で味わうものですから。
「良いか悪いか、好きか嫌いか、判断基準はそれしかねぇ!」by森純太

読んだ感想にはその時に自分がどう感じたかを記すことに重きを置き、ググればわかるあらすじは基本的には書きません。
字数制限めいっぱいまで書くことにしているので、敢えてあらすじを書いてある場合はそれで文字数を稼いでいるということです。笑。

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