Audibleで読みました。 登場人物に少しずつ繋がりのある、5つお話をまとめた短編集です。 タケトリオキナの「つきない話」というポッドキャストがそれぞれの話の中でキーポイントとなります。オキナが語る月に関する四方山話も、とても素敵です。 5つの短編はどれも、身近な人の愛を感じられる温かい話ですが、中でも娘が福岡に嫁いでしまったバイク工場のおじさんのお話が好きでした。娘やお婿さんとのやりとりにグッときました。

生まれ変わり、転生などのお話はもともと苦手意識があるのですが、それを覆すくらい面白いお話でした。 私も、登場人物の一人である小山内さんのように、生まれ変わりについて訝しむ立場で読んでいったのですが、リアリティのある描写に説得力を感じ、気がつけばお話の世界に引き込まれていました。巧みな心理描写、重みのある文章、謎を追いかけるストーリー構成。すごく楽しめました。そして、大ファンである伊坂幸太郎さんの寄稿を読み、よりこの作品への愛着が湧きました。

文豪を思われせるような風格とユーモアが混ざりあった文体で、とても刺激的な読書になりました。Audibleでの読書なので、難しい言い回しなどは流しつつ読んでいきました。舞台は京都。片想いをする男子学生が可愛らしい女子学生を追いかけるお話なのですが、行く先々では奇妙奇天烈な人々に出会い、不思議な出来事が起こります。その中で散りばめられた伏線は綺麗に回収されていき、ラストまで読むとあったかい読後感が得られます。 森見登美彦先生の文章、癖になる方はハマっちゃうんじゃないでしょうか。

Audibleで読みました。 登場人物に少しずつ繋がりのある、5つお話をまとめた短編集です。 タケトリオキナの「つきない話」というポッドキャストがそれぞれの話の中でキーポイントとなります。オキナが語る月に関する四方山話も、とても素敵です。 5つの短編はどれも、身近な人の愛を感じられる温かい話ですが、中でも娘が福岡に嫁いでしまったバイク工場のおじさんのお話が好きでした。娘やお婿さんとのやりとりにグッときました。

小説を書こうとして、行き詰まりを感じている方、この本を読むと解決方法が分かります。読んでいる最中から、書いてみたいという気持ちがどんどん湧き上がってきました。 特に参考になった部分は「ストーリーとドラマは違う、ストーリーをこねくり回すのではなく、ドラマを描くべき」という点。また、「テーマは簡潔に決め、それを旗印にする」という点です。頭の中が整理できました。 登場人物の作り方、構成の仕方に関しての基本や鉄則も教えてくれていますが、個人的には、この部分は本書のメソッドに縛られ過ぎなくても良いかなと感じました。

数年ぶりの再読です。 やはり、改めて大好きなお話だと思いました。 なんと言っても、千葉のキャラクターが最高です。 死神なのに、ミュージックを愛していて、仕事に対しては、非常に真面目。死というシリアスな内容に対して、この千葉のなんとも言えないキャラクターのお陰で、なんだか愉快でふんわりとした雰囲気になっています。死神から見たら、不思議に感じる人間たちの行動。そこには、人間の愛や葛藤、もろもろの感情があるのだと思います。ユーモラスで優しい、素敵なお話です。