明治29年、昭和8年、昭和35年のチリ地震津波。三陸海岸を襲った大津波の記録と証言をもとにいかに我々は、最大級の災害から命を守るか。記録文学者としての吉村昭氏の声に今こそ傾けるべきだ。

向田邦子の秘めた恋…結婚という形だけが、本当の幸せではなく心を許しあえて共に成長させてくれる間柄が本当の恋だとすると，向田邦子さんは幸せだったんですね。

初めて読む渡辺淳一作品。流石際どい描写は凄すぎます。 平安時代を終わらせ永い戦国の時代を呼び起こしたのは、璋子への白河法皇の異常な執着？

8つの短編小説。伝説の動物「シエ」と「永遠の緑」が特に良かった。「再会」はチョット怖かったが、不思議な物語。「零下の災厄」は笑えた。

6編の戦争小説。戦後の復員兵の悲劇。戦時中の南方の玉砕。戦後復興が進み遊園地で遊ぶ親子連れにも戦争の傷跡が残る。傷病兵の路上での物乞いの姿。生きる為。自衛官と兵隊の不思議な出逢い。回天の中で死にゆく若者の夢

不思議な物語。

毎日何処かで起きている、虐待事件…その中でも本人はもとよりその子供まで人格を破壊され、人生を滅茶苦茶にしてしまう暴力。又ポルノを垂れ流すマスコミ…表現の自由の名のもとの害毒。

新宿の夜は、台湾マフィア・中国マフィアの闇の世界。その世界を細いロープで綱渡り生きる劉健一。裏切りと野望と恋と不思議な繋がりが見えない世界を炙り出す。

会長に就任してから怒濤の如く海外指導。大講堂の資材購入の旅。欧州各国の歴史と文化…公明政治連盟創設の前夜。大阪事件の勝利を勝ち取るがそれは、暴走する権力との闘争の幕開けに過ぎない。

明治29年、昭和8年、昭和35年のチリ地震津波。三陸海岸を襲った大津波の記録と証言をもとにいかに我々は、最大級の災害から命を守るか。記録文学者としての吉村昭氏の声に今こそ傾けるべきだ。

幕末の時代に翻弄された新撰組の沖田総司達の生き様。 近藤勇享年37歳　土方歳三同じく37歳で戦死。沖田総司は27歳で労咳で病死。恋も諦め剣の道も半ばであった。

半藤一利さんと16人の碩学との対談。聖徳太子から昭和天皇まで忖度なしの深掘りが面白い。

10年前に離婚した男女が偶然出逢う。女は再婚して障害を持った子どもを連れて、男は人生に疲れ切った姿で。 その後2人の間で失われた10年間の空間を埋める書簡が交わされる。 生命の不思議と人生を見直す。

生きて帰れない海・タクラマカン砂漠で宮本輝氏は過去の人生を振り返る。思えば遠くに来たもんだ。