アイルランド,西インドの収奪や、護国卿政権の内政に関しては、それはもう身の毛もよだつような狂信という他ない。このような帝国主義的カルトは後のアメリカニズムやシオニズムに重なる。もちろん、客観的には護国卿政権も商人資本の蓄積という歴史的使命を果たし、産業革命を用意したと言っても過言ではない。これは反逆者として墓を暴かれようともかき消すことのできないクロムウェルの足跡だが、もはや時代はそのような歴史全体を負い目として乗り越えようとしているのだから、それもむしろ呪いのようなものだ。
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