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2024年10月の読書メーターまとめ

雨松
読んだ本
2
読んだページ
581ページ
感想・レビュー
2
ナイス
3ナイス

2024年10月に読んだ本
2

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

雨松
凄まじく力強い作品。生きるとは何か罪とは救いとは、と主人公が問い続け、最後は虚無を望む。応仁の乱の頃の悲惨な世界はただ日本の中世を描き出すばかりではなく、時代や国を超えて戦争を続ける人間の醜さや愚かさ、虚しさに通じ、現代を生きる我々の心を抉る。皆川博子氏が推薦されていた図書とあって女史の歴史小説を好む方にはオススメしたい。女史の作品はこの鮫より耽美寄りだが。手に入りにくい絶版本だが耳障りの良いことばかり書いた昨今の所謂共感小説より金を出して読む価値はあると声を大にして言いたい。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
2

雨松
凄まじく力強い作品。生きるとは何か罪とは救いとは、と主人公が問い続け、最後は虚無を望む。応仁の乱の頃の悲惨な世界はただ日本の中世を描き出すばかりではなく、時代や国を超えて戦争を続ける人間の醜さや愚かさ、虚しさに通じ、現代を生きる我々の心を抉る。皆川博子氏が推薦されていた図書とあって女史の歴史小説を好む方にはオススメしたい。女史の作品はこの鮫より耽美寄りだが。手に入りにくい絶版本だが耳障りの良いことばかり書いた昨今の所謂共感小説より金を出して読む価値はあると声を大にして言いたい。
が「ナイス!」と言っています。
雨松
ひたすら引き込まれる。ただただ圧倒される。その幻視の力と物語を紡ぐ言葉と、愛を信じる無垢さに。作者はとてもロマンティストなんだろう。黒い時計の旅を読んだときも思った。だから好きだ。難解な語句と複雑な構成と人間の根源的な暴力性を暴き出し、でも叫びたいのは純粋な愛なのだ。凄まじい言葉が雨霰と降り、横っ面を張り倒され、だから大好きである。映画や漫画では到底到達し得ない世界を表現しきったものを読む体験。至高である。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2024/06/24(152日経過)
記録初日
2024/01/31(297日経過)
読んだ本
113冊(1日平均0.38冊)
読んだページ
40644ページ(1日平均136ページ)
感想・レビュー
17件(投稿率15.0%)
本棚
0棚
自己紹介

記録目的で2024.06より読者メータースタート

目標はちゃんとした感想を書けるようになること
ほぼ毎日、本を読む生活をしているので読了数は気にしていない

小説が中心
ときどきノンフィクションの翻訳本を読む
家の本棚にある本やkindleで購入した本を全部登録する作業は手間がかかるので
今年に入って読んだ本と好きな作家の作品を中心に登録、感想を記録していく

kindleの利便性に一時ハマったが
最近また紙本に戻りつつある
単行本が至上
美文に酔いやすい

皆川博子、赤江瀑の全作品を目下蒐集中

皆川博子『辺境図書館』『彗星図書館』『天涯図書館』で紹介された書物を現在(2024.07)読み込んでいる

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