言われたらそりゃそうだよねってことなんだけど。防衛規制がはたらくって結構な危機なんだから自分の努力で埋め合わせができて万々歳とはならんよね。この本で私が1番美しい表現だと思った部分は「万事が日本晴れでなかったのは、」であった。
『きけわだつみのこえ』から引用された処刑された若い日本兵の手記で「日本は本当に酷いことをしてきたのだから、外国の人々が怒るのも無理はない、自分が死ぬことでその気持ちを少しでもしずめることができるのならよい」という内容のものがありたまげた。こんな人間には是非生きてもらいたかったと思った。
執筆時の日記を読むと、教養のある親や配偶者に原稿を読んでアドバイスをもらっていたようで、なんと恵まれたことかともはや呆れた。でも勉強できないとやれないような職業で本出す人なんて、そういう相手の1人や2人いて当然だよね。この人に比べたら私は本当に1人で生きてきたんだな〜と思った。
潔い。この人もだらしなく暮らしているわけではなくて、ジムに通ってスタイルを保っている。この人のいう「だらしなくてもいい」という言葉の意味内容は、他人から見えない「脳と心の中」では自由でいていいし「効率至上主義で無駄をなくすのは危険」だから「自分を大事に」ということだと思う。まあけっこう難易度の高い話だと思う。本文は冒頭が10ページぐらいフルカラーで、そのあとはネオングリーンとネオンコーラルの2色。ちょっと見づらいが、私はこの攻めた感じを買いたい。
本全体を通じて、そこまで金はかけられないけど伝えたいものは詰め込みたいという気概を感じたので買いました。デザインは鹿児島出身・在住の桑沢卒の方だそうです。もともとお付き合いのあった方なのかもしれないね。文章も腹が立たない読みやすいものがほとんど。
本を読むことは自分にできる数少ないことの一つだけど、本を読んでも自分の人生を改善することはできない。
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『きけわだつみのこえ』から引用された処刑された若い日本兵の手記で「日本は本当に酷いことをしてきたのだから、外国の人々が怒るのも無理はない、自分が死ぬことでその気持ちを少しでもしずめることができるのならよい」という内容のものがありたまげた。こんな人間には是非生きてもらいたかったと思った。
執筆時の日記を読むと、教養のある親や配偶者に原稿を読んでアドバイスをもらっていたようで、なんと恵まれたことかともはや呆れた。でも勉強できないとやれないような職業で本出す人なんて、そういう相手の1人や2人いて当然だよね。この人に比べたら私は本当に1人で生きてきたんだな〜と思った。