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2024年12月の読書メーターまとめ

葉月
読んだ本
3
読んだページ
927ページ
感想・レビュー
3
ナイス
31ナイス

2024年12月に読んだ本
3

2024年12月のお気に入られ登録
2

  • たかし
  • 轟直人

2024年12月にナイスが最も多かった感想・レビュー

葉月
メタ的な小説といえば、エンデの「はてしない物語」とかを想像したけれど、これは更に作家自体が自分を追い込んでいくという壮絶さを感じた。 言葉による婉曲表現が段々と出来なくなって、人々や主人公の本音や悪意が露骨になっていく様は、人間らしくもありゾッとした。と同時に、文字規制が強くなるにつれ官能小説が始まったり自伝を綴ってみたりと、逆に素直にというか自棄になるのがまた面白かった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年12月の感想・レビュー一覧
3

葉月
正直これを読んでいると小学生頃の読書のワクワクが蘇ってくる。下品だし奴隷制度や畜人蔑視がキツイのは確かだけれども、これはこうやって使うものなんだとか、次はどうなるんだろうとか、常識を知らなかった子供の頃に立ち返れる作品に感じて私的にはかなり面白い。史実に基づいたフィクションはかなり良く出来ていて関心もしたし、大人向けの寓話として私は好きです。
が「ナイス!」と言っています。
葉月
箱男は自己本来の自由さを求めた結果で、社会共同体から超越したもの。時間や約束、ルールに雁字搦めの殺伐とした世界は失われ、自己の内面から見る世界は優しく均一に平等だ。ニュース中毒の我々は全てを評価し、順位づけ、価値基準でものを考える。現代における箱男は増えたと思う。自分の内に引きこもっている間は確かに平和だろうが、いつかはこの本の登場人物たちのように役割を交代しなければならない時が来る。それはBの抜け殻のように物悲しいが、希望もあるように思う。
が「ナイス!」と言っています。
葉月
メタ的な小説といえば、エンデの「はてしない物語」とかを想像したけれど、これは更に作家自体が自分を追い込んでいくという壮絶さを感じた。 言葉による婉曲表現が段々と出来なくなって、人々や主人公の本音や悪意が露骨になっていく様は、人間らしくもありゾッとした。と同時に、文字規制が強くなるにつれ官能小説が始まったり自伝を綴ってみたりと、逆に素直にというか自棄になるのがまた面白かった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/11/21(413日経過)
記録初日
2022/06/14(938日経過)
読んだ本
134冊(1日平均0.14冊)
読んだページ
54458ページ(1日平均58ページ)
感想・レビュー
26件(投稿率19.4%)
本棚
15棚
性別
年齢
25歳
自己紹介

子供の頃から本大好き。
イザベル・ホランドの「顔のない男」、赤川次郎の「森がわたしを呼んでいる」なんかが幼少期特に心に残った作品です。
最近は、笠井潔「矢吹駆シリーズ」や三大奇書などの一風変わったミステリとか、円城塔や柴田勝家などのSFも好んで読みます。

北海道の田舎住みで同趣味と出会えないので、ここで仲良く出来れば幸いです。

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