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2024年11月の読書メーターまとめ

moggadeet
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感想・レビュー
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34ナイス

2024年11月に読んだ本
18

2024年11月のお気に入り登録
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  • ひいろ
  • 高宮朱雀
  • 田氏

2024年11月のお気に入られ登録
2

  • ひいろ
  • 高宮朱雀

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

moggadeet
学内政治の歪みがいじめを起こしてしまってアリシアがおせっかいするの巻。 ショートボブのアリシアもかわいい。
が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
18

moggadeet
メイの笑顔に心わしづかみにされるの巻。そして、おじさんとメイの関係にも少しずつ変化がやってくる予感の巻。 22ページ、大コマで描かれるメイの笑う様子なんか、マンガなんだけれどもやたら既視感がある。こんな笑みをこぼす女の子、中学生くらいな頃、自分のまわりにもいた気がしてくる。不思議。
が「ナイス!」と言っています。
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コレージュ・ド・フランス初期の講義記録。録音からの文字起こしではなくて、講義のためにフーコーが準備したレジュメがもとになっている(録音テープはおそらく現存していないらしい)。1639年にノルマンディーで起こった「ニュ=ピエの反乱」が王権により鎮圧される過程を通じて、新たな抑圧のシステムが立ち上がる様子を分析している。(なんだかこれがちょっと劇的なのだ。というより、当事者が儀礼や政治的コミュニケーションを通じてスペクタクル的な演出を施したということだろう。)
moggadeet
2024/11/26 21:41

ニュ=ピエの反乱は、歴史学者から(いまも昔も)いまいち関心が向けられることが少ない事件らしいけれど(ぼくもまったく知らなかった)、フーコーはこの反乱が軍事の権能と司法の権能が明確に分離し、司法が軍事の上位につく決定的な瞬間だと考え、きわめて細かく、登場人物らの儀礼的なふるまいにまで視線を向ける。さらにそれが、その後、資本主義の形態をデザインし、戦争とどう関係していったのか、測定と調査が真理の扱いをどう変えていったのか、というところにまで論及する。

が「ナイス!」と言っています。
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ネタバレほんと大団円の最終巻。 急にお話がハイパーインフレ気味になったものの、最後はいつもの丁寧な日常描写に戻っての終わり。 ヨドカワせんせいの作品は、表紙絵を含めたイラストの力が大きい。4巻の雨の日にコンビニにおサムを迎えに行く猫背のハトさん。深夜の電子レンジの前で肩を寄せてホットミルクができるのを待ってるアサコとミヤコ。5巻ラストの車のなかのふたり、冒頭のウェディングドレスのふたり(ミヤコの髪は伸びている)。こういうので全部持って逝ってしまう。尊いとしか言いようがない。たぶん、何回も読み直すと思う。
が「ナイス!」と言っています。
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著者は戦中から戦後にかけて一橋大学などで教鞭をとっていた藤井義夫。田中美知太郎と同世代のひとで、倫理学研究も行っていた。アリストテレス学徒のひとり。 もともとは1955年に出版された本がベースで、この勁草書房版はかなりリライトされて出版されたらしい(1955年版は読んでいないのでどこにどの程度手を入れたものかよくわからないが)。
moggadeet
2024/11/25 21:31

必ずしもイオニア自然哲学を中心にした古代ギリシア哲学史の概説というわけではなくて、この本の大きな焦点は、ロゴスとミュートスの関係について。ギリシアの神話的世界の構造から腑分けし、エポス(談話)とロゴス(真理を表す言葉)の中間にあるものをミュートスとする。まあ、教科書的というか、一種の進歩史観ではある。 後半はプラトンとアリストテレスの哲学の対比で、アリストテレス哲学はプラトン哲学のひとつの完成体だとする(むかしの日本のアリストテレス学徒によくある話で、ぼく個人としてはさすがに言い過ぎだと思うけれども)。

moggadeet
電書では読んでいたけども書籍版を買ってなかったので最新巻まとめ買い。たぶん6巻くらいまでは買ってたと思うので7巻から。 やっぱり面白い。この巻ではすでにマジョがバカ・ヲタ・ロボのトリオに当たり前なようにつるんで行動している。もう引きこもりの不登校女子ではぜんぜんなさげ。 バカとリリィが屋上で重い痴話げんかを聞いて楽しむ話。なにが面白いってワイプが描かれてるところ。たとえば、p.36最後の「私より…5限目の方が大事なんでしょ」のコマを見たらいい。ワイプがあるかないかでは面白さが全然ちがうw
が「ナイス!」と言っています。
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おサムがメインの回。 表現のなかのレズビアンはいろいろで、むしろヘテロな付き合いを表象するよりはるかにいろいろで(というか、おそらく「描きやすい」のだろう)、ハトサムの関係性なんかはとても面白く読める。
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慶應大・松本正夫門下だったアリストテレス研究者の本。アリストテレス『政治学』の訳業(西洋古典叢書)で知られているせんせい。 忘れられてそうな感じもする本だが、ほんと(いろんな意味で)面白い。まず、藤沢令夫せんせいへちょいちょい喧嘩売ってるところが尖がっている。
moggadeet
2024/11/23 07:10

さておき、内容もほんとうに面白い。精細な読解を通して、エネルゲイア/キーネーシス、実体概念をかなり明快に整理し直している。実は読み始めて気がついたんだけど、ぼくはこの本を一度読んでいる。たぶん20代前半の頃じゃないかと思う(のっけからぶっこんでくる――アリストテレス界隈では珍しい――『範疇論』偽作説のくだりで気がついた)。その頃は実体論の解読が明快でとても勉強になったのを覚えている。どのくらいこの本は学部生に読まれているんだろうか。ちょっと気になる。

moggadeet
2024/11/23 07:10

おじさんになって読み返すとやっぱり第4章「自然学」が面白い。アリストテレス思想は生物学が中心になっているはずで、可能態や生成の概念(だけではないが)は、生物を学的に語るために必要なツールだったろうと思う。目の前にあるじっとしていたりうごめいたりする多様なものを一貫して語るために、さまざまな概念を発明していくアリストテレス。自分が生きている世界が巨大なスケールで組織化されていく高揚感があったろうな、それはどんなものだったろうか、などとぼんやり思いながら読んでいた。

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なるほど、これがいわゆる「解釈違い」というやつかなどと学べた巻。 「瞬間物件価格」は草生えた。
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ほぼ日常編。ハト氏尊死回。ラスボスおサム登場の巻。
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前半は第一次大戦中に書かれた、(ある意味では)ドイツの戦争責任を(思想の面で)正当化しようとする内容で、「ドイツ精神」とイギリスやフランスなど他の参戦国(敵国)の精神性というか民族性を分析し対比させつつ論じる。後半は、同じく大戦中に書かれた教育論/教養論で、これも「ドイツ精神」を涵養する方策として重視するトレルチの立場を主張するもの。最後に、戦後すぐに没した同時代の友人たち(ヴェーバーやラーテナウ)への追悼文で、むしろこれが戦後のなんとなくあやふやなトレルチの政治姿勢をよく表しているようにも読める。
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ぐーたら年下元アイドルと同居する羽目になる失恋したてお姉さんの話。 ヨドカワせんせいの絵はそれ自体で癒される。至福というほかない。
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縄文時代から近現代までかけ足でコンパクトにまとめた日本料理史。レシピそのものへの言及は少なく、献立次第や食材の流通史、共食の様相の変化などを重点的にとりあげている。そう言う意味では「画期的な料理史」なのかもしれない。ただ、個々の史料分析に終始し、大きな流れと背景がつかみにくい気はする。料理史や食物史のリファレンス元、ネタ元みたいな使いかたが良いかも。それにしても、もう少し精細な、解像度が高い図版を使ってほしかった。
moggadeet
2024/11/04 21:33

p.217に「統計学者の柳沢保憲」とあるが、たぶん、柳沢保恵のことではないか? 第一生命保険の初代社長で柳沢統計研究所を設立し、日本の国勢調査制度の確立に尽力した人物。もしかしたら、出典元の中川愛水『四季の台所』の記述が間違っているのかもしれないが。

が「ナイス!」と言っています。
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ネタバレイケメンの若い叔父さんと眼鏡をかけた朴訥とした女子中学生の同居生活。優しさ成分が200%のコミック。 ほんとうに小さなエピソードを丁寧に描き、積み立てて、小さな世界なのに奥行きのある世界を作っている。こういう作品にはあまり大きな「波乱」はいらないように思う。 この作品はエピソードが長いもので十数ページ、短いものだと4ページほど。この微妙な不揃い感も、この作品の独特なリズムを作っているんじゃなかろうか。
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橋場弦せんせいの博士論文。 アテナイにおけるさまざまな役職者への「弾劾」や「審査」がどのような根拠と機構のもとで、どのような意図をもってなされ、どうアテナイの直接民主制に影響を与えていったか、緻密に論証していく。これまで定説とされていた古典文献学者たちの仕事をばっさばっさと切っていくさまがなかなか痛快。
moggadeet
2024/11/03 21:10

それにしても「アテナイはペロポネソス戦争以後、最前線で戦った将軍や指導者への根拠のない政治的弾劾と処刑つづき、有能な人材を失い続け、どんどん衆愚政治の泥沼へ堕ちていった」みたいな古代ギリシア史のイメージがけっこう流布しているようにも思うんだけども、実際には(たしかに衆愚政治に堕してしまったのは間違いないが)、弾劾手続きをそうあからさまに乱用したわけではなさそうで、これまでなんとなくもっていた「常識」を覆される。

moggadeet
2024/11/03 21:11

雑でキャッチーな通史を読んだり動画で見たりして古代ギリシアの歴史を「知る」よりは、こういう本をちびちび読んだほうがいいように思う。そして、民主制を支える基本的な原則は、公職者の行動は徹底的に監察する制度こそが民主政を支える基盤だということを思い知ったほうがいい。

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学内政治の歪みがいじめを起こしてしまってアリシアがおせっかいするの巻。 ショートボブのアリシアもかわいい。
が「ナイス!」と言っています。
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学園に復学したアリシア、悪女に磨きがかかって学内政治に多大な影響を及ぼすの巻。 仁王立ちのアリシアが愛らしい。
が「ナイス!」と言っています。
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書名通りペイガニズムについての本ではなくて、ペイガニズムという「宗教」に現れる様々な表象を追った本。 西欧世界のペイガニズムだけではなく、南米、アフリカ、インド、東南アジア、シベリア、日本などの多神教にも紙面の多くが割かれている。ぼくから言わせれば、西側世界の外にはペイガニズムはなく、単にペイガンたちのインスパイア/レファレンス先がそれらであったということで、そこはちゃんと区別すべきことな気がする。
moggadeet
2024/11/01 21:30

本の前半にほんの少しだけペイガニズムの曖昧さやオリエンタリズムについて書かれた箇所もあるが、そこは(おそらくわざと)はっきりさせないまま、解説に終始している。ペイガニズムとヨーロッパのゴシックメタルやシンフォニックメタル、さらにナショナリズムやオルタナ右翼の関係が気になっているぼくとしては、カラー図版の多さは嬉しくはあるけれども。 そういえば、ちゃんとしたペイガニズムの研究書って、日本語ではないっぽいなあ。あるのかな。監修者の河西せんせいによる論文くらいしか、まだないのかもしれない。

が「ナイス!」と言っています。
moggadeet
ネタバレ引きこもって修行して、ウィルおじさんに片目あげちゃうアリシア。 黒眼帯のアリシアかっこいい。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2024/08/22(113日経過)
記録初日
2024/08/25(110日経過)
読んだ本
48冊(1日平均0.44冊)
読んだページ
10112ページ(1日平均91ページ)
感想・レビュー
48件(投稿率100.0%)
本棚
1棚
外部サイト
URL/ブログ
https://www.threads.net/@lilliloolilliloo
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