「人は『聴く』よりも『聞く』ことの方が難しい。だからこそ、その力が現代においてとても大切だ」という視点に、ハッとさせられました。悩みや問題を抱えて孤立しがちな時代に、誰でも実践できる技術をわかりやすく解説してくれるこの本は、温かなサポートのように感じられます。人との関わり方を考えたいと思っている方には、ぜひ手に取ってみてほしい一冊です。

様々な経緯で来日、滞在、就労に至った外国人の状況を通史で確認することができます。日本語指導に携わる立場としては、現状の問題への掘り下げ方に、少し物足りなさも感じましたが、俯瞰して現状を考えるには役立ちました。受け入れの体制を充実に言及されていますが、来日した外国人へどう働きかけるのかという点については触れられていませんでした。文化の異なる国の一員として活躍するには、何が必要かという根本的な問いへ向き合うことが、より良い共生社会の実現の糸口になるのではないかと思いました。

「人は『聴く』よりも『聞く』ことの方が難しい。だからこそ、その力が現代においてとても大切だ」という視点に、ハッとさせられました。悩みや問題を抱えて孤立しがちな時代に、誰でも実践できる技術をわかりやすく解説してくれるこの本は、温かなサポートのように感じられます。人との関わり方を考えたいと思っている方には、ぜひ手に取ってみてほしい一冊です。