当たり前のように学校に通って同年代の友達を持ち、将来の夢まである萬里と、わずか10歳で女中として働き始めたハナ。仕方のないこととはいえ、やっぱり胸が痛む。ハナ自身が自分の境遇をつらいと思っていないことが救いか。たまたま、今までお世話になった家がいいところばかりで良かったと思う。

当たり前のように学校に通って同年代の友達を持ち、将来の夢まである萬里と、わずか10歳で女中として働き始めたハナ。仕方のないこととはいえ、やっぱり胸が痛む。ハナ自身が自分の境遇をつらいと思っていないことが救いか。たまたま、今までお世話になった家がいいところばかりで良かったと思う。

実体験から、娘に依存する母親ほど罪深きものはないと思う。こういう人は、娘にも娘の人生や考え方があると絶対認めない。どこまでも自分の思い通りに動かそうとする。最低。

ひたすらかわいく、心が洗われるような気がした。大人の世界はつらいことも多いから（それは子どもも同じか）、時々こういう物語に触れて心の浄化をしたいと思う。

現実はこの100倍キツかったと思い、胸が痛む。満州に夢を見たりあるいは仕事で行くことになったり、日本から渡った理由は人それぞれだったと思うが、国から奨励されたのは事実であり、敗戦となっても国民を守らず、丸腰の国民たちだけで長い道のりを歩かせたのは本当にひどい話。今の政府もたいがいおかしいので、またこんな悲劇が繰り返されないよう、我々国民もおかしなことには断固としてNOを突き付けるようにせねばと思う。