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2024年11月の読書メーターまとめ

μέλισσα
読んだ本
10
読んだページ
3731ページ
感想・レビュー
9
ナイス
14ナイス

2024年11月に読んだ本
10

2024年11月のお気に入り登録
2

  • まーくん
  • ni

2024年11月のお気に入られ登録
1

  • まーくん

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

μέλισσα
つまみ食い的に、後半を特に読んだ。 伝記の方を見ると科学系の方を読みたくなったが、この本を読むと政治系もいつかは読みたいと思うようになった。 色々言われてはいるが、やはりジャーナリストとして卓越していたことは確かなのだろう。
が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
9

μέλισσα
初めに、私は全共闘前後の本を専門外ながらたまに読むのだが、その動機は『嗤う日本の「ナショナリズム」』にあった冷笑かつロマン主義的な心性に対して取りうるアプローチを、死ぬまでに一つ位は確信的に手にしておきたいからである。 故に幾分か感想が奇妙な視点になっている可能性はある。 その上で、華青闘告発への応答として内ゲバの開始を定位していた点は歴史を一つ遡れただろうか。 しかし、非当事者として、このあたりの歴史は複雑すぎる。 どれだけ考えようとしても言葉がこんがらがってしまう。なんとかならんものか…
μέλισσα
私にとってのこの本はキルケゴールにとってのシェリングのようだった。 私がこのタイトルを初めて見た時、私が予感したのはまるで、3人(正確には三つ目にされるマルクス兄弟は一人ではないが)ではなく、三位一体のようにマルクスという名の3つの相が現れる、ポストモダンの脱領土化のようなものであった。 結論を言えば、この本は優れた評論家による3人のマルクスについての論であり、各章は優れているだろうが、まるで雀蜂と蘭のように見分けがつかなくなるものではない(途中から流し読みになってしまったため間違いなら申し訳ない)。
μέλισσα
2024/11/22 02:34

そう言われていないから不当な失望だと言われるともちろんそうだが、そうであるが故に同じように見当違いの期待を持たないように述べておく。 最後の章には少しだけ上述のような展開もあるが、分量としてはそこまで多くはなく、上のような期待から読むことはおそらく読者、著者ともに望んでいない結果を招くだろう。

μέλισσα
本筋とは別だが、三位一体における「精霊」が自分の中ではあまり理解できず、しかし三位一体論を調べようと思うと気の遠くなる思いがして、これまで敬遠していた。だが本文中にあるような「Holy Spirit」すなわちアダムに霊を吹き込んだ神の気息であれば(その妥当性は別途検証が必要だろうが)その意味は分かる。 キリスト教解釈のために使われるというのは立花氏の側からしてもとんだ不本意だろうが。
μέλισσα
2024/11/20 02:08

どんな肉体労働も知的であり、それはその労働をロボットに担わせようとする際、どの程度の人工知能を必要とするか、を考えれば明らかであるという記述がある。前半部には一定の理解を示す必要があるが、後半の傍証はどうなのだろうか。動物の行動を再現する難しさは動物の知性を表現しているのだろうか。 最後のロシア・コスミズムについては最近の木澤佐登志氏の論などもあり、近く機会があれば積極的に触れたい。

が「ナイス!」と言っています。
μέλισσα
つまみ食い的に、後半を特に読んだ。 伝記の方を見ると科学系の方を読みたくなったが、この本を読むと政治系もいつかは読みたいと思うようになった。 色々言われてはいるが、やはりジャーナリストとして卓越していたことは確かなのだろう。
が「ナイス!」と言っています。
μέλισσα
ネタバレ民俗学と言われると柳田、折口、あとマレビトやハレとケ、ケガレといった言葉程度しか知らなかったのだが、彼の民俗学研究が戦略的なものであるというのは少し意外だった。 だが、本書内でも定期的に触れられているように、素朴な共同体の再建というのは楽観的すぎる以上、彼から問題提起以上の何かをいかに引き継げるか、という点についてはまだあまり分からない。 また、各論、特に力の入った氏神論については何度か読み直し、別の本を読むことも必要になるだろう。
μέλισσα
ネタバレネイチャーとN&Qの部分を読むと、最近の思弁的実在論者たちの活動拠点がブログという話(『The Speculative Turn』p.6)を思い出す。彼らも質を問わない平等で開かれた知的交流の場所として功罪を認めていたと記憶している(ブラシエは否定派だったか)。そのような場は玉石混交であろうが、それをある種の解放性の証として受け入れつつ、そのような世界への愛と批判の精神を、しかしどこで養えば良いか。終章にあるように、どうまとめるかという話はまだ夢想以上の確信、責任を持った語りを許さない状況にあるだろう。
が「ナイス!」と言っています。
μέλισσα
若輩、浅学でありかつ怠惰である私は興味を持ちつつ自分の知識の全く外にあろうという人に対し、伝記を読んで見取り図を作ってからその著作にあたる逆立ちしたような読み方をするのだが、 何よりも12章、平尾隆弘の「やっぱり知の巨人って言われてまんざらでもなかった。」という発言が響いてしまった。 本文でもその後補われているように自称したわけでもないし、それを殊更に誇ったりしているわけではないだろうが、人間のどうしようもない弱さみたいなものを、ジャーナリストの、書き手の内面から見てしまうことになるとは。
μέλισσα
2024/11/10 17:04

またこれも立花自身ではない周縁的な部分になるが、メーヌ・ド・ビラン、ライムンドゥス・ルルス、テイヤール・ド・シャルダンの3人の名前が挙げられているのは驚いた。 彼らもいずれ読むつもりだったが、こんなところで聞くとは思っていなかった。

が「ナイス!」と言っています。
μέλισσα
ネタバレ各世代の乗り越え方よりは引き継ぎ方についての整理を目的として読んだ。 また、フランクフルト第一世代以外はほとんど代表(ハーバーマス、ホネット)以外分からない、というのもあり、そのあたりについても知りたくて読んだ。 最後の方に紹介された著作群は今後の楽しみだが、振り返ってみるとフランクフルト学派の第二世代はハーバーマスの圧倒的な一強だったのだろうか。 まぁ1、2年前にも公共空間についての論文を出しているあたり、活動力が圧倒的であろうことは分かるが。あえてあげるならアーペルとかそのあたりくらいなのだろうか。
が「ナイス!」と言っています。
μέλισσα
ネタバレ個人的に興味深かったのは8、9、12章 訳者あとがきにもあるように(そして彼自身、暗に部分的に認めているように見えるが)、彼自身が積極的に論を展開しようとする箇所は思弁的な推測に過ぎないという感があり、従来の哲学の中にある問題点を指摘している箇所の方が個人的には面白い。 ただ、9章補遺の真理の理論/実践的意義の部分については批判も含めあまり分からなかったため、再読が必要。それと最後の不死性についても。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2024/08/11(130日経過)
記録初日
2023/01/01(718日経過)
読んだ本
90冊(1日平均0.13冊)
読んだページ
27504ページ(1日平均38ページ)
感想・レビュー
45件(投稿率50.0%)
本棚
2棚
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