ネタバレノスタルジーには恐怖と焦燥感が必要なのかもしれない

ネタバレ高校生のとき数学の先生が私たちの入学年度を使った問題を作って僕たちはこれぐらいでしかお祝いできないと言っていた。親から主人公への愛の贈り方は歪に見えたけどかっこつけたがりでわがままな親だからそんなものなのかもしれない。毎年1ずつ増えるテーマに合わせた数学の問題ってつくるなら時間かかったんだろうなあ、、嫌いな先生だったけど生徒への愛だったのかもしれない。

ネタバレ他人と家族になるのは難しいなと思った

ネタバレ青春小説を読むとき、私は私の高校生活が気に入らなくて取り返そうとして読んでるのかと思う。でも高校時代はきっとみんなそんなにキラキラしてると思ってなくて、それこそ主観性を失って、歴史的遠近法の彼方で典型的な青春の記憶になっていくんだろうな。そういう意味では取り返すというよりも記憶を読み替えてるのかもしれない。

ネタバレ「性」の問題は「生」の問題。性犯罪の加害者を治療する。今の日本に必要なことに思えた。犯罪者をある意味では赦すのは被害者でなくて専門家がいいように思えた。被害者はそんなことをする必要はないし、近親者は過剰に庇ってしまうように思うし。加害者の認知の歪みを治すのは加害者が心を開いた人からのアプローチでないと難しいと思う、プロに任せたいところになる。フロイトの精神分析に根拠がほぼないのは学びだった。

ネタバレ他の方の感想文をみて評価が低くて驚いた。政治的にも宗教観的にも強めだからかな。現実世界に即したことが最初の方から多くてびっくりした。リラックマとか。人が何かを信じるとき弱さがあって前を向くエネルギーがあって生きるためにはそれ以上なにも考えられないのかもしれない。混沌としていて私たちが何かを信じるときこんなもんなのかもしれない。赦す難しさも私たちは結局身近にいる数人を救えたらいい方だということも思い知らされる。

ネタバレグレーゴルが虫に変身したことはたくさん解釈ができて全部正解らしい。今わたしは家族と暮らして、週5日働きに行って暮らしている。これが崩れたときはきっとこの作品がより私の心の深くに刺さるんだろうな。グレーゴルは家族のために働いて、家族との時間も家族へ割く心の余裕もなくなって。虫になったら餓死させられるのか。人と生きていかないといけないのに人のために生きるのはむずかしい。

ネタバレ感情のない？主人公が合理的？に生きる話。主人公の合理性に矛盾があるように感じて、(家族が焼鳥がすきで喜ばせたい気持ちは昔はあったのか？そもそも自分がおかしいと気づくタイミングはそこなのか？家の中でもっとちいさな出来事があっただろうに…小学校を転校もしてないし話してないのにその後友だちはできたのか…など)肯定的に読めなくて粗探しをしてしまった。ただ普通じゃないひとに向けられる世界からの干渉に関してと人は人を吸収していくところ(主人公はコンビニを)の描写は明瞭で面白かった。