第三章まで読み終えて、これで終わりかと思ったのですが、第四章が残っていたんですね。後日談にしてはしては長いなと不思議でした。そこからがよく読まないと理解がおいつかない感じ。よくできた話と思いますが、私には難しすぎたかもしれません。

少し以前に読んだ本に、遺伝の影響は育った環境よりも大きいとあった気が。本書は比較的環境の影響を重視しているよう。一方で生まれ持ったゲノムにより罹りにくい病気があるとも。私の捉え方が大雑把なだけかもしれない。病気との関連性には興味を持たざるを得ない状況で、この食事で本当にいいのかしらん等と考え始めたら疑心暗鬼にしかならないので、一旦情報は手放して、区切りが付いたらよさそうなものを実践してみたい。

途中で再読と気づいた。覚えていないところもある。おそらく、比喩的あるいは象徴的表現等が私にはぼんやりしたものに感じられ、急ぎ読み進めたためかも。推理小説ですと殺人シーン等は刺激控えめであって欲しいのに、それ以外の小説では波立たせる何かを求めているのでしょう。毎度ほっかりした雰囲気で終わるの？いいお話とは思うけれど、起伏が欲しいなあ…といったところ。でも考え直しました。皆さんに教えられました。起伏とは目に見える出来事を上り下りの２つにわけて切り取ってしまうこと。連続した全体、生き死にすら超越したお話。

まず自身の人生観といいますか、価値観といいますか、確立して実践しないと何も始まりませんね。その観点で読ませていただきました。

有栖川さんの作品で読んだのはたぶん一作だけ。その割にまんざら知らない作家さんでもないと感じているのはおそらく、安楽椅子探偵の映像を幾度となく拝見したからと思われます。図々しくもトリビュート作品集を読ませていただいてから、あれ、順番がおかしいなと気づきました。ミステリとして高度な内容が続く中で、随所にお腹を抱えて笑い転げる要素があり楽しかったです。

第三章まで読み終えて、これで終わりかと思ったのですが、第四章が残っていたんですね。後日談にしてはしては長いなと不思議でした。そこからがよく読まないと理解がおいつかない感じ。よくできた話と思いますが、私には難しすぎたかもしれません。