大人になったら色々な事を諦めて惰性で生きてる。思い描いてた生き方とは全く違う生き方していて、こんなはずじゃなかったと心に澱をためながらどうする事も出来ない。そんな時に昔の同級生だった山際彗子が秦野に戻った。秦野に天文台を作るらしい。天文台作りを手伝ううちに皆それぞれの気づきを得て成長する。ラストの締めくくりが本当に泣ける。何か読書で泣いたの久々。

大人になったら色々な事を諦めて惰性で生きてる。思い描いてた生き方とは全く違う生き方していて、こんなはずじゃなかったと心に澱をためながらどうする事も出来ない。そんな時に昔の同級生だった山際彗子が秦野に戻った。秦野に天文台を作るらしい。天文台作りを手伝ううちに皆それぞれの気づきを得て成長する。ラストの締めくくりが本当に泣ける。何か読書で泣いたの久々。

なんか、エッセイを読んだ気がしない。一人の人間の物語を読んでるような感じだった。けして器用ではない彼女が、SMSなどのネットを頼りにして人と出会い、関わりの中で育んだ考え方や思いが、率直に綴られている。私が共感したのは、理想郷を自分の手でこしらえていくことって部分。理想郷を追い求めるのではなく今在る所を、理想郷に変えていく努力を惜しまないようにしたいと思う。

何かしみじみとするなぁと思う。宇宙のみなしごってそういう意味だったのかと知った時の驚き。確かに一番しんどいときは、ひとりで切りぬけるしかない。私も経験がある。だけど全くひとりで何もかもはできない。誰かと手をつなぎたくなる。誰かと関わりたくなる。それが人間なんだなって今更ながら気づいた。短いけどいい話だった。