辛い出来事は同じ境遇を経験した人に深く刺さり、同じ周波数でないと届かない。辛い経験をした人ほど人に優しくできるという言葉の意味の解像度がとても上がった。 キナコをどん底から人を救える程までに導いたアンさんの存在が只々素敵だと思った。虐待を受ける環境に身を置くと視野が狭くなり家庭という小さな箱がこの世の全てだと感じてしまうため、頼れる第三者がいるといないとでは全く違う結末になってしまうだろうとなと感じた。キナコはその点まだ恵まれていたのかなと思った。

登場人物それぞれがnの事を思って行動する話で物語が進んでいき、事件の真相があきらかになっていく構成が面白かった。誰にでも誰かを思って嘘をついたり、行動することがあるかと思うが、物語のように全てを把握できているわけではない。自分が認識していない誰かのお陰で生きていけている節もあるのかなと思った。出来るだけそのような善意に気づけるように意識を向けていきたい。

友人の死を目の当たりにした4人が大人になり次々と罪を犯していく展開で読みやすく面白かった。 幼い時投げられたネガティブな言葉は生きる上で大きな枷となりその後を縛る呪いになるのかなと考えさせられた。 子供達が遊んでいる時に事故にあうニュースを見て心を痛める事があったが一緒に遊んでいた子達の事には目を向けることはなかった。もしかすると作中の登場人物達のようにその後もわけありな人生を送っているのかと想像するとケアが必要なのかなと思った。 物語最後の贖罪は腹落ちするタイトル回収でよかった。

辛い出来事は同じ境遇を経験した人に深く刺さり、同じ周波数でないと届かない。辛い経験をした人ほど人に優しくできるという言葉の意味の解像度がとても上がった。 キナコをどん底から人を救える程までに導いたアンさんの存在が只々素敵だと思った。虐待を受ける環境に身を置くと視野が狭くなり家庭という小さな箱がこの世の全てだと感じてしまうため、頼れる第三者がいるといないとでは全く違う結末になってしまうだろうとなと感じた。キナコはその点まだ恵まれていたのかなと思った。

本を読むことで得られる恩恵が多くあることを教えてくれた。本の読み方には自分では到底思いつかない楽しみ方があり多くの本を読んできた著者ならではの本との向き合い方は面白く参考にしていきたいと思う。 満足は100%、感動は101%。1%の違いに雲泥の差があるという言葉に心を打たれた。1%を追い求めるようになりたい。

自分がやりたいことを人から喜ばれるような形にしていくと成功するパターンが多い。周りにいる素敵だと思う人も人を喜ばせることが好きな人が多いと感じた。 人に媚びると人を喜ばせるの境界が今までよくわからなかったが、自分が主導権を握っていく事で喜ばせる事ができると学んだ。媚びた人になっていくと優しさを弱さだと履き違えてつけ込んでくる人間もいるため気を付けていきたい。自分が幸せになる近道は相手を幸せにすることかなとおもった。

伏線の回収が見事で読みやすかった。著者のミスリードで進んでいくストーリーが面白く飽きずに読む事ができた。 人の一面だけを切り取って善悪を判断するのは良くないということを再認識させられ、人を見る指標を考え直したいと感じた。また、腹黒大魔王のように人を信じて行動できるような人間になりたいと思った。

実際にメモを取る事で言語化につながるという具体的な内容を記されていていい本だった。自分が感じていることをいかにすくって言葉に落としていく事が重要だと感じた。 また、このアプリで感想を残すきっかけを作ってくれた。