ネタバレそう深くはない私の読書歴の中で、博士の愛した数式 はとてもとても大事な一冊。 にも関わらず著者の他の本を読んだことが無かった。 不思議と。 二冊目の小川作品。 突発性難聴とそれに伴う耳鳴りに悩まされる女性と速記者の恋愛？というか不思議な交流。 夢か現実かあやふやな世界で、速記者も実在するのか 幻なのか。 文体が官能的。 読んでいる間は、騒々しい朝の通勤電車でもしっとりとした雰囲気に浸れました。