読書メーター KADOKAWA Group

2024年11月の読書メーターまとめ

ぽち
読んだ本
62
読んだページ
13617ページ
感想・レビュー
55
ナイス
917ナイス

2024年11月に読んだ本
62

2024年11月のお気に入り登録
2

  • watarum
  • 柿の種

2024年11月のお気に入られ登録
1

  • 中玉ケビン砂糖

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ぽち
有名な本なので読むのを楽しみにしていたが、残念ながらあまり頭に入らなかった。状況設定が政治的に問題となっているのだと思うのだが、それ以前に、主人公の女性に対する認識が、ほぼ(昔話と少女漫画と少女小説)で育った少女漫画脳の自分にはちょっと厳しすぎる感じがした(自分は多くの少年・男性漫画が読めない)。(この感想でご不快になられたらすみません。個人的な好みの問題なので、無視していただけると助かります。時間をあけて、再度挑戦してみたいと思います。)
ぽち
2024/11/11 19:31

個人的には、主人公はある意味精神的に問題を抱えているようにも思われる(特殊な環境のせいでおかしくなっているのか)。が、男性の精神状態として、何が普通なのかは自分にはわからないので、何とも言えない。(かなりの問題発言かもしれず、少し怖いですが、一応書きます。だけど、これが男性の普通なんだって言われたら、女性的には、システムというよりむしろ男性のが怖いと思う。)

ぽち
2024/11/11 19:46

よくわからないけれど、正直いって、「こういう男性がそこそこいるんじゃないのか」と想像したことはあった(妄想かもしれないが)。もし普通にいるのなら、このように小説にはっきり書かれていることは、参考になることだと思う。それほど割合は多くはないと思うけれど。生存環境によってはそのことを認識することはかなり重要だと思う。多分小説の本題からずれているけれど、これはこれで、そこそこ重要な問題だとは思う。

が「ナイス!」と言っています。

2024年11月にナイスが最も多かったつぶやき

ぽち

約1か月間の読書メーターのお休みから復帰。もう少しゆっくりするつもりでしたが、野矢茂樹や京都学派などの本を少し読み、案外早く足場ができたような気がしたのでご迷惑とは思いますが戻ってきました。読書メーターはよい刺激になります。ありがとうございます。2024年10月の読書メーター 読んだ本の数:22冊 読んだページ数:6515ページ ナイス数:255ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1446014/summary/monthly/2024/10

ぽち
2024/11/01 09:59

早くもまた(読む力がないけれど)読みたい本が積み上げられて、前のめり気味になってきたので、焦りすぎないようにペース配分を気を付けたいです。

が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
55

ぽち
恋愛と贅沢が資本主義を生んだ。フランス革命の裏に無茶苦茶な恋愛と女性の贅沢があったという話。マンガなので少し誇張して書かれている。
柿の種
2024/11/30 07:45

素晴らしい。

ぽち
2024/11/30 07:48

褒められるようなことではなく、住み分けでよいと思うのですが。もしかして、エゴ、自己愛によって、自分作っちゃってますかね…。(自己観察、メタ認知が甘いのか…。周囲からの、ご忠告は大事ですね。) あときれいごとを言っても、格差はあってもよいとおもいつつ、生活できるだけのものがなければ、やはり厳しいとは思います。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレ現代は、多くの対象を科学的に命名・分類・定量化し、情報を収集・組織化・編集・蓄積・高速配信が可能となっている。その源流は18世紀~19世紀の「理性と革命の時代」にある。この時期に、王朝の利害から統治する絶対王政が、国民の利益のために統治する啓蒙主義専制政治へと変化した。データは国の統治に用いられた。秩序だった合理的な方法で理性による進歩を推進しようとしたのはブルジョアジーと官僚だった。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
小学校~中学校くらいの数学教育について、やや批判的にとらえて「こう教えたらよい」ということを示した本。著者が数学者なので、数学の歴史や(普通は考えない)難しい数学を考慮したものになっている。小さい子に教育する立場にある人が参考のために読むのによさそう(ただし標準の教育とはずれるので、参考程度にするのがよさそう)。自分が受けた教育を振り返るためにも良い。
ぽち
2024/11/29 00:09

明治38年の国定教科書(黒表紙)の「数え主義」は量を追い出していきなり抽象的な数を教える教育。著者は具体的な量から教えるべきとしている。また西欧の数学をすべて進んだものとするのではなく、例えば数の数え方などは西欧よりも日本や中国のほうが論理的としている(この姿勢は新鮮だった)。なお個人的に、(量、数、空間と図形)の章は参考になったが、(集合と論理、変数と関数)の章は少し物足りなかった。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
数学の知識がないので、専門的に言ってどういう位置づけのことが書かれているのかはわからない(解説には「古典数学の歩み」と書かれていた)。しかし物理を少しだけ学んだ自分にとっては、ほぼ高校までの数学(ただし複素関数も出てくる)(と力学)の構築された歴史を、文化史・哲学的に分かり易く解説した良書だと感じた。数式とその解説はおえなかったが、文化史・哲学的な解説だけでも十分楽しめる本だと思う。
ぽち
2024/11/28 21:35

力学では当たり前のように時間(t)と場所(x)の関係を関数として扱うが、その形ができるまでには哲学的な検討が行われていたことがよくわかって新鮮だった。

ぽち
2024/11/28 21:41

内容的には、この本を高校時代くらいまでに読んでいたら、高校時代の勉強がさぞかし楽しくなるだろうと思った。なお冒頭の記述で、この本は数学を憧れの対象(文明の象徴?)として見なしているようだが、自分の学生時代(数十年前)には、数学に憧れはなかった。自分の印象では、理系でも優秀な人は数学が好きな人が多いと思う。数学に憧れる感性があること自体が、文化的に進んでいると思う。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレ言語(記号)は、人間の文化(ものの区別、価値、動機付け)の体系と関連している。本書は、言語(記号)の構成要素(音・単語(記号))と構造物(文・テキスト)、各要素の機能、構造の見方を抽象的・透過的に解説している。印象に残ったこと(1)言語メッセージ受信者はコード(決まり)から解読する場合と、コンテキスト(状況)主体で解釈する場合がある。(2)「記号」と「指示物」の緊張関係。「記号」の意味が「指示物」を上書きすることもある(3)異文化と接したとき、自分を「中心」と見る場合と、異文化を「中心」と見る場合がある。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレ言語学の歴史と、とくに認知言語学の考え方を紹介する本。ソシュールは、ヨーロッパの言語とサンスクリット語の関連性が指摘されたことから、言語体系全体を一つの構造としてとらえる視点を作った。チョムスキーは言語の意味の無限産出性(人間がなぜ言語を使えるのか)に着目し、統語論に関係する生成文法を作った。認知言語学はこの流れに乗っているが、形式よりも意味に着目する。認知言語学は「物事のとらえ方」が言語にどう表れるかを分析する。使役(causation)、メトニミー(参照点)、メタファーなど。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレ中学校の国語の教科書に掲載された科学随筆集。寺田寅彦、中谷宇吉郎、湯川秀樹、岡潔など。国をよくするために科学を取り入れて教育したことが伝わってきた。中谷宇吉郎の「科学以前の心」「科学の限界」と、湯川秀樹の「詩と科学」がよかった。「科学の限界」:科学には限界があり、宗教は科学と矛盾しても存在する。⇒科学と宗教の関係のとらえ方は、科学者でも人によって違いそうだと思った。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレ日本の宗教についての考察があったので前半のみ読んだ。難しく理解度は半分以下。日本は宗教的に自由な国。著者はカトリックの学校だったが宗教を聞かれたら仏教と答えるそう(そのためか途中から科学、無神論の見方が強いと感じた。)一神教でも神の概念は様々で変化してきた。カトリックの神は究極の現実感のこと。日本には共有される「世間」があり個人にはタテマエと本音があるが、「事実」を問うようになり日本人の一神教化がすすんでいる。なお無神論も精神論で見ると一種の宗教。科学(客観)と宗教(主観)の間を引き受けるのは個人。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
図書館本。流し読み。■冒頭は参考になった。異なる意見の対立を乗り越えるには、枠組み(フレーム)と観点(パースペクティブ)が必要。■その先の話は、商業主義批判、教育批判、リベラルとコミュニタリアンの話(サンデル教授と関係?)など出てきたが、自分の意識と違っていて、よくわからなかった。■この本によると「リベラル=多文化共生」の説明。政治がわからないが、日本人向けの説明のようにおもえた。「国という船に乗り、差異を小さくして、とにかくみんなで仲良くしましょう」と見えた。(問題表現かもしれずすみません。)
ぽち
2024/11/27 08:12

教育の差異について。学歴とか偏差値が取り上げられているけれど、むしろ、それらを取り上げるのはなぜなのだろうと思った(無視はできないのか)。読書量は関係しないのだろうか…。

ぽち
2024/11/27 08:27

まだ自分の世界認識が甘いんだろうか…。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレ政治はよくわからないので、この本の位置づけも分からないが、勉強にはなった。ポピュリズムはかつて民主主義とほぼ同じ意味だったが、いまは大衆の不満をとりこんでエリート政治を非難するものになっている。政治的「左右」について、欧州は保守リベラル(右)⇒平等主義(左)の順で誕生し、全体的に米より左寄り。米は宗教で保守かリベラルかが決まり、平等主義が弱い。日本の保守は戦前体制をまもるか(右)、崩すか(左)の意味合いが強い。ポピュリズムは左右関係なく共同体が崩れ不安定化した民衆の不満を吸収する。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレ合理性の中で生活するようになった現代は、宗教を信じる人が減り、宗教の世俗化・私事化が進んでいる。そのような中で、聖地巡礼は宗教実践と観光が融合したものになってきていて、その意味づけも変化・加工・選択されている。聖地のでき方として、強い権威(ユネスコ・政府など)から認定される場合と、弱い集団(共同体・アニメ愛好者など)によって意味づけが支持される場合がある。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
あまり気が進まず最初だけ少し読んだ。コーシーの少し前は身分のある人だけ勉強していたが、試験で一般人が入学できる学校ができたとのこと。周りからは軍事関係の学校のように見られていたが、卒業生は各方面で活躍したとのこと。コーシーは数学の本で名前だけ聞いたことがあるが、歴史や数学の理論の発展から見ていくと、いろいろな深いことがあるんだろうなと思った。自分はまだ読む力がないが、いつか(読めるようになるまで生き延びていたら(少なくとも数年はかかるだろう))読みたい。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレ前半半分はアインシュタインとフロイトの往復書簡。後半半分は日本人(養老孟司氏と精神科医 斎藤環氏)による解説。■アインシュタイン(戦争がなくならないのは、人に憎悪にかられ攻撃する本能があるからではないか。ナショナリズムに関係しない自分としては国際調停機関を作ればよいと思う。)■フロイト(戦争は政治家が取り組むもの。生物的に暴力で解決するのは普通。戦争は新たな秩序と法を作る。最近はそれが大規模化。国際連盟が力を持つには参加国が自分の権力を譲渡する必要がある。今日(当時)はナショナリズムと共産主義に力。)。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレ自分(と他人)の性格上の問題点について、何か言語で表現されたもので把握したいと思って読んだ。(少し読むことがはばかられるテーマだが、このテーマに踏み込むことには、やはり賛否両論ある模様。)病気を予防するポジティブ心理学の裏面として考察されたテーマだそうだ。なお、性格の「良い」「悪い」は、社会にもたらす(一般的な)結果によって決まるそうだ。悪い性格として、マキャベリズム、ナルシズム、サディズム、サイコパシーが挙げられている。これらはどれも極端な物なので、そのまま当てはまる人はほとんどいないと思われる。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
以前(2~3年前)難しくて挫折したが、テーマが気になり再挑戦し、今回もまた挫折した。1/5くらいしか分からなかった。ルネサンスの頃、西欧社会の変動で古代の政治観念が通用しなくなり、マキャベリやホッブズは社会を「個人の闘争、生存競争」と見るようになった。本書は「自然状態の個人⇒共同体の構成員」へと成長する人間の間の「承認」に関するヘーゲルの理論を紹介、発展させたもの(多分)。
ぽち
2024/11/27 14:23

自己、アイデンティティというものの構造に興味。「主観的に」自己肯定感をもつことと、損得、共同体意識、他者の見なし(持ち上げ/もち下げ)の関係。⇒本書にはあまり踏み込んだ記述がみあたらなかった。社会の機能分担、「社会に有用な仕事をうまくこなすことで自己肯定感を持つ」ような一般解はあった。納得はできるが、いつもそううまくいくわけではないような気がする。

ぽち
2024/11/27 14:33

本能的に他者を称賛/否定することによるアイデンティティの維持は、自然状態の人間/社会にとって、何かの機能を持っていると思う。そのことはどのように乗り越えられるのだろう(もしくはそのまま自然状態でいたほうがいいのだろうか)という興味。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
人類の文明から技術的、社会的なことをかなり真面目にまとめてある本。自分はまだ全部理解できるわけではないが、コンピュータの歴史についてバランスよく振り返るのによいと思った。ただし、ある程度予備知識がないと、頭に入らなさそうだと思う。
ぽち
2024/11/23 14:32

パソコンは便利ですごくて、人類の可能性を追求したものだとは思う。ただし、余計なことが多くて、色々なことが面倒になったときには、パソコンはなくても自分は生きていけるという感覚になった(社会的バランスを考えたときにどうするのがいいのかまでは分からないですが)。

ぽち
2024/11/23 14:36

自分は仏教・神道でいまは便利な文明生活を享受しているが、アメリカでいうと少しアーミッシュみたいな世界観かもしれないと思う(アーミッシュについてよく知らない(ステラおばさんのクッキーくらいしか)けれど)。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
過去にAmazonセールで購入。現在のコンピュータを起点として、広く浅く(ハード、ソフト、適応領域、SNS、将来)見渡すことができる。日本的というよりアメリカ的なバランスの(コンピュータの目的、民主化を意識した?バランスの良い)まとめ方だと思う。個人的に特に参考になったのは4.コンピュテーショナル思考。分解、抽象、パターン思考のところ。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレこの著者の本は、着眼点がとても面白かった(今回で2冊目)。自分が世の中で何が起きているのかについてわからなかったことの直接的な答えを与えてくれる感じがした。フランス社会の変動と合わせて、トクヴィル、デュルケーム、ベルクソンの思想を紹介。前半は、誕生した「社会」思想、西洋思想に内心懐疑的・反対しているのか!?と思わせる含みが感じられたが、最後はベルクソンの「愛」で新たな社会を作っていくというまとめ方で、賛成/反対どちらの展開なのかわからなくなった。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
他の本(『「社会」のない国、日本』)で引用されていたので参考のためにざっと目を通した。フランスの文化芸術にあこがれていて、充実した生活を送っていたことが伺えた。いくつものフランス語の詩が訳されている。語学力が自分の想像を超えるくらいすごいと思った。なお引用されていた部分は、過去に発禁の理由になったようで削除されていた。
ぽち
2024/11/22 23:04

お金のやりくりについて触れる箇所があった。当時の日本人にとって(今の日本人も?)、外国での生活は大変だったようだ。なお永井荷風にとって、恋愛は魅力的(?)なものだったようだが、お金がかかるということで、我慢しようかという個所もあった。また永井荷風にとって、文筆は、写実性を高めることを追求する価値があると考えていたようだ。

ぽち
2024/11/22 23:16

永井荷風は当時のエリートだと思うが、異国の文化体験談として、自分にも臨場感を持って楽しめる作品だった。それは永井荷風の文章力によるものなのか、それとも自分のような者でも、気づかないうちに社会主義、平等主義の影響下にあり、感性がエリートに近づいた(?)ためなのかは分からない。自分は文化芸術に疎くそれでも構わない(むしろ自分はそのほうがいいような気もする)が、芸術性にあこがれる気持ちは少し想像できた。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレ本書によれば「社会」とは人間性の普遍原理(人間的超越性)にもとづく統合であって、神的超越性のキリスト教を母体として誕生した。フランスのドレフュス事件では、神的超越性(カトリック組織)と(フランス革命が目指した?)普遍的人間的超越性の原理の対立が問題となった。一方日本では「社会」は成立しておらず、フランスに理解のあった永井荷風でも、大逆事件を見て主張・弁護ではなく江戸の昔ながらの文化とともにあることを選んだ。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
他の方の感想で興味を持ち読んだ(参考になりました。ありがとうございました)。歴史を捉える視野と、様々な参考図書が挙げられていて、読みたいと思えるものがいくつかあり参考になった。ただし個人的なことだが、2024年9月号(戦争の振り返り)で感じた、政治的立場の違いを本号の歴史のとらえ方(というか日本人としてのアイデンティティの持ち方)でも感じた。このことによって、読書メーターで他の方と時々意見や見方が違うように思えることの原因が分かったような気がした。
ぽち
2024/11/22 10:35

自分の政治的立場に近い雑誌が存在するかどうかわからないが、勉強のために探してみたい。

ぽち
2024/11/22 11:20

自分の政治的立場は、全体主義、個人主義というよりも、コミュニタリアンに近い緩い国内統合のようなイメージの気がする。コミュニタリアンの場合、国の問題にどうかかわるのがよいかはまだ分からないけれど。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
他の方が中央公論を挙げられていたので興味を持ち読んだ。これまで漫画ばかり読んできた自分には、中央公論のような雑誌は難しいが、分かる部分のみ拾い読みした。通常目にするマスコミ報道よりも納得のいく鋭い考察だと思う点もあった。選挙分析についてプロパガンダに警戒が必要(p.15)、敗戦は特定の指導者の責任でなく政策決定過程の問題として分析すべき(p.26)など。しかし全体としては何をいっているのかよくわからず、自分とは政治的立場も異なるように思えた。
ぽち
2024/11/22 08:28

公論というからには、国内が一体化した時の言論なのだと感じた。(自分はそれ以前に、日本国内の統合がどれだけ進んでいるのかに興味がある。)関心のあった真珠湾攻撃については、山本五十六の主導とかかれている。他の歴史マンガなどでは山本五十六はやむを得ず攻撃させられたというトーンのものも見たようなきがするので、こういった状況を正確に理解しようとしても、庶民の自分には限界があるような予感がした。庶民の自分には、こういう問題は、全体のなるに任せるしかないような気がした。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
太宰治の短編集。読書メーターの他の方の感想で興味を持ち読んだ。戦時中のことや政治的なことが書かれている前半がとても面白かった。後半はかなり飛ばし読みをした。太宰治は「御伽草子」などが好きだったけれど、どういう作家なのかまだ理解できていないので(※太宰治に限らず、特定の作家を系統だてて読んだことがない)、本書は太宰治の生い立ちや思想を知るうえで参考になった。(どうもありがとうございました。)
ぽち
2024/11/21 16:21

本書を読むことで、日本の自由主義に対する理解(想像)が少し深まったような気がした。

ぽち
2024/11/21 16:29

余計なことかもしれないが、太宰治は女性といろいろ問題を起こしているようだ(かどうかわからない)が、何故かそれほど抵抗なく小説を読めてしまう(いまのところ)。御伽草子や走れメロスのイメージがつよいせいかもしれない。御伽草子や走れメロスからは何がデカダンスなのかわからなかったが、本書はたしかにデカダンスな感じが伝わってきた。生きるのが大変な時代だったのだなと思った。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ラッセルによる宗教批判。自分は宗教賛成派なので、批判を知りたくて読んだ。冒頭のWhy I Am Not a Christianのみ読んだ。それほど難しい英語ではないが、意味が1/3くらいしか取れなかった。辞書やWeb翻訳を沢山使った。宗教は、教条的で、残酷な面を持ち、現実の制度と論理的に矛盾している。前向きに知識を持って人間性を改善していくようなビジョンが示されているように思えた。
ぽち
2024/11/20 19:40

ラッセルの考えは(一部理屈的だと感じる部分もあったが)全体的にはもっともであるように思えた。(しかし宗教が異なるので何とも言えないが、自分の考える日本の神様は、もっとイメージ・存在として漠然としているような気がした。自分も四六時中信じているわけではないので、何とも言えないが、折に触れて考えたり信じることによって、精神的に整うというか、間違った方向に追い詰められなくなるというか、架空のものと分かっていても良いこともあるような気がした。)

ぽち
2024/11/20 19:44

「科学知に支えられた知識によって人間性を改善していく」「宗教の古い点や残酷な点に教条的に従うことはない」というビジョンに従うことは良いとして、現実の問題として「文化やモラルのことなる人々が混ざり合ったときに何が起きるのか(モラルの低い側が長期間許容されてしまう可能性)」「教条的にモラルを教えないときに、どういうモラルが根付くのか」という問題があると思った。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレ下巻は戦闘シーンが多くあまり頭に入らなかった。戦後は現実を受け入れアメリカとともに民主主義で新しい社会を作る方向。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
山本五十六が親米で日独伊三国同盟に反対していたのに、同盟締結されて米との緊張が高まり、真珠湾攻撃を担当することになったことが描かれている。マンガなので細かい背景事情はあまり書かれていないが、それでも真珠湾攻撃のことしか知らず山本五十六が反米だと思っていた自分には、色々と新たな情報が得られ参考になった。当時の日本人の世界観がいまとはかなり違っているかもしれないと思った(今更だが)。
ぽち
2024/11/20 09:36

自分はそれ如何によって国や故郷、民主主義(政治主義)との距離感を考え直す可能性があると思う。

ぽち
2024/11/20 09:36

自分は歴史のことがほとんどわからないので、頭が混乱して、妄想に走っている可能性はある。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
数学・物理の勉強につまづき、哲学を調べようとしたところ、(個人的・社会的問題としての)宗教問題につきあたり、科学者が宗教をどう考えているのか知りたくて読んだ。湯川秀樹氏はとても有名な物理学者だが、自分が本を読んだのは初めてだった。全て理解できたわけではないが、全体的にとても興味深く読ませていただいた。物理的なことはよくわからないが、人間的・思考内容的にとてもバランスの取れた方だと思った。
ぽち
2024/11/19 10:17

重要な話として、社会を変化させるときの人間の総合的能力の問題があると思う。人間の総合的能力が発揮されるものの一つとして物理のほかに文学もあると思う。著者の「自己発見」という本では、子供時代に文学にも興味を持ったものの「そこには大人の世界のさまざまなわずらわしさが入り込んでいる」「童話の世界のほうがよかった」とあり物理の道に進んだとあった。個人的には、こういう感受性、人柄が好きになりそうだと思ったが、現実の問題としては、ややこしい問題も避けては通れそうにないのだと思った。(それが宗教と切り離されている

ぽち
2024/11/19 10:18

ところが、日本人として自由でもあり、パブリックに困難なところでもあるところだと思う。)

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
留学した経験のある女性の本。自分との見方の違いが新鮮で参考になった。一神教との世界観の違い、神話、フロイト、構造主義、個人主義など。
ぽち
2024/11/18 19:21

また本書では個人主義について、一神教の基盤を持たない日本に西欧の個人主義はそのまま移植できないのではとしている。このことは参考になった。(ただその解決策として伝統的な「和」を重んじるということが、具体的にどういうことなのかは自分には少しわかりづらかった。)

ぽち
2024/11/18 19:31

(話が蛇行したが、自分で振り返ってまとめると、深く考えずに今の便利な生活に浸っている限り、米のインディアンのような精神的危機(文化否定)と紙一重の状況になる可能性もあるかもしれないと感じた。自分はかなり年を取るまで、神社の参拝みたいなことは当たり前だと思っていて、まさか否定されるかもしれないとは思ってもみなかったので、まだどういう文化状況にいるのか整理できていない。(誰からも否定されておらず、単なる考えすぎかもしれないが))

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレ昔から多くの海外の文物を受け入れて、アレンジしてきた日本文化に関するライトな随筆。和洋の二項対立の見方は、明治以降に洋が主になり(追いかけるべきものになり)、それまで(江戸時代まで)の文化を「和」と呼ぶことによってできた。戦後はアメリカ文化の洪水で洋一択となったが、時折外国人向けに和を取り出して見せる。近代化とは大衆化。日本人は異質なものをとりあわせるのに「間」をうまく活用してきた。和菓子、俳句、住居、画など引き合いに出し、日本人的に感覚的な説得力があった。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレ鳩山内閣⇒菅内閣⇒野田内閣⇒安倍内閣。震災対応。科学技術と財政問題について官僚の影響力が強そうなことが印象的だった。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレ橋本内閣⇒小渕内閣⇒森内閣⇒小泉内閣⇒安倍内閣⇒福田内閣⇒麻生内閣。小泉内閣は田中真紀子氏も応援。民主党に小沢氏も参加。ここまで時代が下ると「それは知らなかった」ということは少なくなる。世襲や格差社会が問題になったとある。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレ宇野内閣⇒海部内閣⇒宮沢内閣⇒細川内閣⇒羽田内閣⇒村山内閣⇒橋本内閣⇒小渕内閣。自民党単独政治にピリオド。マドンナとバッファー・プレイヤー(自民支持だがときどきお灸をすえる)の存在で社会党が支持をのばす。都市への出稼ぎ労働者層に手を差し伸べたのは公明党。湾岸戦争時、ハト派内閣(海部内閣)で派兵はしなかった。宮沢内閣はPKO参加。村山内閣は自衛隊合憲、日米安保を認める。民主党誕生。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレ三木内閣⇒福田内閣⇒大平内閣⇒鈴木内閣⇒中曽根内閣(新保守主義、小さな政府)⇒竹下内閣(消費税)。冷戦終結。昭和終わる。大平内閣以降、田中派の支配が続く。自分は田中派がここまで影響力が大きいことを把握できていなかった。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレ池田内閣⇒佐藤内閣⇒田中内閣⇒三木内閣。団地・中流意識ができ、農村の支持政党が社会党から自民党へ変化。佐藤内閣から田中内閣にかわり官僚政治色が薄まるが、自民党の支持率は低下。リベラルな三木内閣でクリーンなイメージを打ち出す。しかし自民の政治がゆらいだときも社会党は内部分裂して政権を取ろうとしなかった。作者は55年体制が20年でおわるべきであったという。(この先の展開が気になる。)
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレ安本、竹馬経済是正、ドッジライン、朝鮮戦争により戦後経済が市場経済による正常軌道に。共産党が議会政治に復帰。鳩山政権が日ソ国交回復。自由民主党内の派閥が分裂(八個師団)、金権政治。石橋内閣(リベラルなジャーナリスト)から岸内閣(反共の官僚)へ国民の投票を経ずに移行。社会党も右派と左派(計6派閥)、右派は安保賛成(?)、左派は安保反対(?)(日中共同の敵)。岸内閣は安保で国内二分し退陣。池田内閣「所得倍増」へ。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレ自民党の改憲案は小泉政権時代の2005年案(第一次)と野党時代の2012年案(第二次)がある。本書は第一次の議論に関わった舛添氏による解説。気になるところだけ拾い読みした。天皇=元首は他国の憲法の記述が参考にされている。個人主義はそれ自体として否定されないが、利己主義、義務軽視、国内のまとまりがなくなっている、などが問題視されている模様。なお第二次は左翼の民主党政権に対抗するために野党バネ、右翼バネをきかせたもの(復古調)になっているという。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレ政治の歴史の勉強になった(まだ全然分からないので少しだけ)。戦後直後はまだ社会主義の政党の存在感が大きかった。自由民主党の55年体制は、財界に押されて成立。改憲・再軍備志向の鳩山(民主党)とそれらに消極的な吉田学校(自由党)の合同。現在の自由民主党は大きいので、様々な派閥ごとにいろいろな主張が含まれるような印象だが、現在もこれらの流れが残っているのだろうか。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
タイトルと目次から興味を持ち読んだ。キリスト教の視点が取り入れられていて、近代化・戦争(日露戦争)を推進した科学的態度(ひいては文学の自然主義的態度)のもとで、東洋的・伝統的なものが文学的に(文学者の態度として)どうあらわれたか、キリスト教的なものがどう表れたかが言及・比較されている。時代・社会的な背景の下での、文学活動の変遷について分かり易く興味深かった。
ぽち
2024/11/16 10:50

本書とは関係ないが、自分は恐らく文学的にはロマン派(東洋風含む)を重要視して、科学技術、抽象的な社会モデル、現実の生活、と適度に付き合いながら、生きていけないか、模索したいと考えているのだと思った。自分に足りないのは、悲惨な現実を直視することだと思う。しかし直視しすぎるとかえってお互い迷惑になる可能性もあるのではないかと思う。自分は考えなさすぎだとは思うが、適度に考えられるように、文学的な運動も含めて批判的にみられるようになりたい。

ぽち
2024/11/16 11:01

(問題のある書き込みかもしれませんが、誤解されるといけないので念のため。自分は宗教は人間社会にとって重要なものと思っているので、無宗教派ではありませんが、宗教・文化間の勢力範囲・比較に対しては、いまのところ中立でありたいと思っています。)

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ネタバレ前半に現代コミュニタリアニズムや政治用語の関連付け、解説がある。ややこしい政治用語のイメージが少しだけクリアになった。現代コミュニタリアニズムは、右派ではなく中道左派。(似た単語のコミュニズムは独裁で極左。)ロールズの正義論は価値中立だが、現実の人間は価値の基盤がコミュニティーにあるので、コミュニティーの存在は重要。コミュニティーで「共通善」をもとめることがポイント。現代コミュニタリアニズムは、社会主義と個人主義を統合する。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
ジブリ関係者の、背景の描き方に関する本。かなり硬派。アニメのイメージでたかをくくっていたが、絵に関して全くの素人の自分には技術的で難しかった。絵をコンセプトからつくっていくという、基本的な考え方、作業の流れは参考になった。
ぽち
2024/11/16 05:18

本書には全く関係ないが、自由・平等は個人主義と関連付けるイメージでいたが、どちらかというと背景に社会主義が潜んでいるのかもしれないと思った。とすると、社会主義-個人主義のペアのどちらかが強く出るか、もしくは保守、コミュニズムのような分類になるのかなと思った。

ぽち
2024/11/16 05:21

たまに見かける「近代自我」とは何なのだろうと思った。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
本書の前に光文社版(二木訳)を読んだが、イギリス・フランスの歴史的事情が少しわかりづらく、現代日本向けに編集しなおされた本書を参考のために読んだ。冒頭で、ナショナリズムの後にグローバル化に向かう安倍内閣が批判されフランス革命にたとえられている。本文は、光文社版よりも分かり易いともとれるが、ダイジェストされ過ぎて逆に分かりづらくなっているような感じもした。
ぽち
2024/11/14 10:39

歴史・政治はまだ常識が身についておらずわからないことが多いが、自分に適したレベルの本を選択・探すことが重要・難しいと思う。本書は自分の好みよりも少し軽いような気がした。光文社版を先に読んでおいてよかったと思った。

ぽち
2024/11/14 10:44

保守的態度が重要といっても、現代日本では何を精神的基盤とするかは人によって異なり、各自が自己愛(と自戒)をもって精神を発達させていると思う。本書でよかった箇所として、保守は寛容とある。自分は横浜のみなとみらいのクイーンズスクエアのエスカレーターから見える詩(シラー作)を思い出す。 「樹木は、この溢れんばかりの過剰を 使うことも、享受することもなく自然に還すが…動物はこの溢れる養分を、自由で嬉々としたみずからの運動に使用する。…やがて自らの姿を自由に変えていくのである。」

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
「美と崇高の起源」を読んでとても期待していたが、予想より体制(財政、権利、自由平等)について複雑なことが書かれていて、難しかった(飛ばし読み)。作者は「保守思想の父」と呼ばれているそうだが、印象としては「体制の保守」「既にあるものを利用した穏健な改革を志向」のように読めた。フランス革命の苛烈な改革が批判されている。(自分は「美と崇高の起源」から、宗教等を核とした「精神的な保守」を期待していたが、残念ながらそのことにはわずかに触れられているだけだった。)
ぽち
2024/11/14 08:17

真正庶民である自分にとって、エドマンド・バークが言及しているような国王・貴族のことは、直接的にはほとんど関係がないように感じられる(間接的には関係している可能性あり)。他の方が感想に書かれているように、保守主義というと自分は柳田国男のようなものを想像してしまう。地理的に拡大するなら、戦国武将(江戸時代の統治)や荘園のようなものもあり、それはどちらかというと現実的に国民の問題としてマスメディア等でも共有されているように感じる。

ぽち
2024/11/14 08:22

しかし、伝統・歴史の問題を重要視する場合、自由・平等の原則と反してしまい、問題視される可能性もあると思う(最近の日本では、歴史的シンボルを挙げるとそれがなぜかナショナリズムと結びつけられる印象がある。自分は歴史的人物やイベントに注目すると、ナショナリズムの反対で、地域分断という結論になると思うのだが。。)。対話を続けるには、自由・平等と歴史・伝統の二重構造で世界を認識する必要があると思う。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
新海誠監督や庵野秀明監督は好きだが薄い古層をつくったとして批判されている。
ぽち
2024/11/12 15:51

歴史や宗教といったものについての主観的体験を(国内で)どれだけ共有できるのかという問題もあるような気がする。

ぽち
2024/11/12 16:00

アニメのような創作物ではないが、自分が伝統的だと思っていた宗教が、じつは割と最近できた(かなり薄い)可能性もあるのではと思い気になった。それでも、実際に生きた人間に関わっていた、生を支えたという現実、主観的現実は残ると思うが。自分は自分の人生におけるそういったものを大切にしたい。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
互いに似通っている人間の感情についての考察。この着眼点がすごいと思ったが、「崇高の起源は恐怖にある」という内容を読んで、自分の感情の起源が分かったような気がして歓喜した。(美については、半分以上共感できなかったが。)作者のエドモントバークは保守主義の父と呼ばれているらしい(知らなかった)。イギリス人の政治的な世界観について知りたいと思った。
ぽち
2024/11/12 15:38

自分は難しい本を読むことにつかれて、神様(妖怪のような)が出てくるマンガ(正直あまり公言できない女性向け)を数日だらだらとよんでいたときに、自分の神様に対する感情は一体何なんだろう(なぜマンガを読んで面白いと思うのだろう)と思ってこの本を手に取った。(注:マンガとは別に、普通の神道的文化体験もある。それらは整合性なく神という言葉でつながっている。)自分の考える神様は、西洋の「厳しい神」(多分)と違って、保護し恩恵を与えてくれる神様だが、背景にはやはり力、恐怖があるということには納得できて興味深かった。

ぽち
2024/11/12 15:39

ただし自分が勝手に合点がいっているだけで、エドモントバークが本来意図していたものとは違う理解をしてしまっているかもしれない。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
戦争を扱う文学は、戦時中に行われた残虐行為に対する証言文学でもある。読むにあたって、誰か特定の立場に感情移入することは、自分の道徳・倫理の正しさへの確信を強めてしまう。戦争を経験していない世代の私たちは、特定の立場に立たず、他者と出会う読み方も考えるべき。文学が戦争の抑止力となる可能性を考える。
ぽち
2024/11/12 11:30

ほとんど何もわからないが石破首相は日本の安全保障環境が厳しくなっていると言っていた。戦争になることはないと楽観的に思いたいが、なにしろ自分は政治経済がよくわからない。もしそうなったときに、どうなるか(自分がどうなるか)は、周り次第で変わりそうな気がする。社会が混乱した時に「何が正しい」とかそういう感じが強く持てるかわからない。どきどき、びくびくしながら「あわよくば生きたい」と思いそうな気がする。

ぽち
2024/11/12 11:38

極論を言えば、日本人として虫一匹殺すこともためらわれるといえば、ためらわれるが、食糧生産のために虫の発生を薬で防いでいたりもする。ほとんど習慣で生きているだけで、倫理・感覚はあやういなと思う。似たような安定した世界観と一緒にあることが、安心につながりそうだと思う。(それと同時に、普通の生活を維持するために、何かに負担をかけていることにも想像力を働かせないといけないのかもしれないと思う。一般人の自分にはかなり難しいけれど。)

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
数十年前に中学生の時に読んで好きだった。自分の考える西欧人・西欧文化のイメージだが、当時でも文章や感性はかなり分かり易かった。数十年後に改めて気づくと一般人でなく大昔の皇帝だった。(中学生の自分は馬鹿だったのですべてをまぜこぜにしていて一般人と皇帝、現代と古代の区別がつかなかった。)最近勉強しようとしている歴史や地理を考えると、ヨーロッパ人にも色々な人がいそうだと思う(いまだ混然として区別がつかない)。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
一九八四が(描写がきつくて)読めなかったが、心残りがあったので、作者を理解するために読んだ(かなり飛ばし読み)。文学的に自由であること、事実に誠実であること(残虐であっても目をそらさない)、を重要視しているということ、その他、時代背景にともなう世界観などを、漠然とではあるが理解できた。東洋人である(ためかどうかわからないが)自分にとっては、「文学は精神をきちんと正常に整えるたものもの」という認識でいたが、作者にとっては、描写の可能性を追求するものなのだという立場の差分を理解できた。
ぽち
2024/11/12 08:03

(また、ヨーロッパ人の反ユダヤ感情についてはよくわからなかった。自分から見るとユダヤ教もキリスト教も啓典の民で同じように見える。また、前書きと後書きにある、中国共産党と作者・訳者の関係については、基本的な政治の知識が頭に入っていないので、何を言っているのかよく分からなかった。)

ぽち
2024/11/12 08:50

まだあまり理解できてはいないが、西欧人の知的誠実さを追求する態度には、個人的にかなり好感を抱いている。(自分が実際にどれだけ真似できるかはわからないが。)いまどちらのモードでいるのかという、文化の切り替え(と切り替えた後でもバランスをとって節度を保つセンス)を意識する必要はあるような気がする。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
有名な本なので読むのを楽しみにしていたが、残念ながらあまり頭に入らなかった。状況設定が政治的に問題となっているのだと思うのだが、それ以前に、主人公の女性に対する認識が、ほぼ(昔話と少女漫画と少女小説)で育った少女漫画脳の自分にはちょっと厳しすぎる感じがした(自分は多くの少年・男性漫画が読めない)。(この感想でご不快になられたらすみません。個人的な好みの問題なので、無視していただけると助かります。時間をあけて、再度挑戦してみたいと思います。)
ぽち
2024/11/11 19:31

個人的には、主人公はある意味精神的に問題を抱えているようにも思われる(特殊な環境のせいでおかしくなっているのか)。が、男性の精神状態として、何が普通なのかは自分にはわからないので、何とも言えない。(かなりの問題発言かもしれず、少し怖いですが、一応書きます。だけど、これが男性の普通なんだって言われたら、女性的には、システムというよりむしろ男性のが怖いと思う。)

ぽち
2024/11/11 19:46

よくわからないけれど、正直いって、「こういう男性がそこそこいるんじゃないのか」と想像したことはあった(妄想かもしれないが)。もし普通にいるのなら、このように小説にはっきり書かれていることは、参考になることだと思う。それほど割合は多くはないと思うけれど。生存環境によってはそのことを認識することはかなり重要だと思う。多分小説の本題からずれているけれど、これはこれで、そこそこ重要な問題だとは思う。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
以前、放送大学の文学の授業で扱っていたので読んだ。世界文学を全く知らない自分にとっては新鮮で、馴染みのない土地で理不尽な思いをして、最後追い詰められたところで宗教的なものに接触するという状況設定(少しだけベン・ハーのような)が当時の自分の世界観とあっていて、一時期熱狂的ともいえるくらい気に入った作品だった。海外の小説はすんなり読めるものと読めないものがあるが、本作は比較的読みやすかった。
ぽち
2024/11/11 19:01

自分は正当なキリスト教徒ではないが、日本の神道でも理不尽な目に合えば、(神様や正義のような存在に対して)似たような心境になるような気がする。とはいえ、キリスト教圏の作品では「理不尽な目にあうことがある」と真正面から解釈するのに対し、日本の文学(というか説話・昔話)では「一時理不尽な目にあうがじっと我慢したり工夫していずれ幸せになる」のようなストーリーになることが多い気がする。自分はキリスト教圏と日本文学の影響を両方うけて揺れ動いているような感じがする。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
読書メーターで何人かの方が読まれていたので興味を持ち読んだ。自分にはいろんな意味で難しい(状況・筋が追えない、文化・感性・言い回しが難しい)小説だった。時間をかけて再挑戦したい。部分的だが、確かに現代の感覚にも通じるものがあるような気がした。大衆化による書物の単純化、近代化(共同体の崩壊)による人間疎外の生活感覚を描いていると思った。
ぽち
2024/11/11 07:21

本書とは違い、現代の日本にやネットは十分すぎる・贅沢すぎるほどの本の蓄積があると思う。問題意識や自由になる時間がなければそれらを読み解くことが難しい・できていなかったのだと思う。一般的にそこまで複雑に考える必要があるかどうかは分からないが、人生に躓いた時には、確かに支えにはなってくれるとは思う。

ぽち
2024/11/11 07:37

本書の中で、口伝で本を伝えるプロジェクトの中に、現在自分が読んでいるバートランド・ラッセルの名前があった。焚書をする論理としては、国民には記憶力コンテストでもあてがって、自分で考えている感覚にさせてやればよく(実際は自動的な反射作用で動かす)、哲学や社会学のような、物事を関連付けて考えさせるようなものは与えてはいけないとある。しかし自分は科学技術を使う社会で、哲学や社会学はかなり必要な気がする。哲学や社会学を禁止するのであれば、科学技術の基礎(啓蒙主義?)を大衆に教えない・社会に適用しないでほしいと思う。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
若者ではなく中年だが、政治入門として読んだ。全て同感できたわけではないが(そのためかなり飛ばし読みをした)、色々と勉強になった。本書の議論のトーンは、テレビ等のマスコミの政治談議に近いと感じた。それは「天下の公論」のような印象のもの。すなわち、抽象的に、一般的に主張できると思われることを述べて、それに従っていない事例を批判するというもの。確かに、政治はそうあるべきだろうし、そうすれば、全体としては徐々に良くなっていくだろうなという気がした。本書が推奨しているのは、慎重な進歩主義と楽観的な保守。
ぽち
2024/11/10 17:16

なお本書では、「利己的な利益の追求」や「差別」が批判されている。「利益の追求」が批判されるのは日本的だと思うが、「差別」が批判されるのは日本的には近代志向の考え方だと思った。グローバル資本主義批判、中国の社会主義をエリート主義として批判していて、普通に命を大事にして生きられることを主張している。資本主義を一部とりいれつつ、一般人として平均的に多くの欲を持たず生きることを推奨しているように思えた(それはそれで納得できた)。

ぽち
2024/11/10 17:24

自分が難しいと思ったのは、利益を追求しているとみなされるかどうかが、多くの場合、他者との比較(特殊な価値観を基準とする)で相対的と思われること。(近代に局所的にできたと思われる相対的な)他者の価値観と歩調を合わせて、同じような生活を送っていれば(国際的に贅沢でも、ローカルに平均的であれば)、政治上は特に問題視されないが、他者の価値観を気にしなければ、糾弾される可能性があるということ。そして、「他者」の感性や価値観の平均が集団によってかなり異なり、日本では集団間の流動性が低いと思われること。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
難しくて読むのに時間がかかった。私たちが日常目にする「知識」と呼ばれるものにはいくつかの種類がある。大きく分類すると1)面識された直接的知識(センスデータと自己)と、2)派生的知識(類推、記述された知識)がある。センスデータからの抽象化により、類似、普遍への言明(白、大きい、のようなイデア)に至る。知識の根拠としては、1)帰納(「人間は必ず死ぬ」のような)と、2)アプリオリ(「1+1=2」のような)がある。合理論と経験論のどちらかではなく、折衷する立場。カント、ヘーゲルを批判している。
ぽち
2024/11/09 08:50

哲学の意義は知識に開かれた態度でいられること。

ぽち
2024/11/09 08:59

翻訳(単語)の問題もあるのか、文章の意味がとれない箇所がいくつもあった。また存在、時間は、西欧哲学を知らないのでピンとこなかった。しかし、全体的にはとても面白く参考になった。とくに言葉について考えるために、かなり参考になりそう。あらためて、自分が生きる空間は、自分が直接経験したものではない科学、帰納(慣習)によって成り立っていて、自分は多くを伝聞に頼り、特殊な感覚、感性で毎日を送っていると認識できた。その中で、他人と言語を通じて交流できることは、人間としての共通の特性を基盤とするのだと思った。

が「ナイス!」と言っています。
ぽち
日本庭園のような伝統の空間のデジタルアーカイブを作成することで、暗黙的な文化を意識化できる。技術にのみ込まれ淘汰される伝統ではなく、技術に開かれ、技術に補強される伝統、のようなイメージ。自分は政治的左右とか科学と伝統の関係がまだ消化できていないが、こういう対峙の方法があるのかと視野が広がった。(科学の意味でも文化の意味でも田舎者の自分には少し遠い世界だが)
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
他の方も書かれているように文系寄りの本の読み方。5〜6年以上前に読んで参考になると思ったが、内容を忘れたので再読。本はネットワークになっている。本による教養は社会の中で判断を下す参考になる。話の前提は隠れて暗黙的になっていることがある。私たちは揺らぐ価値の中で生きている。価値は個人により異なるが社会として判断しなければいけないことがある、など。特に最後の方は、政治的文脈で他人と話が食い違っているときに初心に戻って視野を広げてくれそうだと思った。
が「ナイス!」と言っています。
ぽち
1/5くらいしかわからなかった。難しいが、すごい本だと思った。西洋(16~19世紀)と日本(19世紀)の数学教育史について社会情勢(政治、産業の状況)とあわせて解説されている。人文教育と数学・科学教育は、登場した時期や、保護した社会階層・地域が異なる。数学教育の発展は革命精神、ブルジョアジー、産業、中央集権などとかかわりがある。しかし伝統重視派からの反動もあった。自分が受けた数学教育が社会的にどういう位置づけのものかを捉えるために参考になった。
ぽち
2024/11/01 23:52

自分が理系の勉強したのは直接的には仕事を得ることが目的だったので(社会と学校制度に無知だったため失敗したが)、学問の歴史と意識が合致していると思った。数学に加えて、人文(古典など?)も、政治状況と現代の学校教育の背景を推測でき、少し納得がいった。しかし日本の場合、伝統と科学が完全に分離しているわけではなく、主流(中道?)では、それらが混ざり合っているような気がする。

ぽち
2024/11/02 06:35

追記:本書は、右でも左でもない慎重な書き方のように見えるが、本書を読んでしばらくすると、頭の中が攪拌されて、極端な左よりの世界観(「人類の文化的発展」のような)になってきた(個人的体験、こじつけかもしれない)。頭の中を真ん中くらいの世界観に戻したいと思い、1)神様を信じる、2)人文系の本を思い浮かべる、3)仏教的な意識コントロールを思い浮かべる、4)「世間」の存在を思い出す、など試して(文系的な世界観にして?)、引き戻した。色々な世界観と遭遇するので、頭の左右をある程度コントロールできるようになりたい。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/10/20(412日経過)
記録初日
2023/10/27(405日経過)
読んだ本
530冊(1日平均1.31冊)
読んだページ
143310ページ(1日平均353ページ)
感想・レビュー
487件(投稿率91.9%)
本棚
27棚
年齢
47歳
現住所
神奈川県
自己紹介

娯楽と知識のアップデートのために日々本を読んでいます。基本的にリアル書店、古書店が好きなのでお世話になっていますが、費用と時間と収納スペースの制約があるので図書館、電子書籍も利用します。

★★★
気が向いた時には、かなりの速度で感想を投稿するので(1日5~10件)、気になる方は、すみませんがお気に入りの解除をお願いします。
★★★

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今後は活字の割合を増やしていきたいですが、マンガはマンガで芸術作品としてとらえたいです。
【ジュニア向けの本】
自分の過去を振り返って、読書を通じた心理的成長に興味を持っており、いまでもジュニア向けの本を読みます。

大人(40代)ですが、大人向けの本は難しいことが多く、飛ばし読みが多いです。難しかった本の感想は、えいやで適当に書いています。少しずつ難しい本も読めるようになりたいです。

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