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2026年1月の読書メーターまとめ

Tozza
読んだ本
11
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感想・レビュー
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2026年1月に読んだ本
11

2026年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Tozza
散文的に書かれたノヴァーリス『青い花』であり、ホフマン『黄金の壺』といった印象。旅=人生の終着点に憧れとしての女性を象徴的に置き、その理想化された一点に向かって自分の物語を収束させる主人公ラゴスの半生を綴った一代記。構想は壮大だが、展開には起伏が乏しく、単調なエピソードが積み重ねられるだけの平坦なリズムに、感情が揺さぶられることはほとんどない。読後に残る余韻も乏しく、決して凡作ではないが、なんとも評価の定めがたい作品。
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2026年1月にナイスが最も多かったつぶやき

Tozza

2025年12月の読書メーター 読んだ本の数:6冊 読んだページ数:2710ページ ナイス数:27ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1466876/summary/monthly/2025/12

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2026年1月の感想・レビュー一覧
11

Tozza
ジュヴナイル作品ではあるものの、科学的設定は厳密であり、文体をやわらげて書かれた準ハードSFとして位置づけることができそうな一作。初出が1965年であり、ボストークからアポロ計画へと至る宇宙時代が最も熱を帯びていた時期に書かれたことを踏まえると、未知の空間としての宇宙と青少年の未来とをアナロジーとして重ね合わせ、そこへと踏み出すことの不安と期待を、当時の時代精神のなかで見事に融合させて描いた作品だといえる。「SF日本おとぎ話」も、ひとつの思考実験として存分に楽しむことができた。
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Tozza
ネタバレ戯曲として、舞台上で徐々に緊張感が高められてゆくサスペンス的な展開は読み応えがあり、集中して作品世界に入りこむことができた。最後に破局してしまうことは何となく予測できたが、夫ヘルメルのあまりの変貌ぶりに少し違和感が残ったものの、そのせいか、ノラの心情の変化がつかみやすく、観客の良心をノラの人格に焦点化させるという点での演劇的技巧を感じさせる作品であった。
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Tozza
ネタバレ文房具たちの乗る船団を舞台に精神病理の症例研究として展開される第一章、世界史のパロディとして「イタチの千年紀」を丹念に描く第二章、そして両者が交錯し、メタフィクション的混沌が極限まで加熱され、ほとんど文体研究の実地訓練と化す第三章。実験的手法をここまでの熱量で具現化するヴァイタリティは凄まじく、鬼気迫る感すらある。読み手の忍耐力と文学への愛(とりわけ筒井文体への無償の愛)を試す小説・・・ただ、最後の100頁の修行のごとき文章の洪水はもうこりごりかな(句読点や段落の有難味を改めて実感しました)。
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Tozza
ネタバレ人造人間の女性ネメスと、未来から送り込まれた怪物シュライクとの最終決戦は、『ドラゴンボール』における18号とセルの戦いを彷彿とさせ思わず笑ってしまった。物語は前作『ハイペリオン』シリーズの単なる続編というよりも、はるか未来の子孫たちが主人公となり、旧ウェブ世界の遺跡をたどりながら、半ば伝説と化した先祖の事跡を追体験していく巡礼譚として描かれている。やや単調な展開ではあるが、まだ『エンディミオン』シリーズの前半二冊を読み終えたにすぎず、残る二冊を読み終えた上で、あらためて全体像について考えてみたい。
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Tozza
散文的に書かれたノヴァーリス『青い花』であり、ホフマン『黄金の壺』といった印象。旅=人生の終着点に憧れとしての女性を象徴的に置き、その理想化された一点に向かって自分の物語を収束させる主人公ラゴスの半生を綴った一代記。構想は壮大だが、展開には起伏が乏しく、単調なエピソードが積み重ねられるだけの平坦なリズムに、感情が揺さぶられることはほとんどない。読後に残る余韻も乏しく、決して凡作ではないが、なんとも評価の定めがたい作品。
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Tozza
ネタバレ『ハイペリオン』シリーズのもつ圧倒的なスケールに比べると非常にシンプルにまとまっており、やや単調な展開に物足りなさを感じてしまうのは、『デューン』同様、続編ゆえの宿命なのか。テーマ自体にもそれほど斬新さを感じられず、地球(オールド・アース)の探究というテーマはどうしても『ファウンデーションと地球』を想起させるし、未来の救世主をアンドロイドと人間(と怪物シュライク)が追っ手から守るという構図は「ターミネーター2」を連想してしまう。とはいえまだ前半が終わったところ、後半の展開に期待したい。
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Tozza
飛作品特有の虚と実の混淆を描くテーマを全篇に配しつつ、コア・ファンに応える「海の指」や「自生の夢」のスピンオフから、飛節全開の表題作が描くバラード的な終末の世界観まで、見所も読み応えも十分なのだが・・・『自生の夢』や『グラン・ヴァカンス』、『零號琴』で炸裂したバロック的なイメージの氾濫や、滅びゆく世界を残酷に描いたカタストロフィの様式美が完全になりをひそめ、円熟の境地にいたった作家の完成された作品群を、感嘆しつつもどこか物足りない気持を抱えたまま読み切ったという印象。次作『廃園の天使III』に期待したい。
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Tozza
『レ・ミゼラブル』の本篇を読む上で、物語の歴史的背景や当時の社会情勢などを理解するための補助文献として、並行して読み進めた一冊。本篇を読み終えたことで、こちらの本も同時に読了。マリユスのモデルがユゴー自身であることや、作者自身の経験・見聞が色濃く投影されている点などが仔細に詳述されており、挿絵との相乗効果も相まって、作品への理解が一気に深まった。本編を読み解く上での必須のガイドとして、ぜひおすすめしたい一冊である。
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Tozza
全巻読了。劇的な展開の合間に、狂言回しのごとくユゴーの長広舌が挟み込まれる構成は最後まで一貫しており、ここが本作の評価を分けるところ。劇的構成を重んじるあまり、限られた登場人物が各場面で都合よく再会を繰り返すという不自然さもあるが、これは鹿島茂氏も指摘するように、小説家というよりロマン派の詩人・劇作家としてのユゴーの真骨頂なのだろう。 個人的には、幕間の余談が生むリズムも含めてこの小説の醍醐味だと感じ、最後まで楽しく読めた。これから手に取る方には、ぜひ抄訳ではなく全訳で、この圧倒的な熱量に触れてほしい。
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Tozza
観念的なイメージを、サブカル的なバックボーン(プリキュア、エヴァ、ゴレンジャー、火の鳥、まどマギ等)を支えとした具象的なイメージと交錯させることで、神話の体系を現世的な世界観のなかでアポカリプス調の演劇として昇華させた傑作。美褥世界の崩壊を告げる鐘撃(ディンパクト)、原初の世界樹(鐘を実らせるエデンの樹)の復活、魂の合唱隊(コロス)による真実の斉唱など、ティントレットの「天国」を彷彿とさせるイメージの洪水に圧倒されながら一気に読了。零號琴が静かに鳴り響く滅びの光景は忘れがたい。
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Tozza
ネタバレ『プリュメ通りの牧歌とサン・ドニ通りの叙事詩』という題名が象徴するように、本巻ではマリユスを中心軸として、牧歌的世界(コゼットの恋)と、叙事詩的世界(六月蜂起)とが錯綜して描かれる。ロココ時代の田園風恋愛を想起させる夢幻的な世界と、革命の悲惨さと暴力が跋扈する現実のパリとが対置されるなかで、恋愛に没入するコゼットは凡庸で俗悪なヒロインとして造形される一方、革命の渦中においてロマン主義的な悲劇を演じるエポニーヌは、理想化されたアンチ・ヒロインとして浮かび上がる。両者がいかに収束するのか、最終巻の展開に期待。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2024/01/25(756日経過)
記録初日
2023/12/15(797日経過)
読んだ本
193冊(1日平均0.24冊)
読んだページ
71267ページ(1日平均89ページ)
感想・レビュー
130件(投稿率67.4%)
本棚
4棚
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