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2024年8月の読書メーターまとめ

シュテッケン
読んだ本
9
読んだページ
3067ページ
感想・レビュー
9
ナイス
160ナイス

2024年8月に読んだ本
9

2024年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

シュテッケン
ネタバレ『方舟』もそうだったがプロットが秀逸で、先が気になって一気読み。だからこそ、それを成立させるために主人公につかせた嘘が許容し難い。初日の消灯後の描写をしなかった事と、第一の死体を見付けた時の「誰に?それはー」でそれとなく匂わせてはいるものの、その後の彼女の発言は明らかな嘘であり、のちに「十戒」を守るためだったと述懐しているがこれはアンフェアだろう。まぁミステリを読み慣れていれば、急に饒舌になったあの人物が怪しいと序盤で気付くだろうけども。解説にて『方舟』との関連を知り、読み直してみた。なるほど!忘れてる笑
が「ナイス!」と言っています。

2024年8月の感想・レビュー一覧
9

シュテッケン
ネタバレ事故死した友人の母親から「お前たちが殺した」と決めつけられた男女4人が地下にある核シェルターに監禁される。出入口は罠によって脱出不能。さぁどうする?!彼らの行動や会話で食料やアイテムが見付かったり、事故の状況や当人たちのアリバイ等の齟齬が見えてきたりと、脱出ゲームやゲームブック(懐かしいw)で遊んでいるような気分になりました。真相は愛情が十重二十重に絡まったもので、当人以外は気の毒なことこの上ないw ところで咲子の母親ってせいぜい40代後半だよね、晩年の野際陽子さんみたいな人を想像していたのは何故だろう…
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シュテッケン
ネタバレ映画の公開当時、劇場で見たんです。大ヒット御礼企画で、監督と曲を提供していたAKB48のメンバーが舞台挨拶をするというのでそれに釣られてw CMでは松たか子の「どっかーん!」っていうのが半ばギャグのように使われていて、閉口したようなしないような…。それはさておき、面白い!章立てになっていますが、第一章にあたる「聖職者」だけでも短編のイヤミスとして成立しているし、そこから更に陰鬱に展開してゆくのは、イヤミス好きとしては堪らないものがありますw デビュー作ながらページをめくる手を止めさせないのは、流石の一言!
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シュテッケン
ネタバレ『方舟』もそうだったがプロットが秀逸で、先が気になって一気読み。だからこそ、それを成立させるために主人公につかせた嘘が許容し難い。初日の消灯後の描写をしなかった事と、第一の死体を見付けた時の「誰に?それはー」でそれとなく匂わせてはいるものの、その後の彼女の発言は明らかな嘘であり、のちに「十戒」を守るためだったと述懐しているがこれはアンフェアだろう。まぁミステリを読み慣れていれば、急に饒舌になったあの人物が怪しいと序盤で気付くだろうけども。解説にて『方舟』との関連を知り、読み直してみた。なるほど!忘れてる笑
が「ナイス!」と言っています。
シュテッケン
ネタバレ作者の『鬼畜の家』が面白かったので他も読んでみたいと思いすぐに購入したのですが、積ん読が数百冊もあるためにこんなに遅くなってしまいました(2年も経ってた!)。独立した、と思われた3つの事件が、とある「血」の下に一つの事件に集約してゆくプロセスはお見事。そして小悪党だとミスリードされていた人物は実に狡猾で奸智に長けた知能犯であり、ここも上手いと思ったポイント。それにしても、プロローグがあるおかげでこれは短編集ではなくいずれ一つの話に繋がりますよと明示されているのに、それに気付かない読者のなんと多いことかw
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シュテッケン
ネタバレ著者はこの作品で乱歩賞を受賞し、これを嚆矢として「青春推理」と呼ばれるジャンルを確立した…とのことですが、登場人物は高校生がメインではあるものの推理をするのは警察ですし、このジャンル名は首を傾げてしまうなぁ。それでも面白かったので、他の作品も読んでみたくなりました。ところで登場人物の高校生たちは皆、最初はのび太のような青瓢簞を想像させたのに、いつの間にか他校の生徒との喧嘩も手馴れたいっぱしの不良に描かれているので戸惑いました(特に内藤)。そしていつの時代も大人と子供は理解し合えないものなのね。世代間断絶。
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シュテッケン
ネタバレ赤川次郎氏の処女長編。小中学生の時分に赤川作品を耽読しましたが、この作品は未読でした。人物の造型、物語の展開、唐突な場面の転換、そしてそれらが収斂してゆく結末(と、ちょこちょこ出てくる濡れ場w)など、赤川作品の特徴が既に大いに現れており、興味深いです。氏の作品には軽薄という意味では無い軽さがあり、正に軽妙洒脱と言えるそれは、氏の持つユーモアセンスと時代の空気感をまとった文章と表現の為せる技なのかな、と。本格とも社会派とも違う「赤川ミステリ」は、私を子供に戻してくれるタイムマシンのような存在になりそうです。
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シュテッケン
ネタバレずいぶん前に店頭で見かけて以来、気になっていた作品。読書メーターでもらった電子書籍用のコインの期限が近づいてきた頃にこれを思い出して購入しました。初めての作家さんで、尚且つジャンルやあらすじなどはすっかり忘れていたので新鮮な気持ちで楽しめました。凶悪事件の犯人と同姓同名の人たちがグループを作り、後ろ向きになった人生を取り戻そうと活動を始める裏で、また別の思惑で動き出す人物。登場人物が同姓同名なだけに、事実を描いても叙述トリックになるところも面白い。それにしても、こんなにしっかりとしたミステリだったなんて!
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シュテッケン
ネタバレ向井純葉さんのお薦めから。だが私には合わなかった。「雪が降るのではない。雪片に満たされた宇宙を、ぼくを乗せたこの世界の方が上へ上へと昇っているのだ」という絶賛されている表現でさえ、雪国出身の私も子供の時分に考えたことがあるがゆえか、そこまでかな?と思ってしまう。しかし冒頭の「この世界がきみのために存在すると思ってはいけない」には同意。逆に、私はこの世界のためにあるのではない、と考えているからだ。私という個人が生きていくために利用しているのが社会であり、ひいてはこの世界なのだ。社会の歯車にはなりゃしねーぜ!
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シュテッケン
ネタバレフェル博士の初登場作品。シリーズ途中から読み始めたために、ここで原点回帰です。この作品で気に入ったのは犯人の性格。自らを過大評価し、己が自らの能力に相応しい社会的立場にいないことを「社会から不当なあしらいを受けた」と信じているのだ。なんでもすぐに世間のせいにする現代日本のニートと同じね。自白を終えたあとに拳銃自殺をすると言いながら、それも出来ずに立ち尽くす姿は屈指の名場面である…と思ったけど、そんなこともないわねw ランポールくんは他の作品においてもワトソン役とも言えないし、存在意義がよくわかりません…。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/04/09(601日経過)
記録初日
2022/06/14(900日経過)
読んだ本
449冊(1日平均0.50冊)
読んだページ
156579ページ(1日平均173ページ)
感想・レビュー
177件(投稿率39.4%)
本棚
0棚
性別
年齢
124歳
血液型
A型
職業
アーティスト
現住所
神奈川県
自己紹介

本格ミステリと、中国および日本の歴史時代小説(楚漢戦争、三国志、水滸伝、赤穂事件、南総里見八犬伝など)が好きです。

自分が読みたい本だけを選んでいくとどうしても偏ってしまうので、私が興味のある有名人たちが紹介した本には積極的に手を出すようにしています。

既に一定の評価がある作家や作品を手放しで誉めそやす、権威主義の犬のような真似はしません。
どれだけ評価の高いものでも、私が良いと思わなければそういう評価をくだします。
音楽や絵画もそうですが、芸術は飽くまでも己の感性で味わうものですから。
「良いか悪いか、好きか嫌いか、判断基準はそれしかねぇ!」by森純太

読んだ感想にはその時に自分がどう感じたかを記すことに重きを置き、ググればわかるあらすじは基本的には書きません。
字数制限めいっぱいまで書くことにしているので、敢えてあらすじを書いてある場合はそれで文字数を稼いでいるということです。笑。

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