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2024年3月の読書メーターまとめ

シュテッケン
読んだ本
6
読んだページ
2363ページ
感想・レビュー
6
ナイス
80ナイス

2024年3月に読んだ本
6

2024年3月のお気に入られ登録
4

  • W-G
  • 轟直人
  • ゆう
  • ふうこ

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

シュテッケン
ネタバレ冒頭に、物語の結末がニュース記事の形で描かれている。読み進むにつれて記事中の容疑者たちが姿を現し、その内面に触れてゆくことで、彼らを「悪魔」と断じたその記事に反発を覚える。過程や目的ではなく結果のみを持って罪を問う現行の法律によって、彼らは唾棄すべき「小児性愛者」のレッテルを貼られる。はっきり言ってしまえば冤罪そのものである。しかし上っ面だけの「多様性」を尊ぶ世間は自分たちを許さないことを彼らは知っているため、口を閉ざすしかなかった。終盤の、大也と八重子の心中を吐露しあった口論は朝井リョウの真骨頂である。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

シュテッケン

2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:14冊 読んだページ数:4535ページ ナイス数:110ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1407782/summary/monthly/2024/2

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2024年3月の感想・レビュー一覧
6

シュテッケン
ネタバレ冒頭に、物語の結末がニュース記事の形で描かれている。読み進むにつれて記事中の容疑者たちが姿を現し、その内面に触れてゆくことで、彼らを「悪魔」と断じたその記事に反発を覚える。過程や目的ではなく結果のみを持って罪を問う現行の法律によって、彼らは唾棄すべき「小児性愛者」のレッテルを貼られる。はっきり言ってしまえば冤罪そのものである。しかし上っ面だけの「多様性」を尊ぶ世間は自分たちを許さないことを彼らは知っているため、口を閉ざすしかなかった。終盤の、大也と八重子の心中を吐露しあった口論は朝井リョウの真骨頂である。
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シュテッケン
ネタバレ複数の人物の視点でそれぞれの物語が語られ、最終的に一つの物語に集約される…というほど鮮やかではなく、一応はとあるバレエの公演が幹になっていて、その周囲でそれぞれの物語が紡がれている感じ。「ミステリー」とあるが、ダンサーの失踪が謎なのか、冒頭での殺人事件が謎なのか、誉田が尾上を選んだ理由が謎なのか、それらのどれを選んでもいまいちピンと来ない感じ。それでも人物の内面の描写は唸るものがあるのでページを捲る手は止まらなかったけど、帯にあるような『衝撃の結末』でしたかね?そして、カインは何を言わなかったのだろうか?
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シュテッケン
ネタバレ有栖川有栖目当てに買った『神様の罠』というアンソロジーに収録されていた「投了図」という短編でこの著者に興味を持ち、手に取ったこの作品は短編集でした。ここしばらく本格物ばかり読んでいたところに久しぶりのイヤミスで、それも凄まじく切れ味の鋭い傑作揃い!読者であるはずの私が、当事者かと錯覚するほどの没入感に溺れる「目撃者はいなかった」からラストの表題作まで、僅かな選択ミスで坂道を転がり落ちてゆく主人公たちに内臓をこねくり回されるような感覚を与えられること間違いなし!また良い作家を知ることができて嬉しい限りです!
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シュテッケン
ネタバレ時代背景が男尊女卑の真っ盛りなのか、男どもの勝手な言い分に怒りながらの読書だったが、小説としては大傑作なのではなかろうか!どうしてこのタイトルなのかと中盤に感じたが、見事に回収されたことにも拍手。巻末の解説によれば「アンフェアぎりぎりの描写」で賛否両論あるようだが、これをアンフェアにしてしまうとトリックに於ける制限が強くなるだけだと思うので、充分にフェアであると断じたい。それにしてもイヴの寝室でのネッドと、プルー宅でのトビイのイヴに対する絡み方が執拗かつ陰湿で、ムカムカして読むのに時間がかかったのは内緒w
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シュテッケン
ネタバレハヤカワ版の『三つの棺』が読みにくかったのは翻訳のせいだと確信したものの、これも大したことはない。『魔女の隠れ家』未読のためかフェル博士とハドリー警部の関係性が見えない(互いに腐しあうことが多い)。フェル博士は名探偵と呼ばれるがその実、「ワシは全てわかっておる」という態度を取り続けているだけで、推理の開陳は後出しジャンケンなことが殆どである。現にこの作品では犯人を言い当てるどころか自白されている。劇中の会話も横道に逸れることが多く、これで人物の深掘りがなされている=人間が描かれているということなら閉口だ。
シュテッケン
ネタバレとにかく翻訳が酷い。日本語としての言い回しがなっちゃいないから読みにくいのなんの!こういうのを「格調高い」だなんて錯覚しちゃあいけない、ただの駄文だ。でも海外の小説はジャンルや年代に関わらずこういうのが多いから、言語として日本語の特異性が浮き彫りになってるのかもしれませんわね(大袈裟)。そして有名な「密室の講義」では、他作家の代表作をネタバレしまくっていて閉口。未見の作品についての記述もあったので読み飛ばしました。プロットは面白いけど、物語とキャラクタ設計と力任せのトリックに難あり、って感想ですあたしは。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/04/09(436日経過)
記録初日
2022/06/14(735日経過)
読んだ本
408冊(1日平均0.56冊)
読んだページ
142742ページ(1日平均194ページ)
感想・レビュー
136件(投稿率33.3%)
本棚
0棚
性別
年齢
123歳
血液型
A型
職業
アーティスト
現住所
神奈川県
自己紹介

本格ミステリと、中国および日本の歴史時代小説(楚漢戦争、三国志、水滸伝、赤穂事件、南総里見八犬伝など)が好きです。

自分が読みたい本だけを選んでいくとどうしても偏ってしまうので、私が興味のある有名人たちが紹介した本には積極的に手を出すようにしています。

既に一定の評価がある作家や作品を手放しで誉めそやす、権威主義の犬のような真似はしません。
どれだけ評価の高いものでも、私が良いと思わなければそういう評価をくだします。
音楽や絵画もそうですが、芸術は飽くまでも己の感性で味わうものですから。
「良いか悪いか、好きか嫌いか、判断基準はそれしかねぇ!」by森純太

読んだ感想にはその時に自分がどう感じたかを記すことに重きを置き、ググればわかるあらすじは基本的には書きません。
字数制限めいっぱいまで書くことにしているので、敢えてあらすじを書いてある場合はそれで文字数を稼いでいるということです。笑。

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