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2024年10月の読書メーターまとめ

ゆうさこ
読んだ本
7
読んだページ
2084ページ
感想・レビュー
7
ナイス
158ナイス

2024年10月に読んだ本
7

2024年10月のお気に入られ登録
2

  • Kazuki
  • なな

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ゆうさこ
6章の登場人物のセリフで「パニック状態で身勝手な行動をとってしまったのではなく、人間性の地金があらわになってしまったとしか思えなくて」(結果、人間不信になった。)というのがある。コロナ禍をかなり言い得ていると思う。そもそも素晴らしい人間性の人なんて、そうはいない。みんな自分が不完全なことは分かっていて、人に迷惑をかけないよう、あるいは人から悪く見られないよう、できるだけ地金が出ないようギリギリの努力をしている。その努力をする余裕がなくなってしまったのがコロナ禍で、結果、「ツミデミック」になったとも言える。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
7

ゆうさこ
ネタバレ人生は、自分で選んでいるようでいて、実は偶然の連続にすぎないと思い知らされる。私たちにできるのは、その結果をどう受け止めるかということ。それ次第で、幸・不幸が変わってくる。「ストレス・リレー」で最後に登場した「英雄」は、そのことを象徴している。更に印象に残ったのが「手先が器用」。こんな取るに足らないような話を、なぜ入れたのか疑問だったが、読後に納得。「手先が器用」というただの一言の受け止め方だけで、数世代に渡って、ほんのりとした幸福感が繋がっていく。極限まで何でもない話だからこそ、その意味が強調される。
が「ナイス!」と言っています。
ゆうさこ
神道を「ない」宗教だとし、「ない」故に、他の宗教と対立しないから存続してこられたとする説明は、分かりやすかった。とは言え、アニミズム、八百万の神から始まり、記紀神話、神仏習合、復古神道、国家神道、教派神道と、時代により様々な影響を受け、変化してきたこの宗教自体を真に理解するのは、やはり難しそうだ。日本人として理解したい気持ちはある。が、鳥居をくぐればとりあえず神聖な気分になり、名も分からない何かの神に手を合わせれば、守られている気になってしまう神社という場所がある。そんな適当さが、神道の良さなんだと思う。
が「ナイス!」と言っています。
ゆうさこ
実に刺激的だった。日本文化的なもので、知ってるけど、分かってはいないものはたくさんある。これを分かることで、見えるもの、感じられるものが相当変わるんだなと思った。例えば、スサノヲ。これまで私の中ではストレスを感じるキャラ(神に失礼?)でしかなかったのだが…「スサノヲ=荒れすさぶ」→「すさび」→「あそび」→「数奇」という展開が語られる。スサノヲが数奇者にまで繋がっているとは! そういうことが分かっていると、スサノヲを見る眼が変わってきて、面白い。日本文化をもっと味わえるようになりたいと思わせてくれる本です。
が「ナイス!」と言っています。
ゆうさこ
ネタバレ数々の困難に、幾度も打ちひしがれそうになるも、なんとか良い方向に向かい、支えてくれた人たちに感謝感謝。…で終わるのだが、肝心のバッタ防除に繋がる成果について殆ど書かれていないため、筆者の終盤の高揚感、達成感がピンとこなかった。その訳は、あとがきでやっと分かる。筆者が成果をまだ論文発表していないため、公にできない事情によるそうだ。なら仕方ないが、作品としては物足りなく感じた。でも、この本のお陰で、バッタ問題や、高学歴ワーキングプア問題の深刻さを知ることができた。前野さん立派!これからも頑張ってください!
が「ナイス!」と言っています。
ゆうさこ
前から読んでみたいとは思っていたが、読み終わってから、鉄道ミステリー(時刻表トリック)の古典中の古典だと知った。「現場100回」を地でいくような地道な捜査。アクロバティックな興奮はないが、一進一退を重ねながらも、確実に真実に近づいていくことに、安定した心地よさがあった。列車の時間が正確な日本だからこそ成り立つ話。時刻表からミステリーを楽しめてしまう国にいるのは、ちょっと得している気分になった。三原刑事の上司(主任)が、いい上司していた。
が「ナイス!」と言っています。
ゆうさこ
あの事件の、数々の不可解な点を繋ぎ、1つのストーリーとして描き切った力量と、度胸がすごいなと思った。こうしてストーリーになっていると、読んでいく程に、これが全て事実であるように思えてくる。現実の人物で、作中の人物と重ね合わされる人もいるだろうが、そういう想像をしていいのか悪いのか、どんどん分からなくなっていった。「権力」は嘘をつく…と思っていた方が良いのだろうとは思うが、疑うことに労力を使わなくちゃいけないのも何だかなぁ。疑わなくてもすむ、公正な社会であってくれさえすればいいのだが…
が「ナイス!」と言っています。
ゆうさこ
6章の登場人物のセリフで「パニック状態で身勝手な行動をとってしまったのではなく、人間性の地金があらわになってしまったとしか思えなくて」(結果、人間不信になった。)というのがある。コロナ禍をかなり言い得ていると思う。そもそも素晴らしい人間性の人なんて、そうはいない。みんな自分が不完全なことは分かっていて、人に迷惑をかけないよう、あるいは人から悪く見られないよう、できるだけ地金が出ないようギリギリの努力をしている。その努力をする余裕がなくなってしまったのがコロナ禍で、結果、「ツミデミック」になったとも言える。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2024/04/15(208日経過)
記録初日
2023/04/30(559日経過)
読んだ本
168冊(1日平均0.30冊)
読んだページ
53982ページ(1日平均96ページ)
感想・レビュー
59件(投稿率35.1%)
本棚
12棚
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