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2025年1月の読書メーターまとめ

ペンギン捜査官
読んだ本
3
読んだページ
516ページ
感想・レビュー
3
ナイス
28ナイス

2025年1月に読んだ本
3

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ペンギン捜査官
ネタバレ見聞きもせず、ふとした瞬間に遭遇する「美」と、喧伝され、想像によって輪郭を得たのちに実存が追いついた「美」。朽ち果てるものと不滅なるもの、美しい女の体、乳房と金閣寺。 私たちの世界を否応なく変えるのは「認識」に違いない。確かに「行為」も実存在の形式・容貌を変えるが、私たちの「世界」は変えられない。「認識」のみが可能な業だと思う。 「私」は、「認識」によって世界は変わらず、「行為」こそがそれを変貌させ得るとした。最後、彼は「行為」した。いや、それまでも「行為未遂」は何度も遂げてきた。
が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
3

ペンギン捜査官
洗練された社会・共産主義への志向。プロレタリアの旗手。 ユートピアニズムの頂点とも言える思想だが、ただその一言で片づけてはいけない、片づけられない歴史がある。今とても関心がある分野の、一つの源泉ともいえる古典。ドイツ社会主義に関する部分などまだ理解が至らない点もあった。今後、学びと並行して読み返し、思考を深めたい。
が「ナイス!」と言っています。
ペンギン捜査官
それぞれ感想を分けて投稿しようと思う。 【表題作:人生の短さについて】 紀元前後の著作であるので「怒りについて」と同様、想定されている時代・社会背景・生活様式に隔たりがあるのは当然のこと。けれど本書が言及し警句として述べている、「人生において人々が在るべき姿勢・態度」は、現代に生きる私を容赦なく貫いてきた! 私を含めどれほど多くの人が、「人生(時間)のなんと『短い』ことか!」と、事あるごとに洩らしているだろう。読み進めながらひたすらに精神がむずがゆい心地だった。
ペンギン捜査官
2025/01/15 16:12

【心の平静について】最初のセレヌスがセネカに問うている、その心の平静でないのがまさに今の自分にも当てはまり、すでにストア哲学の、セネカの言葉に大きな信頼を寄せていたのもあってじっくりと読み進めていった。ストア派の人々は惚れ惚れするほど強か...私もそんな精神をこれから育んでいきたい。とても勇気づけられる。

ペンギン捜査官
2025/01/16 00:33

【幸福な人生について】解説でも触れられているように、清貧主義のストア哲学と一見矛盾する「乞食の群で生活するよりも裕福な家で暮らすほうが望ましい(乞食の中に放り込まれても、自分を軽蔑することはないが云々...)」といった記述が散見された。 その矛盾の否定文句にも疑問というか違和感を感じてしまったが、哲学者というより政治家であったセネカなりの、剣呑な時代に幸福な人生を送ろうと努力した末の結論とも読み取れる。 財産についての解釈はとても一致してた。財産を自分の支配者としてはいけないが、あるほうが望ましい...

が「ナイス!」と言っています。
ペンギン捜査官
ネタバレ見聞きもせず、ふとした瞬間に遭遇する「美」と、喧伝され、想像によって輪郭を得たのちに実存が追いついた「美」。朽ち果てるものと不滅なるもの、美しい女の体、乳房と金閣寺。 私たちの世界を否応なく変えるのは「認識」に違いない。確かに「行為」も実存在の形式・容貌を変えるが、私たちの「世界」は変えられない。「認識」のみが可能な業だと思う。 「私」は、「認識」によって世界は変わらず、「行為」こそがそれを変貌させ得るとした。最後、彼は「行為」した。いや、それまでも「行為未遂」は何度も遂げてきた。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/08/24(545日経過)
記録初日
2023/08/08(561日経過)
読んだ本
81冊(1日平均0.14冊)
読んだページ
22104ページ(1日平均39ページ)
感想・レビュー
81件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
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