【心の平静について】最初のセレヌスがセネカに問うている、その心の平静でないのがまさに今の自分にも当てはまり、すでにストア哲学の、セネカの言葉に大きな信頼を寄せていたのもあってじっくりと読み進めていった。ストア派の人々は惚れ惚れするほど強か...私もそんな精神をこれから育んでいきたい。とても勇気づけられる。
【幸福な人生について】解説でも触れられているように、清貧主義のストア哲学と一見矛盾する「乞食の群で生活するよりも裕福な家で暮らすほうが望ましい(乞食の中に放り込まれても、自分を軽蔑することはないが云々...)」といった記述が散見された。 その矛盾の否定文句にも疑問というか違和感を感じてしまったが、哲学者というより政治家であったセネカなりの、剣呑な時代に幸福な人生を送ろうと努力した末の結論とも読み取れる。 財産についての解釈はとても一致してた。財産を自分の支配者としてはいけないが、あるほうが望ましい...
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます