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2024年11月の読書メーターまとめ

かずさの
読んだ本
9
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2438ページ
感想・レビュー
5
ナイス
19ナイス

2024年11月に読んだ本
9

2024年11月のお気に入り登録
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2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

かずさの
ロシアは東新鉄道を建設し、義和団事件から満州に軍を駐留した。日本は義和団事件をきっかけにロシアの東アジアへの野心を疑った。日露の交渉でロシアは朝鮮半島での日本の権限を限定し、ロシアに有利な条件を出した。ロシアは日本軍を過小評価していた。戦争になると、ロシア国内での社会的格差による組織能力の弱さが挙国一致体制とならなかった。戦後ロシアでは詳細で軍部に厳しい戦史が作られたが、日本では分析姿勢を欠いた戦史だった。これが以後の日本の国際関係のあり方につながったのではないだろうか。
が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
5

かずさの
新興国の日本と、国の体をなしていない1943年に承認された中国。両国の内情が記述されている。満州事変以前から以後も事件や事変は多発し、日本は外国から経済面の圧力や批判を受ける。両国とも挙国一致とはならない。長引くにつれ両国は交渉での解決を図るが思惑がすれ違う。交渉の駆け引きは面白い。陸軍はソ連と、背後にソ連がいる中国共産党を防ぐため駐兵を重視した為、多国間協議での解決ができない。日米戦争終結は天皇が宣言したが、日中戦争、日ソ戦争は続いた。本書は中国を知るきっかけにもなると思う。南京事件の記述は興味深い。
が「ナイス!」と言っています。
かずさの
近代以降の各章のテーマに沿った本を取り上げて読み解いていく。歴史学について色々な意見を記述している。近代帝国主義とその原因、人権主義の問題と昭和天皇が語った大東亜戦争の遠因、2つの世界大戦、植民地責任と戦争責任、戦後史、など多くについて論じる。とても面白く、自分では選べない本と出会えた。
が「ナイス!」と言っています。
かずさの
国家、政治、思想、国際秩序をふまえて歴史を記述する。原著が2014年出版なので、現在とは事情が異なる部分もある。イスラムについては、こういう考え方もあるのかという点がいくつかあった。9.11後でもありアメリカからの視点が目立つ所が気になった。
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かずさの
著者はどの国の人か解らないが軍事史専門家であり、日本人は〜だなどの決めつけが多く、私はそれを疑問に思うので論評をそのまま受け入れられない。著者が説く日本人は戦時、現代の場合だが、現代では随分古い価値観の感情的な人として表現される。造船に使う鋼材の量と海外依存度、船舶の損傷と新造の数値など参考になった事もあった。出典の確かなデータは貴重だ。主要参考文献を見て、本当だろうと思える興味深い記述もあった。
が「ナイス!」と言っています。
かずさの
ロシアは東新鉄道を建設し、義和団事件から満州に軍を駐留した。日本は義和団事件をきっかけにロシアの東アジアへの野心を疑った。日露の交渉でロシアは朝鮮半島での日本の権限を限定し、ロシアに有利な条件を出した。ロシアは日本軍を過小評価していた。戦争になると、ロシア国内での社会的格差による組織能力の弱さが挙国一致体制とならなかった。戦後ロシアでは詳細で軍部に厳しい戦史が作られたが、日本では分析姿勢を欠いた戦史だった。これが以後の日本の国際関係のあり方につながったのではないだろうか。
が「ナイス!」と言っています。

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読書データ

プロフィール

登録日
2023/10/04(442日経過)
記録初日
1999/08/31(9242日経過)
読んだ本
98冊(1日平均0.01冊)
読んだページ
28983ページ(1日平均3ページ)
感想・レビュー
55件(投稿率56.1%)
本棚
16棚
性別
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