なかなかカロリー高めのミステリーだった。思った以上に人間同士の泥沼感あって、個人的にはとても好みでした。最後の不気味さも良い。スッキリするという感じではないし、予想外の展開というわけでもないけど、読み応えは十分で、視点の切り替え方が特によくできてるな〜という印象。

なかなかカロリー高めのミステリーだった。思った以上に人間同士の泥沼感あって、個人的にはとても好みでした。最後の不気味さも良い。スッキリするという感じではないし、予想外の展開というわけでもないけど、読み応えは十分で、視点の切り替え方が特によくできてるな〜という印象。

ネットで見るようなゴシップの裏で、こういう様々な事情とか感情があるんだろうな、ということを思い出させてくれる作品。特に東大の彼らが「本当に理解できていない」というのがリアルだし、どうしても自分は美咲の方に感情移入してしまうので、後書きの通り「嫌な感情になる」作品なのもそう。それが狙いだというのなら、的確で、そしてまたそれが「敢えて必要」として書かれているというのも納得できるし、確かにこの感覚はネットを触る人は持っててもいいものだなと思う。