大阪米市場が先物取引の発祥という説があるらしく、まずその距離がかっこいい(著者は数学から逃れられない経済学とくずし字を含む歴史資料の解読の複合領域と言っている)。でもそのキャッチーなネタはまえがきで触れられていて、本編はその経緯や各施策と反応など地道に追っていく内容。ざっくり書くと江戸幕府は大きな政府の立場を取った。アダムスミスが神の見えざる手を提唱していたのと同時期の出来事。21世紀に生きているともっとシンプルな世界で過ごしたいと思うけど江戸時代でも空売りとかやってんならもー弥生まで遡らないとだめだな。

大阪米市場が先物取引の発祥という説があるらしく、まずその距離がかっこいい(著者は数学から逃れられない経済学とくずし字を含む歴史資料の解読の複合領域と言っている)。でもそのキャッチーなネタはまえがきで触れられていて、本編はその経緯や各施策と反応など地道に追っていく内容。ざっくり書くと江戸幕府は大きな政府の立場を取った。アダムスミスが神の見えざる手を提唱していたのと同時期の出来事。21世紀に生きているともっとシンプルな世界で過ごしたいと思うけど江戸時代でも空売りとかやってんならもー弥生まで遡らないとだめだな。

食べる目的以外で他の動物を持つ動物なんて人間くらいだろうけどなんで持ちたくなっちゃうんだろうね。個人的には掴み・握りをマスターできたらかっこいいなと思った。持ち方のバリエーションはバカリズムの都道府県の持ち方と概ね同じ。

全体的にふんわりした内容。面白かったのは著者が吃音をきっかけに思考の寄り道をしてそれをグリッチアートに喩えていたことと、タイプトレース。タイプトレースでいえばtwitterやリアル(前略プロフ世代)も本来もっと校正されてない、上書かれる前提の言葉が表出するところに魅力があったはずだなと思った。上のどちらも未確定な自分を肯定する文脈で書かれていて、まあ分かるけどどうするって言ったら個々人気をつけましょうね〜的な。アンチアリストテレス的内容。

面白いけどさすがに単純化しすぎな気がする部分が多くてうんちく本みたいな質量。

この手の本は外れなく面白い。まえに読んだ「しっぽ学」「海獣学者、クジラを解剖する」と内容がつながるのがうれしい。

対談ってあんま入ってこなくてこの文量読むなら最上さんのブログをガシガシ読んだ方がいいかなと思った。10分かけて立ち上がる、10分かけてお水を飲むの実践として、10分かけて(寝ている)赤ちゃんを置くをやっています。