面白かった。人類存亡を賭けた絶望的なサバイバル。どんどん追い詰められていくのが凄く良かった。食料問題とか電力とか制度とか重力とかSFのワクワクが存分に詰まっていて楽しかった。

エネルギーというか勢いが凄く凄い。前作から20年経っているはずなのに全く色褪せない。『NHKにようこそ』や『ネガティブハッピー・チェーンソーエッジ』の綺麗な構成（ストーリーライン）が薄れて、代わりに爆発力だけで、どこまでも進んでいく感じがあったと個人的には思う。等身大の青さも健在だけれど終わり方は20年分の発酵具合というか、今の滝本竜彦だからこそ書ける物なのだろうなって感じがした。あと、セックスドラッグバイオレンスのバイオレンスが他者とか読者への攻撃に向かないから、身構えずに楽しく読めた。

どこまでが既存の情報で、どこからが新情報、今後の伏線なのか記憶がアヤフヤで全く理解出来ていないけれど、それでも楽しく読めた。8部まで読み終えたけれど、ここまで広大な構想を練れるのは本当に凄いと思う。

第一部の時代にやっと追いついた。ほとんど復習みたいな感じでスラスラ読めた。構想力がすごい。小川一水は第一部から、ずっとここに繋がるように書いてきたのだろうか。早く続きを読みたい。ていうか、人類詰んでないか？

面白かった。人類存亡を賭けた絶望的なサバイバル。どんどん追い詰められていくのが凄く良かった。食料問題とか電力とか制度とか重力とかSFのワクワクが存分に詰まっていて楽しかった。