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2024年2月の読書メーターまとめ

ぽち
読んだ本
49
読んだページ
13473ページ
感想・レビュー
48
ナイス
390ナイス

2024年2月に読んだ本
49

2024年2月のお気に入り登録
2

  • 100
  • 学生

2024年2月のお気に入られ登録
1

  • 100

2024年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ぽち
映画は見ていないが、映画から小説の存在を知って読んだ。最近の子どもは昔と環境が変わってずいぶんドライ(生存競争みたい)になって来ているのかなと思った。イジメられて学校にいかなくなるときの繊細な心理の描写が上手だと思い、作者に興味をひかれた。
が「ナイス!」と言っています。

2024年2月の感想・レビュー一覧
48

ぽち
ネタバレ哲学的、心理学的で、かなり難しかったが、色々な見方を知ることができて面白かった。近代文学は、明治に導入された新たな制度や書記表現(言文一致)のもとで、江戸時代までの漢文学や国文学の文学的風景とは異なる、自然科学的・写実的な風景を生み出した。また、その投射として新たな内面が誕生した。文学が、認識の基礎と関係しているというとらえ方は、自分の問題意識とあっていて興味深かった。漢文学や国文学に対して西欧が接ぎ木された相克の中に、様々な作家が存在したとみると、文学作品の一群がより立体的に捉えられる気がする。
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ぽち
ネタバレ本をどのように読むべきか。注釈を利用し古典を精読すること、また精読の一方で、分からなくても読み進めること。本の知識や思考過程をうのみにするだけではだめで、社会に接して自ら考えること。外国語最低一つに通じ自ら翻訳してみること、など。作者は明治-昭和に生きた慶応大学の経済学者で、参照しているのは、森鴎外、福沢諭吉、夏目漱石。文学にも話が及ぶ。肩書による偏見かもしれないが、内容はとても格調高く感じられた。ドイツ語や経済や文学の話はついていけないが、本の収集の話や鴎外と漱石の比較などは少し理解できてうれしかった。
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ぽち
昭和史に詳しい作者が、政治家や軍人や文学者などのエピソードを引き合いに出して、人の行動を批評した本。タイトルと編集方法に興味をひかれて手にとった。人物の批判が多いが、昭和史に詳しくないので妥当性が分からず、読んでいるうちにつらくなり、途中で挫折した。文学のエピソードは少し参考になった。昭和史の知識が増えたら、再度挑戦したい。
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ぽち
数十年前に、社会について知りたいと思い手塚ブッダを一生懸命に読んだ。最近思い出して再読。いまでは大衆的でドラマ的だと思うが、出来事と感情の表現が鬼気迫っていてすごいと思う。昔、10章スジャータ(電子版7巻)でスジャータを生き返らせようとしてブラフマンに出会うシーンに違和感を覚えたことを覚えているが、何か宗教的背景があるのだろうか(触れてよいのかわからないが)。
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ぽち
4つの独立した章からなるが、マックスヴェーヴァーのような宗教社会学を中心に、民族単位で倫理や経済行為の動機が違うのだ、というようなことが解説されている。プロテスタント、カトリック、儒教の違いの解説がとても分かりやすかった(マックスヴェーヴァーの著作を以前飛ばし読みしたことがあるが、それよりも分かりやすかった)。儒教圏の支配者層は態度が消極的、というのは社会を理解するうえで参考になりそう。あと一神教の中でもキリスト教が大きくクローズアップされていると感じた。
ぽち
2024/02/19 16:40

本書はkindle unlimitedにて読んだ。自分の生きた40数年間の間に、情報技術や経済状態が大きく変化し、どのような書籍にどれだけ投資すればよいか判断が難しい。購入できないわけではないが、過去の環境が書籍に投資できる余剰資金をそれほどもたなかったこと、また過去の経験がお金を出せばよい情報が得られるわけでもなかったことから、投資判断を難しくさせる。情報化社会といわれるが情報の価値づけに経済的にそれほど参加できない。

ぽち
2024/02/19 17:40

と思ったが、過去の節約の経験から、現時点でお金と商品価値をゼロにすることには理不尽感があるので(自分的な妥協的な宗教的感覚、経済的には半分捨て身作戦で)、結局電子書籍を購入してしまった。しかしそれは、お金を出すことによって支配者層に近づきたいという意味ではなく、現実の理不尽感に対するうさばらし(自滅、神様への賽投げ)的なものであるという整理。

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ぽち
(現在イスラエルが武力衝突中のため気が引けるが、以前入手し積読になっていたので読んだ。)理解できないことが多いが、宗教と政治について(特にユダヤ教の位置づけ、文化差別主義、世俗主義が)参考になった。自分の生存環境は、おそらく世俗主義的ではあるが、自分は自分なりの神様(アニメ「日本昔ばなし」に出てくるような神様で、国家に仕えない)を日常的に文学的に保持している。しかし社会(や科学)を知らずに神様に安全と幸運を願い、もとのコミュニティから離れたら、社会の弊害になりかねないという状況がよく理解できた。
ぽち
2024/02/19 14:19

本書では、日本が伝統宗教を保持しつつ急速な近代化を遂げた例として挙げられている(p.182)。しかし自分だけかもしれないが、社会(や科学)について知る必要を感じるものの、程度が分からず知りすぎると打算的(もしくは分不相応の贅沢)となり、アニメ「日本昔ばなし」の神様感とずれてくるジレンマ(宗教的、実存的ジレンマ?)がある。そのとき無力な自分が自然と向かうのは、文学的意味での神様やコミュニティへの対峙(最後に残るものとしての固執)、社会・科学への打算なき(或いは自分が許容できる程度の)素朴な接近だと感じる。

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ぽち
ネタバレ実存主義の問題意識について知ることができる。とばしよみだが、近代社会で個人化した人間が(社会全体を把握せず)具体的世界でどう生きるか、ということのように読み取れた。ところどころで西欧的(おそらくキリスト教的)表現が目立つが、問題意識としては参考になると感じた。
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ぽち
哲学の素養がない自分には難しかった。とはいえ、前半の、多と一との矛盾的自己同一の部分は、分からないながらも、読んでいて心が整理され、落ち着く感じがした(一を自己、多を社会とみて、多との摩擦の中で一である自己を形成し整えていくというビジョンと解釈した)。しかし、後半の具体論についてはあまり理解できなかった。闘争いう表現がしっくりこなかった。背景知識が不十分で、文脈を誤解しているのかもしれない。
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ぽち
昔話題になっていたので読んだ。下巻はまだ読んでいないが、目次によると科学革命まで含めて人類の歴史を記述している。本書では、神話や宗教は認知革命によってあらわれた虚構という扱いだ。現在では日本でも神社をどのように参拝するのか個人差があり微妙な問題になっている。場合によっては、あえてはっきり虚構と認めたうえでそれでも文化、もしくは礼儀や心のコンディションを整えるなどのために必要と主張する論理性が必要になってくるかもしれない。
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ぽち
内容はほぼ物理の歴史であるが、科学者の宗教観についても触れられている。物理を発展させた文化には敬意を感じる。しかし他の方も書かれているように、この本で取り上げている神は、神社で祀る「神様」とは文化的に別ものと考えられる。「神」という単語で勝手に混同すると、物理学によって神様まで論理的に否定されかねないので注意が必要である。個人的理解では、文化的に言って神社の神様は論理的に存在有無を議論するものではないと考えられる。伝統的な考え方で日常がよくなるのであれば科学と矛盾しない範囲で信じるのは自由なはずである。
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ぽち
日本のマンガを時代やジャンルを問わず幅広く扱っている。マンガというメディアを偏りなく知るために参考になる。
ぽち
2024/02/17 17:36

マンガやアニメは世界観や、モノに対するイメージをゆるく共有するために便利なメディアだと思う。

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ぽち
日本文化とはかなり違うのかもしれないが、日本文化の一つの源流になっている中国の詩にあこがれを感じる。本書は初心者向けで説明が分かりやすい。中国の歴史や文化を勉強しながら生活を想像して読むのは楽しい。
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ぽち
難しいので飛ばし飛ばし読んだ。詩はよくわからないので大した感想はかけないが、雰囲気は好きだ。
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ぽち
ネタバレ難しかった。遠い昔に学んだ学校の教科書を思い出させるような、抑制的な書き方が多い印象を受けた(飛ばし読みをしたので、ちゃんとよめばちがうかもしれない。)専門家の方々が初心者向けに内容を絞って選んでくださっているのだろうが、記述を絞ってかなり抽象化していそうなので、前提知識なしでは、理解できることに限界がある。シリーズ①では、もう少し立体的な説明や解釈を入れた参考図書を挙げていたので、年を取ってしまった今ではシリーズ①のほうが好みかもしれない。
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ぽち
ネタバレ近代史の読み比べのために読んだ。本書では、内政はやや幕府よりの目線で扱い、主に国防・外交視点で戦国時代やアヘン戦争などから流れを説明している。知識不足の自分には難しくあまり頭に入らないが、興味のあること(技術導入資金の出元、内乱の動機、植民地支配等)について新たな情報を知ることができ参考になった。残念なこととして、素朴な印象ではあるのだろうが、陰謀論的内容も含まれているように思われたので(歴史的事実は知らないが)読み飛ばした。
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ぽち
着眼点と問題意識がとても興味深く読み始めたが、自分にとっては内容が難解で、ほとんど頭に入らなかった。かろうじて読みとれた部分からは、ゲーム理論と(人々の気質的)慣習によって、全体主義的に考えると社会のデザインが難しくなるという印象を受けた。身近に中央集権的なものを見かけたときにはその恩恵(メリット)とともに限界/弊害を示すものとして参考にしたい。
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ぽち
ゲーム理論は、囚人のジレンマと、映画「ビューティフルマインド」くらいしか知らなかったが、社会・経済の理解のために知りたいと思い、本書を読んだ。本書はゲーム理論の基本的な考え方を、一般人にもわかりやすい例で説明しており、短時間で理論の雰囲気をつかむことができる。ただし他書に比べてわかりやすいとはいえ、後半は難しくなり、ついていくのがつらくなった。
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ぽち
さまざまな理想化を行っている新古典派経済学の理論(需要-供給曲線)が非対称情報下でどのように変化するかを初心者にもわかりやすく説明している。挙げられている例(ビール、保険、労働市場)が身近で実感がわきやすく、現実を理解するために必要な理論だと感じられる。本書によれば非対称情報下では市場の非効率やモラルハザードが発生するが、それは利得最大化の視点でみたときの欠点である。別の見方では、ある集団が重視した何か別の価値(または慣習)を表しているとも考えらえる。日々のニュースを理解するための参考にしたい。
ぽち
2024/02/16 06:40

非対称情報の経済学をつくったスティグリッツが、USスティールのある工業都市インディアナ州ゲーリーで生まれ育ったこと、日本人経済学者の宇沢弘文の指導を受けていることは興味深い。(経済学は勉強したことがなく、また米国も行ったことがなく、わからないことだらけだが。)

ぽち
2024/02/16 06:50

本書の内容は、身近な市場の性質を類推したり、自身の欲求をコントロールするためにとても有用な理論だと感じる。経済学が理想化しているように、欲求充足を最大化するために生きているわけではないと思うが、平穏に生きる上で非効率な不満・不安の原因となる情報不足(不適切な現実認識)は少ないほうが望ましい。難しい理論をわかりやすく解説してくださった著者に感謝する。

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ぽち
ネタバレ明治~昭和初期の政府の動きを、政治、金融、軍事、植民地支配の面からわかりやすく解説している。政治面では、政党政治に江戸時代から続く力の均衡の論理が働いていたこと。軍事/金融面では、当初外国からの借款を避けていたが、日清戦争頃から国際資本主義に移行し、その後景気悪化によって再び国家資本主義に移行したこと。植民地支配では支配形態をめぐって力のかけひきがあったことが印象に残った。初心者の個人的印象だが、金融と戦争を並べて説明し、藩閥政治をバランスよく記述している点が初心者にも分かりやすく良書だと感じた。
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ぽち
西欧文明が個人化の方向へ進んだことを、中国文明と比較して考察している。現代の日本では欧米のルールを模範としているため見えづらいが、それが文化の一つの形であるという、西欧文明に対する中国人からの見方が新鮮に感じられる。各文化が何に価値を置き、どのような社会の秩序付けを行うのか。スケールの大きい話だが、身の回りの文化の理解、自文化の立ち位置や精神性を考えるためにも参考になりそう。
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ぽち
ネタバレタイトルの「経験」とは、人間が現実に構造をあたえる包括的な方式を指す。人間が空間に与える意味について、文化人類学や哲学を混ぜ合わせたような視点で考察する重要な本。現象学の本をよみ、思い出したので再読。はじめのほうに子供が成長に従って空間認識を広げていくことが説明されおり、自身の空間経験の由来について考えさせられる。個人の広範囲な空間移動が自由になった現代社会では、空間(特に都市や産業インフラ)を適切に解釈するために、多くの知識が必要となり、継続的に認識と方向性を反省する必要がある。
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ぽち
低次の心理的因果性に従わない詩的イメージについての現象学的考察。家、貝殻などのモチーフを軸に思索を展開する。問題意識は理解できるものの、文化的な違いが大きいためか難しかった。そもそも取り上げているモチーフ(小箱、巣、貝殻など)が特別重要なものに思われない。しかし、全てを共感できないところにこそ、詩的イメージの特徴があるのかもしれない。それに何度も読んでいれば見方に慣れてくるかもしれないので、再読したい。
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ぽち
哲学の用語や文化に慣れていないせいか、難しい。自己認識を意識するという点で、仏教と近いイメージで、重要・有用なことが描かれているのだとは思う。現象学はもともと自然科学や論理学、数学を対象としていたようだが、本書では発展として自我、社会学、人類学への展開についての記述があり参考になった。
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ぽち
本書で紹介されている社会的共通資本という概念・見方は重要。よく似た公共財だと権利として享受できて当たり前と感じるが、社会的共通資本では社会として管理運用していることが前面にでる印象(そもそもは資本主義と社会主義の壁を乗り越えることに発想があるようだが)。残念なのは、大枠の理論の先の各論の中で、経済にまつわる感情的な要因(慣習や苦労や費用など)が切り捨てられダイレクトに結果中心に議論されており実感がわきづらいところ。公の学問としての経済学はそういうものなのかもしれないが。
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ぽち
社会に出て、数学が分からず困ったので手にとった。読まないよりはいいが、これは学校の勉強のためのガイダンスだと思う。どういう分野や専門用語があるとかはわかって、本を読むモチベーションは高まるが、その内容が一から理解できるわけではないと思う。身につけるには近道はなく、もっと趣味本、初心者向けの教養本(ブルーバックスのような)をゆっくり読んでから勉強するほうが自分にはあっているのではないかと考えている。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
何度も挑戦し未だ理解できていない中国史。本書はこれまでで一番説明が分かりやすかった。文明の起こりからはじめて、支配階級の相互関係(貢献、封建)や、行政単位(州、郡、県)、農民の生活空間を、図を用いて丁寧にシンプルに説明しているので、頭の中にイメージを描きやすい。またそのイメージがあるために、王朝の衰退の説明も分かりやすい。新や五胡十六国の説明が頭に入ってきたのは初めてだった。とはいえ、隋唐の時代になると官位制度が複雑すぎて、さすがにかなり読み飛ばしてしまった。
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ぽち
2022年より高校で導入された歴史総合の授業を念頭に置いたもので、「近代化」や「帝国主義」などのテーマごとに課題図書を3冊選び、解説と対談を行っている。高校レベルということで気軽に手に取ったが、自分にとっては相当難しかった。とばしとばし読んだが、専門家といえども歴史の認識と叙述にバリエーションがあることがわかり、とても参考になった。消化不良の断片化された知識が体系化されていくようだった。挙げられている課題図書を偶然数冊読んでいたのだが、いつかまたゆっくり読み返したい。
ぽち
2024/02/13 10:50

今までは本や教科書を天下り的に理解しようとしてきてきて、あまり頭に入らないというか、何を言っているのかピンと来なかった。歴史の解釈と叙述は大きな自由度がある(それだけ難しい!?)のかと驚いた。この本にはそのことがはっきり書かれているのがよいと思う。最近の高校生がうらやましい。

ぽち
2024/02/13 10:55

読んでいない課題図書の解説は抽象化されすぎていて少し読みづらいと感じた。この本についていくためには課題図書を実際に読んでみる必要があると思う。

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ぽち
ネタバレ世界の政治・経済・金融の動きの中での、日本の経済の行き詰まりの現状を解説している。序盤の世界経済・政治の動きの説明はとても分かりやすかったが、中盤以降の日本経済・政治のダメ出しの部分は情報量が多く(レビュー者の不勉強のため)少し分かりづらかった。バブルマネー、無責任体質、産業育成の失敗などがダメな点として挙げられているようだ。
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ぽち
ネタバレ本書では、1990年以降の30年間の経済動向と、歴代政権の政策について評価している。基本的に構造改革などの新自由主義的な政策には批判的で、福祉の国民負担率を上げて財政を健全化すべきという主張。自分は政治経済の知識不足なので主張の是非は判断できないが、構造改革に根拠はなくアメリカや経済界からの要請だというような記述は気になった。当時は国民も選挙で構造改革を支持する空気だったと思うが、実際はそういうことだったのかと思った(言われるとそのようにも思える)。他の書籍も読むなどして考えたい。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
いきなり原著に挑戦する勇気がなく、まずはKindle Unlimitedにて解説本を読んだ。資本/労働分配率、資本/労働所得などの概念を正しく理解できている自信はないが、資本・労働・生産・格差の動向を国単位でおおまかにとらえることができ参考になった。格差で無駄に不公平感や恐怖心をあおる類の本ではなく、客観的に長期間にわたって産業革命的なものの世界的な動向をとらえるような話だと感じた。
ぽち
2024/02/11 23:00

先入観からアベノミクスには否定的な意見が多いと考えていたが、本書では肯定的だったので驚いた。経済の知識がないので、どういった見方をすればよいのかが難しい。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
経済が様々な要因で複雑に動くことがよく分かった。経済の教科書の基礎理論を見たときにはよくわからなかったが、この本では実データを用いて説明しておりイメージがわきやすい。情報に埋もれそうなので現在は日経新聞をとっていないが自分なりのデータウォッチができるようになりたい。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
全体的に難しく、読んだことのない作家や作品が多く含まれていた。しかし知っている作家については、大きな流れのなかで、どのように位置付けられるのかがとても分かりやすかった。本書を参考にして近代文学の本をたくさん読んでみたいと思った。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
映画は見ていないが、映画から小説の存在を知って読んだ。最近の子どもは昔と環境が変わってずいぶんドライ(生存競争みたい)になって来ているのかなと思った。イジメられて学校にいかなくなるときの繊細な心理の描写が上手だと思い、作者に興味をひかれた。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレ学生、主婦、老人など様々な立場の主人公からなる7つの短編。神社の猫が木の葉でお告げ(物語のキーワード)をくれること以外は、普通の日常を描いたものだが、キーワードを中心に展開する主人公の心の動きにじんわりできる。日本人の神様に付かず離れずの信仰の心理みたいなものも柔らかい物語の中でうまく表現されていると思う。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレ文学への接し方について、刺激的な難しい表現で、有用な情報が多数書かれている。「作者は作品創造を通じて彼独自のインタレストの調整の仕方を示す」、日本の文学事情、すぐれた文学と通俗文学の違いなど。文学の素養がない自分にとっては、読書体験を批判的に振り返るための参考になりそう。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレ難しかったが、読み応えがあり面白かった。日本人の精神構造について、本書に書かれていることが自分にも当てはまるような気がする。日々、様々なタコツボ化した文化に接し、生活が断片化しているように感じる。それを内面で統一するのは大変だから、せめてタコツボ化で共通言語が少ない状態なんだなと思おう。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレ広告業界に身をおいてきた作者が、戦後に大量生産、大量消費が広まる中で、広告が何をしてきたのかを振り返る。機能や品質にかわりばえがしなくなり購買意欲が飽和すると、広告の言葉は上滑りをするようになるが、それでもそれは生活のイメージを提供してきた。成熟社会というのはよく見るキーワードだが、具体的にどうなれば成熟なのか。本書では、シンプルな生活でゆとりを持つようなイメージが挙げられている。では現実解として何がどの程度に落ち着くのか。自分なりの成熟のイメージを考えていきたい。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
働き過ぎを社会現象として立体的に捉え、多くのデータと関連付けて考察している。働き過ぎが社会問題となるのは、長い歴史の中で見ると過渡的なことなのかもしれない。
ぽち
2024/02/09 07:10

自分は現在働き過ぎではないが、読みたい本や、やりたいことがたくさんあるループに入ってしまってしまっている。自分の生活や欲求を社会的に冷静に捉えられるようになりたい。

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ぽち
ネタバレ日本経済の幅広い側面を、各項目見開き2ページで解説。明治以降の経済発展、国内の各業種の状況、金融、政治と経済、国際収支、今後の見通しなど。少し古いので、ここ数年の戦争や、原発開発について、存在しない前提で書かれているが、明治以降のダイナミックな経済の動きを扱っており、その流れを大まかにつかめば今後の参考にすることもできそう。経済音痴なので読み解けるようになりたい。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレ作者は対話のない日本社会に疑問を呈し、言葉による対話が増えることを期待している。欧米のように個人が判断し利益を追求する「強い個人主義」と異なり、日本では場を尊重し対立を回避する「弱い個人主義」が広まっている。言葉の裏を読む会話、使い回される定型的表現、抑圧される本音、街にあふれる上から目線の呼びかけ。そういった状況に作者は苛立ちを感じている。とはいえ一庶民としては、他人はとても変えられないし、心理的に考えると難しい問題だと思う。
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ぽち
ネタバレ文明に囲まれた温室育ちの我々はメディアの存在が当たり前だが、本書では主にメディアへの批判や懸念が書かれている。オールドメディアはプロパガンダ的であり、ニューメディアは匿名性や社会の細分化が懸念されるなど。2006年の出版なので、その当時の先行きが見えない感じが文章に出ている。その後のSNSの流行やchatGPTの登場などの展開を考えると、随分うまく発展して便利になったと感じる。しかし負の側面と用心は忘れないようにしたい。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレ何のために働くのか。労働者は生活のため、経営者は(戦後の復興というコンテキストでみると)「平和」「文化」「民主主義」を理想的な目的とした。経済政策によって1980年代に日本企業が世界に進出し、競争にさらされるとともに、アメリカ的なジョブ型雇用と日本的なメンバシップ雇用が混ざりあい、企業が重視する中核社員とそれ以外の格差が問題視されはじめた。問題の解決策として利害関係者による話し合いが重要と指摘されている。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレリベラル化によって「自分らしく生きる」意識が重視される風潮とともに、グローバル化、資本主義におけるメリトクラシー的側面によって雇用や私生活に格差が存在する現実。一部の人は希望を見いだせずに過激な行動に走る。作者はその解決を(知識階級による)社会設計に求めている。データや著名な図書の参考文献が沢山挙げられていて、論理的で分かりやすい。残念だったのは、世代の違いか少し過激な記述が気になることと、人生の価値尺度とか個人の精神的進化が考慮されていないこと。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレ幕末の外交や戦争の流れの簡潔な説明とともに、東京、横浜のローカルな土地事情が述べられている。日本史の知識があまりない自分にも、幕末の動きが追いやすい文章だった。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレドキュメンタリー形式やドラマ形式の映像作りについての貴重な経験談。活字と映像との相互作用として、活字から映像化を求められる場合や、映像に影響されて小説が作られる場合がある。映像作りとは、現実の多重性を引き出すこと。また割符を作って、作用する対象をもとめること。映像づくりのメンタリティーを知ることができる。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
短期的な利益に走る風潮を批判し、人間の心を重視することや、自然や教育などの社会共通資本の大事さを主張する。書かれている内容はもっともで、有名な経済理論(経済学者)を大まかに捉えるための参考になる。やや理想論のような感じもあるが、時代の影響もあるのか。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレかつてのムラ社会の人付き合いに無批判に引きずられて悩むのではなく、人付き合いというものを少し意識的、客観的に捉えて、割り切るべきところは割り切っていこう、という内容。文字が大きく、シンプルにまとめられていて読みやすかった。人づきあいの分析には役立ちそう。ただし実地でつかうにはもう少し別の社会系の知識なども必要になるかも。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレ近代国民国家の社会分析のために、19-20世紀に欧米にて誕生した「社会学」の基礎を解説したもの。内容は、基礎概念(アイデンティティ、パーソナリティ、行為、地位ー役割、集団)、社会関係(コミュニケーション、社会化など)、象徴世界(実社会のなかでのシンボルの位置づけ、芸術、宗教など)、グローバル化。整理されて噛み砕いた説明で、難易度がちょうど良かった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/10/20(241日経過)
記録初日
2023/10/27(234日経過)
読んだ本
311冊(1日平均1.33冊)
読んだページ
87031ページ(1日平均371ページ)
感想・レビュー
289件(投稿率92.9%)
本棚
26棚
性別
年齢
46歳
現住所
神奈川県
自己紹介

娯楽と知識のアップデートのために日々本を読んでいます。基本的にリアル書店、古書店が好きなのでお世話になっていますが、費用と時間と収納スペースの制約があるので図書館、電子書籍も利用します。

★★★
気が向いた時には、かなりの速度で感想を投稿するので(1日5~10件)、気になる方は、すみませんがお気に入りの解除をお願いします。
★★★

よく読むジャンル:
【哲学、仏教、宗教、心理学】
効率的な情報整理の参考にするために読んでいます。
【数学、物理、コンピュータ】
高校以降の数学、物理は難しくてきちんと理解できていないので、基礎から学びなおす予定です。
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【経済、社会学、歴史、政治】
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純文は夏目漱石、芥川龍之介、太宰治くらいしか読んできませんでしたが、文学に興味があり今後幅を広げたいです。
【マンガ、ラノベ】
子供時代から息抜きのために沢山のマンガやラノベを読んできました。いまでもたまに昔読んだマンガを読み返します。また数は多くはありませんが最近の作品で、時代の変化や表現の進化を感じたりもします。
今後は活字の割合を増やしていきたいですが、マンガはマンガで芸術作品としてとらえたいです。
【ジュニア向けの本】
自分の過去を振り返って、読書を通じた心理的成長に興味を持っており、いまでもジュニア向けの本を読みます。

大人(40代)ですが、大人向けの本は難しいことが多く、飛ばし読みが多いです。難しかった本の感想は、えいやで適当に書いています。少しずつ難しい本も読めるようになりたいです。

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