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2026年1月の読書メーターまとめ

さっこやま
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8
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感想・レビュー
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2026年1月に読んだ本
8

2026年1月のお気に入られ登録
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2026年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

さっこやま
主人公は執事という役割の中でのみ自分を定義し、判断や責任、感情を外部化して生きてきた。他責は意図的であり、雇い主を選ばなかったことも自己防衛だった。役割に忠実であること自体は否定されないが、その結果、感情の輪郭は失われ、何を望み何に傷ついたのか本人にも不明になる。旅や回想は自己欺瞞の検証であり、最後に触れる後悔も主体を引き取らない。ジョークを学ぶ動機すら主人のためで、彼は最後まで役割の外に出ない。その一貫性こそが、この物語の静かな痛みである。
さっこやま
2026/01/24 18:06

主人公は、本当はもっとこうでありたかったという姿がないわけではないのに、 それすらもぼやけてしまい、見えなくなっている。

さっこやま
2026/01/24 18:07

身近にそっくりな人がいたせいで、その人の私小説なんじゃないかと思ったほどだったよ(仕事は違うけど)

が「ナイス!」と言っています。

2026年1月の感想・レビュー一覧
8

さっこやま
読み進める前は、受刑者に対して「食べられるだけありがたいだろう」という距離のある視線を持っていたし、それは今も基本的には変わらない。しかし同じ予算のまま工夫を重ね、食事の質を上げ続ける管理栄養士の姿を見て、私自身の一部の感情が静かに変化していくのを感じた。ここで問われているのは受刑者の善悪ではなく、制度が人をどう扱うか、という問題なのだろう。個人の裁量に依存する不安定さを見せることで、刑務所という制度の脆さと、人間を人間として扱う最低ラインを考えさせられた。
さっこやま
2026/01/29 20:49

つまり、内容が洗練されていないからこそ、この筆者の歪んだ自己認識、社会とのズレ、視野の狭さが浮き彫りになってくる。これはプロには書けない、だからこそ面白い

さっこやま
2026/01/29 21:19

筆者の根幹には「父が作った秩序の中で正しく生きている自分」という自己像がある。暴力を伴う父の支配は、感情より行動、内面より結果を重んじる価値観を形成し、それは家庭、ヤクザ的世界、刑務所へと途切れず接続された。この秩序は従順さと適応力を与える一方、自ら疑い線を引く回路を奪った。無期懲役は反省不足ではなく、父の秩序を最後まで信じ切った帰結であり、刑務所はそれを修正する場ではなく、むしろ強化する装置として機能している。

が「ナイス!」と言っています。
さっこやま
ネタバレイルカがふたりの父親かも?と途中出考えたので、ラストは「やっぱりなあ」だった。そもそも詐欺師など反社が好きじゃないから、あまり誰にも感情移入もできず。読みやすくて息抜きにはちょうどいい感じだった。
が「ナイス!」と言っています。
さっこやま
ネタバレ長男が面白いというので読んだ。自殺した親友のことを、自分の中でどう清算するのか、その過程を描いた作品。依存先を一つにするのは良くないが、依存先をたくさん作ったらそれは自立。杉森くんは、主人公にだけでなく、もっと大勢に聞こえるよう助けを求めるべきだった、と。今苦しんでいる子がいたらこの本を読んで、大きな声で助けを求めてほしい。
が「ナイス!」と言っています。
さっこやま
主人公は執事という役割の中でのみ自分を定義し、判断や責任、感情を外部化して生きてきた。他責は意図的であり、雇い主を選ばなかったことも自己防衛だった。役割に忠実であること自体は否定されないが、その結果、感情の輪郭は失われ、何を望み何に傷ついたのか本人にも不明になる。旅や回想は自己欺瞞の検証であり、最後に触れる後悔も主体を引き取らない。ジョークを学ぶ動機すら主人のためで、彼は最後まで役割の外に出ない。その一貫性こそが、この物語の静かな痛みである。
さっこやま
2026/01/24 18:06

主人公は、本当はもっとこうでありたかったという姿がないわけではないのに、 それすらもぼやけてしまい、見えなくなっている。

さっこやま
2026/01/24 18:07

身近にそっくりな人がいたせいで、その人の私小説なんじゃないかと思ったほどだったよ(仕事は違うけど)

が「ナイス!」と言っています。
さっこやま
読み終えたとき、はっきりした感動や答えは残らず、ただ不思議な感覚だけが残った。争いを防ぐために忘却を選ぶ社会は、マクロの視点では合理的で正しいようにも見える。しかし人々はどこか満たされず、その暮らしには偽りの影が差している。個人の視点に立つと、たとえ痛みを伴っても記憶を持ち続けたいと感じた。すべてを忘れてしまうなら、生きる意味はどこにあるのか。その問いだけが、静かに胸に残り続けている。
さっこやま
2026/01/22 21:58

ベアトリスは善良な多数派として連続する日常を信じて生き、最後に深い絶望に直面する。一方アクセルは、世界が壊れる可能性を引き受けた上で最後を自分で選んだ。この物語は、愛よりも主体性の回復を描いていると感じた。

さっこやま
2026/01/22 21:59

そう思うと、この作品の「お姫様」呼びの意図がより鮮明になる。

が「ナイス!」と言っています。
さっこやま
パット見ではさぼってちるように見える人、だらしない人のなかで何が起こっているのか、主観的ではあるが、非常にわかりやすく書いてあった。最終章からは社会制度の話に全フリになってしまったため、私が求めていた内容でなくなってしまったが、それでも総じて読んでよかった。
が「ナイス!」と言っています。
さっこやま
自分が当たり前に「日本人」だと思っていた前提自体を考え直すことができた。一ヶ月ほどかかったが読んでよかった。この本は結論だけでなく、そのプロセスが重要だと思うので、通読をおすすめする。
さっこやま
2026/01/29 23:31

今の日本国民という概念は、太古から自明に存在していたものではなく、比較的近代に形成され、時代ごとに形を変えてきたものだと理解した。同時に、それらは消えるのではなく、似た構図を保ったまま循環しているようにも感じる。当たり前とされる前提こそ、その成立背景を問う必要があり、そうした問いを投げかける姿勢に知的な誠実さを感じた。多くの思想は日本をよくしようとする善意から生まれるが、その帰結は後にならなければ分からない。国家や国民という大きな概念も、結局は個々人の体験に支えられ、揺らぎ得る程度のものなのだと思った。

が「ナイス!」と言っています。
さっこやま
アートを学ぶこと自体がエリートになる直接の手段ではないが、感性や直感を鍛え、複雑な判断力を高める価値があると実感した。特に刺さったのは、規則に従うだけではなく、自分の美意識で物事を批判的に見る重要性。日々ルール通りに行動する傾向の自分にとって、感覚や価値基準を通して判断する力の必要性を改めて意識させられた一冊だった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2024/12/23(417日経過)
記録初日
2024/12/03(437日経過)
読んだ本
127冊(1日平均0.29冊)
読んだページ
39429ページ(1日平均90ページ)
感想・レビュー
119件(投稿率93.7%)
本棚
1棚
性別
職業
サービス業
自己紹介

もともと読書は大好きでしたが、出産育児でしばらく遠ざかっていました。
子供たちが小学生になり、少し時間を持てるようになったので、読書再開。
小説が好きですが、仕事や人生の役に立ちそうな実用書もなるべく読んでいきたいと思います。
また、子供も飲みやすいような児童文学や絵本もたくさん読んでいこうと思います。
やっぱり読書っていいですね。

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