面白かった。どうして今まで読まなかったのだろう。 直木賞作家のデビュー作ということで手に取った。主人公たちの大学に通っているため、細やかな地名が全て分かりやすかった。わはは、と読みながら笑ってしまうような軽やかな文体と展開が好みだった。続きに期待させる終わり方だったので、また読んでみようと思う。

作者の他作品が面白かったので手に取った。短編集で、それぞれ青春とミステリーを掛け合わせたような内容。ミステリーといっても、気付かぬうちに伏線を貼られ、後半でガラッと印象を変えるような展開が多く、飽きることなく読めた。キャラクターの個性はもちろん、むず痒い人間関係が伝わってきた。比喩の表現に唸ることがたくさんあった一冊だった。

面白かった。どうして今まで読まなかったのだろう。 直木賞作家のデビュー作ということで手に取った。主人公たちの大学に通っているため、細やかな地名が全て分かりやすかった。わはは、と読みながら笑ってしまうような軽やかな文体と展開が好みだった。続きに期待させる終わり方だったので、また読んでみようと思う。

百合の小説を長年探し続けている身として、まるで夢のような一冊だと思い手に取った。程度の差はあれ、どの話も女性同士の友愛以上の関係性を描いており、それぞれの特徴が顕著に出ていて面白かった。特に青崎有吾の「恋澤姉妹」が好みドンピシャだった。これきっかけで他の著書も読みたいと思う作家さんが集まっていた。第二弾も発行済みのようなのでまた読みたい。いつか自分も参加したいと、そんな幻想を抱かせるような企画でした。