
子供は驚くほど、大人の眼差しの真意を見抜いている。偏食ひとつとっても、それを単なる我が儘だと決めつければ話は簡単で、大人も理解した気になれる。だがその選択をした時点で、子どもと深くつながるための道は閉ざされる。「みんなと同じように」勉強が、運動ができる、友達と遊べる。それは親にとっては安心材料になるが、本人は幸せなのか?親の常識を押し付けて勝手に納得してないか?子供を自分の理解できる枠に当てはめてはいけない。時に「頑固すぎる」と思われる自己主張を、本人の異界(自分だけの閉じた世界)と繋がる好機としたい。
世に言う「頭が良い」は、高IQなど生まれつきで決まってくるような能力重視のもの。著者の言うことエリートは、大きな時代の流れを見通し、「今ここで自分は・何のために・何をしているか」を理解し実践している人(森鴎外、福沢諭吉など例に挙げられてた)であり、能力ではなく「状態」。濁流みたいに押し寄せる情報社会に晒される中で、そこに漫然と流されない。日々自分のやることに意味を持たせて能動的に生きていく。それが賢さらしい。
福祉専門職。
自分自身を深くよく知るために、活字の旅を続けています。
クリスチャン(プロテスタント)。
自分が読んで心に残ったこと、忘れたくないこと、活かしたいと思ったこと…練習を兼ねてアウトプットしていきます。
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