ネタバレ葬儀が死者との別れの場であるように、延命措置や臓器提供の説明は生者に気持ちの整理を促す儀式なのかもしれない。 傍から見れば娘で人形劇をしている狂った母親だが、おそらく彼女が娘の死を受け入れるには必要なことだったのだろう。 自分はどうだろうか。もしも大切な人が脳死状態に陥ってしまったら。延命措置を望むかもしれない。しかし金銭的に余裕があったとしても、目覚めない姿を直視し続けるのは難しい。心が耐えきれない。きっと罪悪感に苛まれながらも終わりを望むだろう。

ネタバレ生活保護の不正受給者は全体の0.3%らしい。 いまだと外国人の不正受給が大きな問題になっているが、本作では触れてなかった。 この作品の主題は不正や悪ではなく、自分を弱者だと認められない弱さであるように思う。 愛美は考えることが苦手な障害者といった感じだし、莉華は金本の威を借る狐。その金本は新宿に戻りたくても戻れないヤクザの中ですら爪弾き者。 この作品の登場人物は皆なにかを求めてる。生活保護受給者が本当に必要としているものは、心の拠り所なのかもしれない。

ネタバレ葬儀が死者との別れの場であるように、延命措置や臓器提供の説明は生者に気持ちの整理を促す儀式なのかもしれない。 傍から見れば娘で人形劇をしている狂った母親だが、おそらく彼女が娘の死を受け入れるには必要なことだったのだろう。 自分はどうだろうか。もしも大切な人が脳死状態に陥ってしまったら。延命措置を望むかもしれない。しかし金銭的に余裕があったとしても、目覚めない姿を直視し続けるのは難しい。心が耐えきれない。きっと罪悪感に苛まれながらも終わりを望むだろう。

ネタバレDEATH NOTEのような、警察や周囲の人間との心理戦を期待していたのだが、犯罪を犯した少年の不安定な心理に重きを置いたサスペンスだった。 そもそも曾根を殺害する必要はあったのか。 もしも主人公が曾根を手に掛けていなければ、成長した妹は襲われていたか売春させられていただろう。 曾根が末期の癌だと告げる描写もあったが、私には単に同情を引くための嘘にしか思えなかった。主人公の母を脅迫している内容からも彼の卑劣な本性が窺える。 青春をしてる主人公から明るい未来の可能性を見ただけに、虚しさと敗北感が強く残った。